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授業科目名
担当教官
情報理論
岩沼 宏治
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
253140 2 2 前期 IV
[概要と目標]
大容量・高速のコンピュータ・ネットワーク時代を迎え、マルチメディア・データの処理と通信は、その重要性を益々増してきている。シャノンにより創始された情報理論は、マルチメディア処理の根幹を成す極めて重要な基礎理論・技術である。本講義では、このシャノンの情報理論とその周辺について講義を進める.余裕があれば、更にディジタル信号処理の初歩についても講義を行う.
[必要知識・準備]
基礎離散数学,基礎代数I, II,基礎統計学および実習,プログラミングI, II 同演習
[評価基準]
評価は、中間筆記試験と期末試験を総合して行う.また講義の進行にあわせて適宜、レポートを課す.
[教科書]
  1. 小川 英一, マルチメディア時代の情報理論, コロナ社, ISBN:4339023728
[参考書]
  1. 今井秀樹, 情報理論, 昭晃堂, ISBN:4785611391
[講義項目]
 1.序論: 情報伝送の基礎知識
 2.情報量の数量化: ビット,自己情報量,平均情報量(エントロピー)
 3.情報源符号化その1: 符号の木,クラフトの不等式,ハフマン符号化
 4.情報源符号化その2: (非等長)ハフマンブロック符号化,情報源符号化定理
 5.データの圧縮その1: ランレングス符号化,MH符号化,LZ符号化
 6.中間試験
 7.通信路符号化その1: 誤りの種類,誤り検出と訂正の原理,ハミング距離,符号空間,
 8.通信路符号化その2: 通信路の確率モデル,相互情報量,通信路符号化定理
10.基礎的な誤り検出・訂正符号その1: パリティ検査符号,ハミング符号
11.基礎的な誤り検出・訂正符号その2: 線形符号,検査行列,シンドローム
12.実用的な誤り検出・訂正符号:CRC符号
13.伝送路符号化: ベースバンド信号,変調方式,信号空間
14.アナログ信号の情報量 : 標本化,量子化,周波数帯域,通信路容量定理
15.期末試験