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授業科目名 | 総合科目・共生する社会と人権 | ||
時間割番号 | 050100 | ||
担当教官名 | 岸本 広司/坪内 淳/本間 信長/山口みどり | ||
開講学期・曜日・時限 | 後期・月・II | 単位数 | 2 |
<対象学生> | |||
3 年次以上の学生に限る。 | |||
<授業の目的および概要> | |||
現在、さまざまな領域で異質なもの同士の衝突が起こっている。しかし今日ほど、互いの差異を認識し、 それぞれの存在と価値を尊重しながら共生していくことが必要とされている時代もない。本講義は、こうした 今日的課題を前提としつつ、多様な社会的差別について、そのよってくる淵源から現代の諸問題にいたるまで 歴史的に考察し、人権思想の観点から共生する社会を検討しようとするものである。この講義を通して、 受講生諸君が、差別、人権、そして共生のあり方を、それぞれ自分の問題として受けとめ考えることを望む。 |
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<授業の方法> | |||
4名の教官がリレー方式での講義を行う。 | |||
<成績評価の方法> | |||
試験ないしレポートで評価する。 | |||
<受講に際して・学生へのメッセージ> | |||
社会的差別や人権問題に関して、常に瑞々しい感性を持ってもらいたい。講義に対しては受け身的ではなく、 主体的であってほしい。質問や建設的批判は大いに歓迎する。 |
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<テキスト> | |||
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<参考書> | |||
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<授業計画の概要> | |||
1.ガイダンス 2−3. 西洋における差別の思想と論理を、ギリシア思想やキリスト教、中世・近代の思想家たちの奴隷制観やアジア観の中に探り、そうした差別思想が、植民地主義や帝国主義にどのようにつながっていくかを考察する。 4−8.啓蒙思想やフランス革命の自由・平等思想の出現によって、18世紀末のヨーロッパでは強い人権思想が生まれた。それとともに、産業化に伴う社会の変化によって、女性の法的・ 経済的・社会的差別の問題も浮き彫りになった。ここでは、近代イギリスを中心に、女性問題に焦点を絞って人権について考察したい。 9−13.人権について考えるために、まず、救貧法から福祉政策にいたる人権保障の具体的歴史を辿る。次いで、現代の人権問題を考え、その解決および望ましい共生社会構築に向けての方途を政治学の観点から探る。 14−15.現代国際社会における民族紛争や近年の人権概念の「普遍化」をめぐる諸問題などを事例としつつ、今日的な人権問題について国際関係論の観点からの分析を行い、本講義のまとめとする。 |