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授業科目名 日本国憲法
時間割番号 052040 C
担当教官名 池田  実
開講学期・曜日・時限 後期・水・II 単位数 2
<対象学生>
全学生対象 但し、「052006 日本国憲法A」「052007 日本国憲法B」の単位を取得した学生は履修できません。
<授業の目的および概要>
憲法に固有の特質を明らかにした上で、日本国憲法に定める統治機構および基本的人権を概観する。
<授業の方法>
講義形式で行う。毎回、授業の始めに講義レジュメを配布するので、適宜活用されたい。
<成績評価の方法>
出席、レポートおよび学期末試験による。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
憲法は聖典ではない。この授業は日本国憲法の布教活動ではない。憲法を“科学する”気構えのある学生諸君の受講を期待している。
<テキスト>
  1. 小林昭三・土居靖美(編著), 日本国憲法論, 嵯峨野書院, ISBN:4-7823-0303-3
<参考書>
  1. 授業時に指示する。
<授業計画の概要>
 1.「イントロダクション」 “近代憲法”とは何か?
 2.「憲法の特質」 “最高法規”の意味
 3.「代表議会制(1)」 “代表”の意味と議院内閣制
 4.「代表議会制(2)」 議院内閣制の変容
 5.「国会・内閣・天皇」 民意の“反映”と“統合”をめぐって
 6.「地方自治」 “首相公選制モデル”としての地方政府
 7.「人権の類型」 各種人権の性格とその歴史的背景
 8.「社会権と福祉国家」 社会権の“初心”を忘れた福祉国家
 9.「福祉国家と財政」 “財政民主主義”の意味と限界
10.「裁判と人権保障」 “非政治部門”としての司法権の特質
11.「明治憲法」 “鬼が島”的旧憲法理解の盲点
12.「教育と憲法」 “人権の担い手”づくりの問題
13.「戦争の放棄」 “平和主義”をめぐる憲法政策
14.「自由と民主主義」 憲法を支える諸価値の再検討
15.補遺・総括