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授業科目名 管・弦・打楽器実習III(本年度非開講)
時間割番号 162883
担当教官名 関口  仁
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 1
<対象学生>
音楽教育専修
<授業の目的および概要>
本講義の目的は、学生諸君が将来音楽教育に関わり、また教職に就いた時などに吹奏楽の指導をするにあたり管楽器を演奏できる基本的な奏法や技術を身につけて、発音原理を知ることにより効果的な合奏指導・育成ができるように、木管・金管楽器の実技練習と実音楽器と移調楽器の違いを知り実践に役立つ記譜法を習得する。
<授業の方法>
授業は、管楽器の歴史・実技指導・移調方法・合奏と講義と実技指導を交互に学習し理解を深める。(クラリネット・トランペット等の発音原理を)実際の楽器に触れて体験し最後に簡単な全体合奏をする。
<成績評価の方法>
実技演習に対して取り組む姿勢、合奏能力、移調課題の演習とリポート、これらの総合判断により評価する。なお、試験は行わないので、毎回の授業の積み重ねとなる。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
アンサンブルや合奏を伴う授業形態なので受講者全員の出席協力が必要とされる。実技演習では、実際の楽器を組立てる作業から行うため、音楽や楽器に対するより深い愛情と理解が大切な要素となる。
<テキスト>
  1. 授業の始めに資料を配付するので指定しない
<参考書>
  1. 共著、吹奏楽実用知識、音楽の友社 ,500
<授業計画の概要>
1.管楽合奏の歴史・オスマントルコ時代の合奏形
態を写真で見て最古の楽隊「メフテル」の演
奏を聴く。
2.木管楽器・金管楽器の発音原理を知り、実際の
楽器を使って、音が出せるように実技の練習
を行う。
3.実音と移調楽器の違いを認識し実際の楽器で音
を確かめ、簡単な楽譜のトランスの方法を
学ぶ。
4.クラリネットを使い、楽器の組立、管楽器を
扱う上での注意点を知り、息で音を出す実技
の練習に入る。
5.ハルモニームジークからミリタリーバンドを
経て現在のクラブ活動に見られる吹奏楽の
形態になるまでのルーツを知りそれぞれの
演奏を聴く。
6.トランペットやトロンボーンを使い金管楽器の
発音原理を知り実際に音を出してみる。
7.実技の練習で発音可能になった楽器でス
ケールの練習をしながら各楽器の運指を知る
8.主な管楽器の移調である長2度・短3度の移調
が簡単にすばやくできる方法を演習する
9.木管楽器・金管楽器の実技練習を進め、奏法
について発音の確実性を身につけ運指の練習
をする。
10.スコアーの読み方と移調楽器の関係を知り、
スコアーを読みながら音楽を聴く。
11. 教育現場の吹奏楽指導や合奏上の実際に
起こるトラブルと改善策についての講義。
12.実技練習の総仕上げとして2声又は3声の
アンサンブルの合奏・発表を行い、管楽合奏
の展望を語る。