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授業科目名
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担当教官
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現代の科学と思想
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鈴木 嘉彦/調 麻佐志
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時間割番号
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単位数
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コース
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履修年次
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期別
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曜日
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時限
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256471 | 2 | J | 2 | 後期 | 月 | IV |
[概要と目標] | ||||||
この講義の目的は、現代社会の基本問題に機動的に対応し、鋭利に問題の本質をえぐり出していくことにある。この課題を踏まえつつ、現代における科学と思想の基本的論点を的確に把握し、実践に生かしていくことによって、循環型社会の構築にとって重要な課題を明確にする。科学と思想を通して問題の本質をえぐり出すことは循環型社会構築のための一つの戦略でもある。 | ||||||
[必要知識・準備] | ||||||
特別な知識を必要とはしない。 工学部としては異質の講義であり、社会科学的人文科学的な内容が多いので、講義内容をじっくり吟味して理解することを期待する。 |
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[評価基準] | ||||||
レポートにより評価する。 出席を重視する。 |
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[教科書] | ||||||
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[参考書] | ||||||
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[講義項目] | ||||||
1.直面する基本問題とは何か われわれが直面している基本的問題とは何であろうか。特に循環システム工学科の学生として明確に認識しておかなければならない基本的課題は何であろうか。まずはじめにそれらを整理する。 2.地球規模での環境問題および環境問題と科学の関わりに関する問題 ・科学技術の進歩によりなし得た現代社会の物質的な豊かさ。その結果として顕在化している地球環境問題。地球環境問題の発生原因は科学技術の開発とどのように関係しているのか。両者が直接的に関係しているのならば、科学技術開発の段階で環境問題が発生することが予測できたのか、それとも予測できなかったのか。 ・予測不可能だったとすると、なぜ不可能だったのか。本質的に、科学はその論理性ゆえに因果関係から将来予測ができるのではないのか。予測可能な範囲を超えているとすると、どの部分が予測を超えるのか。また科学が予測できる範囲はどこまでなのか。それは何で決まるのか。 ・地球規模での環境問題が深刻化する中で、技術開発に携わっている技術者や科学者は、環境問題とどのように関わる必要があるのか。科学者の社会的責任と科学技術の展開とはどのような関係にあるのか。 3.科学とは何か 科学の本質を捉えるために以下について考える。 ・科学とは自然現象の中から真実を見いだそうとするものなのか ・科学は実験や観察によって得られた結果に依拠するものなのか ・科学は個人的な信仰などと切り離された知識といえるのか(聖俗革命) ・科学と似非科学とはどう違うのか。反証可能性とは何か。 ・科学の価値自由な側面とは何か。 |