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授業科目名 芸術史研究
時間割番号 163085
担当教官名 加藤 磨珠枝
開講学期・曜日・時限 前期・水・IV 単位数 2
<対象学生>
生涯学習課程の芸術運営コース、および学校教育課程の美術教育専修
<授業の目的および概要>
造形芸術とは、そもそも純粋な鑑賞物として創造されたものではなく、各時代、地域の社会、生活文化、宗教と密接に結びついている。この授業では、ヨーロッパ・キリスト教世界で展開した「キリスト教美術」に焦点をあて、一つの宗教美術の生成過程をたどる。ひっそりと始まり、次第に汎ヨーロッパへと拡大してゆくキリスト教美術のダイナミックな流れを概観し、視覚表現の本質について考える。
<授業の方法>
スライドを用いた講義形式で行うが、学生の意見発表の場も設ける。
<成績評価の方法>
平常の出席点と期末レポートを総合して評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
現代のヨーロッパ文化を理解するルーツに出会うこととなるだろう。
<テキスト>
  1. なし
<参考書>
  1. 授業中に随時紹介する。
<授業計画の概要>
1.キリスト教における美術の役割
2.死者のための初期キリスト教美術−カタコンベ壁画
3.  〃     −石棺彫刻
4.プライベートからパブリックへ−教会堂建設
5.聖なる空間の創造−教会堂装飾(ローマ)
6.  〃     −教会堂装飾(ラヴェンナ)
7.布教による北ヨーロッパへの拡大−改宗前の北方異民族の美術
8.  〃    −アングロ・サクソン、ケルト系美術
9.  〃    −ランゴバルド美術
10.聖なる画像の意味−イコン画
11.  〃     
12.聖なる書物の意味−聖書の挿絵
13.  〃     
14.世俗権力とキリスト教美術(カロリング朝美術)
15.筆記試験