山梨大学電子シラバス

授業科目名	西洋史特殊講義Ａ
時間割番号	162209A
担当教官名	川島　昭夫
開講学期・曜日・時限	集中・(未登録)・(未登録)	単位数	2
＜対象学生＞
(指定なし)
＜授業の目的および概要＞
狐狩りの社会史現在（2003年）イギリス議会では、狐狩りなど猟犬を用い集団で行なう狩猟を、野生動物に対する虐待として禁止する法案が審議され、社会においてもその是非をめぐる議論がさかんにおこなわれている。狐狩りを、農村社会に連帯感と雇用をうみだすものとして法律による規制に反対する声も根づよい。この講義では、狐狩りという伝統的慣習を、いまにいたるまで存続させてきた価値観と、狐狩りを残酷なスポーツとして排斥しようとするもう一つの価値観の対立を18世紀以降のイギリス社会の変化のなかに位置づける。
＜授業の方法＞
講義（映像資料も使用します）
＜成績評価の方法＞
平常点およびレポート
＜受講に際して・学生へのメッセージ＞
表面にあらわれたできごとの背後に、なにを大事に思い、なにを惜しいと感じるか、といった心の問題を追求できればよいと思っています。好奇心をもって臨まれんことを。
＜テキスト＞
資料を配布します。
＜参考書＞
とくになし。
＜授業計画の概要＞
①狐狩りとはなにか ②狐狩りと狩猟法規 ③狐狩りと地主社会 ④狐狩りと都市中間階層 ⑤狐狩りと動物愛護運動 ⑥狐狩りの法的規制をめぐって ⑦バーンズ委員会報告 ⑧狐狩りと二つの「政治的正しさ」