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授業科目名 生物工学プラント設計
時間割番号 265670KA
担当教官名 香山 聰
開講学期・曜日・時限 後期・金・II 単位数 2
<対象学生>
物質・生命工学科以外
<授業の目的および概要>
食品製造工場の衛生的環境の維持管理や安全な食品の製造のためには、設計段階で建物の構造や設備の配置に考慮する必要がある。本講義では、この観点から見た工場建設計画の進め方、機械図面、建築図面の読み方と基礎的な微生物制御の技術、設備について解説する。
<授業の方法>
テキストを中心にOHP で実際の機械の図面等を見ながら解説する。1 月の土曜日に食品工場の見学会を行い、建物の構造、機械設備の配置などについて実地研修する。
<成績評価の方法>
2 〜3 回の小試験と期末定期テストを行う。期末定期試験の受験資格は授業の出席回数が半数以上の者とする。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
原則として遅刻、途中外出はしないこと。私語は慎むこと。工場見学会は任意参加とします。公共交通機関等を利用して交通には充分注意すること。
<テキスト>
  1. 初回にテキスト「生物工学プラント設計」を配布する。
<参考書>
  1. 山中秀男「図面の見方」共立出版、¥2 ,9 3 0 。渡辺益男「工場建築デザイン」日刊工業新聞社、¥7 ,0 0 0 。好井久雄他「食品製造の微生物管理マニュアル」技法堂出版、¥6 ,1 8 0 。
<授業計画の概要>
1 .「微生物制御から見た工場計画」食品工場としての
設計の進め方とポイント。
2 .「図面の見方、読み方」製図法、寸法、記号の見方、
建築図、設備配置図、機械図。
3 .「食品工場における建築環境」建物の構造、仕上げ
材、照明、換気、廃棄物処理。
4 .「食品工場における環境設備」環境条件の設定、空
気調和システム、クリーンルーム。
5 .「食品工場における機械設備」衛生仕様、食品衛生
法、JIS 規格、サニタリー構造
6 .「食品工場の自動化技術」工場の自動化、各種セン
サー、自動制御
7 .「衛生環境維持技術」防鼠、防虫、サニテーション
管理。
8 .「対象微生物の概要と生態」食品の腐敗・変質と微
生物。微生物の生態と環境条件。
9 .「微生物汚染とその対策」原因と対策、クレーム事
例。
1 0 .「静菌」静菌の概念と意義、温度、脱酸素剤、pH 、
浸透圧、水分活性などによる方法。
1 1 .「除菌」除菌の概念と意義、洗浄、濾過、遠心分離
の方法と設備。
1 2 .「殺菌」殺菌の概念と意義、加熱殺菌装置、冷殺菌
装置、化学的殺菌装置。