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授業科目名
担当教官
基礎物理学II
清水 東
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
255220 B 2 AB 2 後期 III
[概要と目標]
日本の教育は演繹法を中心に講義されてきた。これだけでは発明発見はできない。帰納法と演繹法を上手に組み合わせることが必要である。このことを配慮して講議する。まず、デモンストレーション実験で現象を理解し、次にここに働いている電磁気学の法則を説明する。更にこの原理が使われている実用機器について説明する。化学や生物系の人たちも利用する種々の分析機器の動作原理も理解できるようにする。
[必要知識・準備]
高等学校卒業程度の知識があれば十分である。
[評価基準]
授業中の演習問題の小テストと期末試験で総合的に判断する。
[教科書]
  1. 「物理学の基礎」, サイエンス社, ISBN:4781908233
[参考書]
  1. 「物理学」, 裳華房, ISBN:4785320745
  2. 「家庭電気・機械」, 森北出版, ISBN:4627940912
  3. 小出昭一郎, 「物理科学のコンセプト」 
[講義項目]
1)静電気:下敷きを擦って静電気を発生させ、ちりや髪の毛をひきつける現象や水道水が曲がる現象を観測する。静電気による力の理解。電子やイオンが曲がる現象を理論展開する。静電偏向、静電レンズ等。

2)誘電現象:コンデンサーに誘電体を入れると電気容量が増加する現象を観測する。分極現象の理解。分極の種類、電子分極、イオン分極、配向分極の理解。これらの分極の周波数特性。赤外分光で物質の分析のできる訳。

3)電流がつくる磁場:ビオ・サバ−ルの法則,アンペ−ルの法則

4)磁場内の荷電粒子の運動:磁石の間に置かれた電線やコイルに電流を流して力を受ける現象を観測。モーターの原理。テレビのブラウン管の偏向の原理。質量分析の原理の理解。

5)磁性:磁性の種類の説明,反磁性,超伝導=完全反磁性、磁気浮上等。

6)電磁誘導:発電機,モータ,トランス。

7)電磁波:ラジオ、テレビの原理、光通信