山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名
担当教官
基礎代数II
岩沼 宏治
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
253005 2 G 1 後期 IV
[概要と目標]
線形代数は,自然科学はもとより,社会科学などの分野にも応用可能な極めて重
要な科目である.本講義では,基礎代数Iに引続き線形代数について学ぶ.
具体的には,線形空間の理論,線形写像,固有値及び固有ベクトルに関する理論
などを学習する.これらの理論を理解するとともに,定理を使いこなし正しく計
算できるようになることを目標とする.抽象的な概念や定理の証明が多くなるが,
線形代数の本質を理解し,応用をするのに欠くことができない内容である.
[必要知識・準備]
基礎代数Iの内容を全てしっかりと理解している必要がある.特に,行列の基本
変形,逆行列の計算,連立一次方程式の解法などが重要である.
[評価基準]
成績は,小テスト,レポートなどによる平常点と定期試験(中間試験,期末試験
)により総合的に評価する.平常点と定期試験の成績に占める割合は,概ね1:4と
する.
[教科書]
  1. [徹底理解]線形代数, 培風館, ISBN:4-563-00246-1
[参考書]
  1. 線型代数入門, 東京大学出版会, ISBN:4130620010
  2. 線形代数, 日本評論社, ISBN:4535601313
  3. 線形代数の基礎, 共立出版, ISBN:4320014766
  4. 詳解 線形代数の基礎, 共立出版, ISBN:4320016750
    (練習問題が多く用意されている本を少なくとも1冊は購入することを勧める.)
[講義項目]
1.線形空間
線形空間の定義,線形空間の例,基本的な演算
2.線形部分空間(1)
線形部分空間の定義,線形部分空間の例
3.線形部分空間(2)
和空間,直和
4.基底と次元(1)
生成系,1次独立,1次従属
5.基底と次元(2)
基底,成分,次元
6.基底と次元(3)
基底の変換,成分の変換
7.線形写像(1)
線形写像,線形写像の演算,線形写像の核と像
8.線形写像(2)
線形写像の行列,座標の変換式
9.中間試験
10.固有値,固有ベクトル
固有値・固有ベクトルの計算,固有多項式
11.行列の対角化
対角化の判定,固有空間
12.線形変換の標準形
ケーリー・ハミルトンの定理
13.実計量線形空間
内積,直交系,正規直交系
14.直交変換
直交変換,対称行列の直交対角化
15.期末試験