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授業科目名
担当教官
基礎物理学II
市村 純
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
253202 A 2 G 1 後期 I
[概要と目標]
この科目では情報工学を学ぶ上で必須の物理学的知識を重点的に学ぶ。それは電子と光の性質についてである。電子は素粒子であると同時に電磁気現象における主役でもある。電子は負の電荷を帯びているがこれに対し、陽子は正の電荷を帯びている。通常は正の電気と負の電気が互いに引き合って中性を保っている。電子はいわば陽子のゆりかごの中で揺動している。電子が動くと電流が流れ、電流は磁場を作る。電磁場の一部は波になって物質や真空中を伝わる。これが電磁波であり、光はその一種である。この電場・磁場の中で電子はさらに加速されたり、回転したりする。すると新たな電流が生成される…この連鎖が電磁現象であり、さらに電子は粒子であると同時に「波」としての性質を持ち、障壁を通り抜けていく。これは量子現象であり、これらの複合したものが物理世界の実相である。それがどのようになっているかを学び、基礎電気理論への橋渡しをする。電磁・量子現象を理解するためにMathematicaによるシミュレーションを行う。
[必要知識・準備]
基礎物理学I
[評価基準]
出席点呼の代りのクイズ、内容の変わり目での小テスト、中間テスト、期末試験を総合して評価する。積極的な質問などがあればプラスに評価する。
[教科書]
  1. 選定中
[参考書]
  1. 必要があればその都度紹介する。
[講義項目]
1.なぜ電子が主役なのか
2.電荷間の力:電場
3.電流が磁場を作る
4.電磁場の中の電子の古典的動き
5.真空に立つ波:電場の変化が磁場をつくり、磁場の変化が電場を作る
6.電子も波とはどういうことか
7.スピンについて
8.電磁石と永久磁石は何処が違うのか
9.飛び飛びのエネルギー準位
10.光の放射
11.レーザってなに
12.変な状態:エンタングルメント、テレポーテーション