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授業科目名 応用確率論
時間割番号 192106
担当教官名 中村 宗敬
開講学期・曜日・時限 後期・木・II 単位数 2
<対象学生>
数理情報コース 3,4 年
<授業の目的および概要>
 離散確率過程の典型例である無限正方格子上のランダム・ウォークについて学ぶ。特に逆正弦法則とその再帰性について調べ,調和関数論,ポテンシャル論との関係を簡単に調べる。さらに時空をスケーリングさせ連続時間にして得られるブラウン運動(ウィナー過程)の性質も若干調べる。適時シミュレーション提示して理論を確認する。
<授業の方法>
 主に講義による。
<成績評価の方法>
 レポートにより評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 確率論の deep な世界への入り口(のドアくらい?)。その気のある人はどうぞ。
<テキスト>
  1.  なし。適宜資料を配布する。
<参考書>
  1. ISBN:4431706860
    (Ya. G. Sinai 『シナイ 確率論 入門コース』 シュプリンガー・フェアラーク東京 志賀徳造 『ルベーグ積分から確率論』 共立出版 鈴木武 『確率入門』 培風館 福島正俊 『確率論』 裳華房 『Mathematica 複雑系のシミュレーション』 シュプリンガー・フェアラーク東京)
<授業計画の概要>
 次の順序にしたがって進める予定。 
  (1) グラフ上のランダム・ウォーク
  (2) 逆正弦法則
  (3) 無限正方格子上のランダム・ウォークの再帰性
   (a) 1次元格子
   (b) 2次元格子
   (c) 3次元格子
  (4) ランダム・ウォークからブラウン運動への収束,ブラウン運動の不規則性