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授業科目名
ドイツ語 2
担当教官
宮永 義夫
時間割番号
単位数
履修年次
期別
M0021122 2 2 通期
[学習目標]
1)知   識
 言語学習は,言語構造そのものへ関心を持ち,より深い理解を目指すという側面と,それを運用し,コミュニケートするための訓練という側面がある。ここでは,あらゆる言語学習の基本である発音,語彙,文法の習得を,ドイツ語という言葉について行う。言語の習得は,ほぼ訓練という方法によってのみなしえるものであるが,第二外国語,すなわち学習者にとっての第三の言語の学習は,言語の世界の多様性の発見に重点があるのであり,これは最終的に,他者理解,異文化理解,ひいては自己理解に繋がるものである。従って,訓練という方法を採りながらも,目標はあくまでも言語構造そのものへの関心を高めることにある。
2)技   能
 上述の知識によって,聞く,話す,読む,書くという四技能がバランスよく発揮できるようになることが,あらゆる言語学習の目標であるが,四技能とも実用の域に達するには,なお訓練を続けることが求められるので,時間数の限られた本授業では,その潜在能力,より正確には,構造の比較的深い理解を基に,どこでどのように訓練を持続させていけばよいか,その見極めができる能力の開発を目指したい。
3)態   度
 上記のことを実現するには,ある意味で,態度が最も重要である。これはもちろん単なる受講態度を意味するものではない。広い意味での学習態度が問題である。なによりもまず,開かれた心を持って,新しい事柄を受け入れることが大切である。このことがコミュニケーションの成立に不可欠だからである。その上で,原則として毎回授業に出席し,真摯な態度で積極的に課題に取り組むことは勿論であるが,特に言語学習に於いては,日々の自らの言語生活を反省する態度が肝要である。言葉は浪費したり,惜しんだりすべきものではなく,慈しんで使うものである。この授業で最終的に涵養したいことは,このような言語に対する感受性の高い「態度」である。
[授業計画]
第1年次に引き続き,「ビデオで学ぶ新しいコミュニケーションのドイツ語」を扱い,構成に従って学習を進める。本年度は,これと並行して「時事ドイツ語〈'02年トピックス〉」を読む。これにより内容把握,文法応用の方法の最初歩を学ぶ。必ずしも主教材の文法項目の取扱いに合致しているわけではないが,主教材の理解を深くする効果も期待される。本格的なドイツ語文の実際に触れることだけを目標にしている。他の教材はプリントを用意する。
[評価基準]
 成績評価には,実力判定と履修認定の両面があると思われるので,到達度を測る学年末試験を5割,出席,発言等の平常点を5割として,総合的に評価する。授業内の小テスト,及び前期末試験(実施するかどうかは未定)は到達度確認とフィードバック用に行う。活発な質疑応答,練習上の模擬会話等への積極的な参加が教育効果を高めるため,平常の授業の活性化に寄与する言語行動(適切な質問や意見の開陳,積極的なドイツ語使用の意欲等)を重視する。
[教科書]
  1. Andrea Raab 石井寿子, 時事ドイツ語<’02年トピックス>, 朝日出版社, ISBN:4-255-25263-7
    (2年次追加分)
[参考書]
  1. 必携ドイツ文法総まとめ【改訂版】, 白水社, ISBN:4560004927