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授業科目名
担当教官
基礎生物学
山崎 豊彦
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
252045 S 2 S 1 前期 III
[概要と目標]
 「生き物」は工学(技術)における最良のお手本である。 最近、生物学は農学や医学のみならず物理学、化学、工学を学ぶ上でも大切な基礎的学問分野として捉えられてきており、各専門分野に入る前に生物について理解しておくことが必要であると考えられている。生物学は分子生物学や遺伝生化学などの発達に伴って、深さと広がりが大きく増し全体像を短時間 で統一的に把握することが困難になってきている。しかし、生命現象の基本は不変であり、それから派生する諸々の生物学的知見の基礎は比較的短い期間で理解可能である。本講義では、下記の15回の授業を通して工学を専門分野とする学生が「生き物」のすばらしさを理解し、「生き物」に対する興味や関心を持ってもらうことを目標とする。
[必要知識・準備]
  専門分野が違うので最初から生物学に興味を持つ人は少ないはずである。そこで、まずは「生き物」を大切にする心があれば充分である。
[評価基準]
 生物学という学問体系に接するのは初めての人が多いと考えられるため、兎に角授業に出席して分かりやすい説明を聞く必要がある。したがって、出席は重視する。また、定期試験を実施するので、授業で学習したことを復習しながら、「生き物」の基本を総合的に理解をしてもらう。
[教科書]
  1. ISBN:4563077526
    ( 目でみる生物学(改訂版) 石原、浅尾、団、山口(共著) 培風館)
[参考書]
  1.  特に指定はしないが、教科書が図を多用しているので参考書としても利用して欲しい。
[講義項目]
1、何故、今 生物学が必要か。―情報通信工学と生物学の接点    (第1回)
2、地球上における生命の誕生と進化               (第2回、第3回)
3、生体の構造と機能
 1)細胞の構造と機能                       (第4回、第5回)
   細胞の発見、原核生物と真核生物、細胞成分、細胞膜、核
   細胞分裂機構 ―細胞レベルにおける増殖と遺伝情報の伝達機構
 2)植物体の構造と機能                      (第6回)
 3) 動物体の構造と機能                      (第7回)
   細胞分化(組織→器官→器官系)
   免疫防御システム
4、生命活動とエネルギー                    (第8回、第9回)                   
 1)ATPと酵素
 2)植物のエネルギ-獲得機構(光合成)
 3)動物のエネルギ-獲得機構(呼吸)
5、ホメオスタシス
 1) 神経 ―神経単位(ニユ−ロン)、神経興奮の発生・伝達・調節 (第10回)
 2)各種神経系 ―無脊椎動物、脊椎動物(中枢神経系、末梢神経系) (第11回)
 3)内分泌系 ―ホルモンの機能、各種ホルモン           (第12回)
6、遺伝と遺伝子
 1)遺伝子                            (第13回)
 2)遺伝情報の伝達機構(分子生物学的レベル)           (第14回)
 3)遺伝情報の発現機構                    (第15回)