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授業科目名
化学
担当教官
中澤 知男
時間割番号
単位数
履修年次
期別
M000041 2 1 通期
[学習目標]
一般目標(GIO)
 我々の身の周りや生体系に存在する化学物質の構造を学ぶと共に,それらの一般的性質を理解し,自然界における物質変換の原則を学ぶのが化学である。これらの化学における基本原理をもとに,化学的思考力を身につけ,問題解決力を養う。また基礎教養科目の1つとして,生体関連物質についての知識,理解を深める。
行動目標(SBO)
1)知   識
1.炭素を構成元素の主体とする化学物質(有機化合物)の化学結合,構造に基づき,その反応性を説明することができる。この学修を通して,化学的思考方法即ち物質の性質,物質の変換を分子レベルで合理的に思考することができる。
2.1の目標を土台として,更に複雑な分子の生体関連物質の構造を説明することができる。
3.生体系に起こっている多くの一見複雑そうに見える反応も,化学者が実験室で行っている反応に類似性があり,代謝反応のような生体反応をモデルとして,化学反応の機構を正確に説明することができる。
4.生体関連有機化合物の2,3の分析方法の基本原理を理解し,応用することができる。
5.金属元素を含む化合物(無機化合物)の物理的,化学的性質が,構成原子の電子配置に関連づけられることを説明することができる。
2)技   能
6.化学物質の反応性の理解のもとに,その毒性,危険性を知り,化学薬品の扱い方等の基礎知識を身につける。化学実験で薬品を扱う準備となる。
3)態   度
7.化学に関わる問題に積極的に興味をもち,自ら理解し,考える態度を身につける。
[授業計画]
前 期
有機化学:基本原理(原子および分子構造,分子軌道法,立体化学,反応機構),有機酸素および硫黄化合物(アルコール,フェノール,エーテル,硫黄同族体),カルボニル化合物(アルデヒド,ケトン,カルボン酸,その誘導体)

後 期
有機化学:有機窒素化合物(アミン),炭水化物,アミノ酸,タンパク質,芳香族化合物,核酸,酵素,脂質,NMRスペクトロスコピーの定性的な原理,生体内代謝の有機化学
無機化学:無機化合物,配位化合物の形と化学的性質。

上記講議項目の内
分子軌道法,NMRスペクトロスコピーの定性的な原理,生体内代謝の有機化学,無機化学の部分についてはプリントを配付し,講議する。
[評価基準]
 年4回行う筆記試験(論述試験)および年数回行う授業中の小テスト等により総括的に評価する。
[教科書]
  1. バイオサイエンス 有機化学, 化学同人, ISBN:4759808450
[参考書]
  1. 吉田政幸, 分子軌道法をどう理解するか, 東京化学同人, ISBN:4-8079-0267-9