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授業科目名 基本教養科目IV
時間割番号 050004 B
担当教官名 進藤 聡彦/酒井 厚
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
1年次生
<授業の目的および概要>
酒井担当の講義では日常の心理的体験と照合しながら人間の意識に関する深層心理学の知見を紹介する。進藤担当の講義では、日常場面の心理的な事象を人間の情報処理という観点から眺める。
<授業の方法>
主として講義形式。ビデオ教材など視覚的資料、心理テストの自己分析体験をまじえながら理解をひろげる。
<成績評価の方法>
テストによる。記述を求める問題が多いので出席して内容を理解しノートをとっていないと合格は難しい。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
心理学は心の現象を科学する学問です。認知心理学と臨床心理学の二つの異なるアプローチを並行して学ぶことで心理学の多元性、心の多元性を学んでください。(オフィスアワー:月・火曜日全日、水曜日午前中進藤教官L421)
<テキスト>
  1. テキストは授業中配布するプリントをこれにあてます。
<参考書>
  1. ISBN:4563056065
    (深く学びたい人には参考書として『認知心理学1−5 』市川伸一他編東京大学出版会、『生活の中に学ぶ心理学』竹内健児・小林哲郎共編培風館をすすめます。)
<授業計画の概要>
 1.コース紹介:授業計画の詳細、履修上の留意点
 2.深層心理学入門:我思うゆえに我あり。深層心理学では意識の中心を「自我」と呼びま    す。つまり「わたし」のこと。これが内なる心の世界を探検のキーワードです。
 3.無意識の世界:「わたし」の心のうち自分で把握できていない領域を「無意識」と呼びま   す。
 4.心の葛藤と防衛:心の不思議、傷つきやすさ、そしてたくましさについて。
 5.意識の発達−自我のめばえと形成
 6.私が私であること−自我同一性の確立
 7.心の二面性への気づき:もう一人の私との出会い
 8.本当の私を生きるために:個性化−意識の発展
 9.個と社会−個人として社会につながるライフサイクル
10.知性をさぐる:頭のよさとはどのようなことなのか?
11.記憶の不思議:記憶名人の秘密とは?
12.理解と誤解の関係:「分かる」「分からない」「間違って分る」という3つの理解の状態   を考えてみよう。
13.見れども見えず:目はちゃんと働いているのに、ものが見えなかったり、聞こえているは   ずの音が聞こえない場合がある。どのような場合だろうか??
14.第一印象の大切さ:第一印象はどんな意味をもつのか?悪徳商法から身を守るコツを伝授   します。
15.気分も考え方次第:キツネが苦労して手に入れたレモンを「甘い」といって食べたとさ。   甘いレモン?