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授業科目名
担当教官
基礎化学I
管野 善則
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
251170 A 2 D 1 前期 I
[概要と目標]
化学の内容が多岐にわたるなかで、特に物理化学的な基本法則の演習に重点を絞り、基礎化学の理解に努める。現代化学の基礎としての物質論を原子の構造、化学結合論、化学平衡、反応速度論の立場から、相互の項目を関連されながら平易に講義する。本講義では、理解しなければならない、レベルの目安として、技術士補の化学の問題が解けるようになることを目標にしている。
[必要知識・準備]
講義を受けるに当たって、高等学校レベルの基本的な物理、化学を理解しているのが望ましい。また、初歩の微分・積分などの数学の力は必要不可欠である。
[評価基準]
評価基準はどの程度講義目標に達したかであり、最終評価は中間試験、定期試験及び講義の進行に合わせて評価したレポートの点数を総合して行なう。提出期限を過ぎたレポートは受理しない。「限られた時間内に達成できた成果」を重視するからである。
[教科書]
  1. ISBN:4782702477
    (室井新一郎 管野善則 共著:「基礎化学通論(第2版)」(三共出版))
[参考書]
  1. 特に指定はしないが、演習問題の解説が詳しくなされているものを各自購入されたい。
[講義項目]
1.原子構造の概要、水素のスペクトルと原子模型、量子数
2.電子配置と周期表、X線スペクトル
3.化学結合(イオン結合、共有結合)
4.化学結合(配位結合、水素結合)
5.理想気体の状態式、気体分子運動論、気体の液化
6.結晶と無定形物質、結晶の種類
7.熱力学、反応熱、自由エネルギー
8.溶液の濃度、溶解度、沸点の上昇
9.化学反応速度式、光化学反応、化学反応と温度
10.化学平衡、平衡定数と温度との関係
11.相平衡、相律、気・液平衡、固・液平衡
12.電解伝導、Faradayの法則、電解伝導率
13.酸と塩基、水素イオン指数、指示薬と中和
14.酸化と還元、電池電圧の算定、分解電圧
15.表面張力、固体表面における吸着、コロイド溶液