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授業科目名 不確実性と情報の経済学
時間割番号 052003
担当教官名 寺戸 節郎
開講学期・曜日・時限 前期・火・V 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
 不確実性のもとで経済主体による意思決定がどのように行われ,そこでは情報
がどのような役割を果たすのか、情報が不完全または非対称であるとき,どのよ
うな不利益が社会にもたらされるのか、それを防ぐにはどうすれよいのかを具体
的な例を取り上げて考える。
<授業の方法>
 各テーマについて理論的説明を加え,設例の計算を行うことにより内容につい
て理解を深める。
<成績評価の方法>
 出席状況と定期的に課すレポートにより評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 各自が毎日行っている経済行為や身近な社会の仕組みの経済的意味を情報の視
点から考えることをめざす。
 内容を十分に理解するには所定の自習が必要である。講義では四則演算を用い
る。講義内容について質問がある場合は、金曜日16:30以降K327まで。
 4月8日より開講する。
<テキスト>
  1.  マネジメント・コントロール情報の基礎(第2版)I,  三恵社,, ISBN:4883611000
    ( 2003年。)
<参考書>
  1.  情報の経済学,  日本評論社。, ISBN:4535579342
  2.  情報経済社会の基礎理論 1,2,  学術図書出版社,, ISBN:487361497X
    ( 1999年。)
  3.  契約と組織の経済学,  東洋経済新報社。, ISBN:4492312722
  4. 福田 豊,  情報経済論<有斐閣アルマ>,  日本評論社,, ISBN:4-641-12040-4
    ( 1997年。)
  5.  電子商取引と情報経済<経済工学シリーズ>,  九州大学出版会 ,, ISBN:4873787017
    ( 2001年,
     他 。)
<授業計画の概要>
1.1 不確実性下の行為と結果
1.2 情報不完全性の源泉から見た不確実性
1.3 環境的不確実性の類型と相対性
2.1 不確実性下の意思決定基準
2.2 保険と負のリスク・プレミアム
2.3 リスク回避尺度とリスク回避行動
3.1 確実性(単一状態)下の意思決定
3.2 確実性(状態独立)下の意思決定
4.1 完全情報下の意思決定
4.2 無情報下の意思決定
4.3 不完全情報下の意思決定
5.1 品質に関する事前情報の非対称と市場
5.2 自己選択による主観的情報提供
5.3 行動に関する事後情報の非対称と市場
5.4 組織における行動情報の非対称と自己選択