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授業科目名
担当教官
数値数式処理及び実習
安井  勝
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
252021 E 2 E 3 前期 I
[概要と目標]
理工学の基本原理はほとんど数式を用いて表されるため、この分野の勉強には数学の知識が欠かせない。これまでに「線形代数学」、「微分積分学」、「解析学」、「微分方程式」などの授業を通して基本的な事項を理解し、演習問題を解くなどして初歩的な計算手法を学習した。
しかし、少々実際的な問題を解こうとすると、より高度な知識が要求される以前に、これまでに体験した以上の量の計算作業が要求される。計算内容の原理的な理解があれば、その大部分は複雑に込み入った面倒なだけの機械的な作業であり、コンピュータの助けを借りるのが良策である。
この授業では、数式か数値かにかかわらず、機械的で退屈な、しかし正確さが要求される計算という作業をコンピュータを用いて行う技術の習得を目指す。具体的には、パソコンで利用可能なMathematicaというソフトの使い方の習得である。このソフトの特徴は、数値処理の他に数式処理や記号処理の機能を備えていることである。グラフィックスの機能も充実しており、得られた結果をグラフなどで視覚化し理解を深めることができる。CやFORTRANとは違った記述処理方式ではあるがプログラミング機能も併せ持っている。
この授業では、情報処理センター教室での実習・自習を重視する。
[必要知識・準備]
情報処理センター教室のパソコンの操作に習熟していること。
[評価基準]
全日程全出席であることが原則。日々の実習態度、実習成果、テーマ毎の課題に対する提出レポートの内容、などを総合評価する。合格基準に達しない者にたいしては、実技試験を課すことがある。
[教科書]
  1. 渋谷清雄・藤井幸一・谷澤俊弘, Mathematica 基礎からの演習, サイエンティスト社, ISBN:4-914903-81-4
[参考書]
  1. 興味をもつ諸君へ個別に紹介する。
[講義項目]
1 Mathematica の基本操作
2 数と式の計算
3 計算の進め方
4 リストの利用
5 グラフの作成
6 方程式と不等式の解法
7 制御命令と反復命令
8 微分積分学で出会う計算
9 行列と行列式の計算