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授業科目名
助産学実習1
担当教官
西脇 美春
時間割番号
単位数
履修年次
期別
H007074 1 4 通期
[学習目標]
I.【目的】1段階
 妊婦・褥婦(出産後1ヶ月)について全人的に理解を深め、妊婦ケアを展開する能力を養うとともに、母子保健管理システムにおける外来の位置づけと助産婦の役割を理解する。
【目標】
1 妊娠期の経過とあわせ生理的・心理的・社会的特徹を理解する。
2 正常妊婦の健康珍断を経験する。
3 妊娠期に発生しやすい異常、妊婦保健管理上の問題について学ぶ。
4 妊娠期の健康診断と保健指導における助産婦の役割を理解する。
5 出産後1カ月の褥婦と新生児の特徴を理解し、その健康診断について学ぶ。
【実習内容】
・妊婦の健康珍断の実施および妊婦の諸検査・内診などの介助。
・妊婦の保健指導の見学:1例以上。
前日午後に対象者を確認し、計測・診察の介助等を行うとともに、指導担当助産婦に各自が見学の依頼をし、見学させてもらうこと。
見学は1日に2人を目安とする。
このとき、必ず事前に問題点の抽出、自分なりの指導計画を立案し、見学後に指導者の指導内容と比較検討しておく。
・出産後1カ月検診の見学と健康診断の介助。
・ 継続ケースの選定:助産総合実習I助産の継続ケース参照。

II.【目的】2段階
 妊婦の健康診断、経過の正異判断ができ、それをもとに対象の個別性に応じた保健指導の展開をする。
【目標】
1 妊婦の健康診断ができる。
2 今後の妊娠・分娩・産褥経過の予測ができ、問題点の抽出・把握ができる。
3 診断に基づいて、妊婦および家族に対して健康生活と出産準備に必要なケア(保健指導)の展開ができる(異常の予防を含む)。
4 妊娠中の異常の早期発見ができ、医療チーム内で助産婦としての対応・ケアができる。
5 出産後1カ月の褥婦と新生児の健康参断ができ、適切な保健指導と対応ができる。
【実習内容】
・妊婦の健康珍断の実施と経過の正異判断、保健指導の実施
・妊娠前半期・後半期 各1例(継続ケースを除く)
・出産後1カ月の母子の健康診断と保健指導の実施および介助
・妊娠の診断・諸検査(新患外来)などの見学
・新患外来、その他外来の見学

 妊婦の個別保健指導について
1.ケースの選定
1 外来受診予約者リストより受診妊婦を把握し、分娩予約ノートから、保健指導の
対象になりそうなケースの選定をする。

保健指導対象
1) 初回指導 新患受診後、初めての再来受診時
(妊娠8週以降でFHB(+)確定後、およそ妊娠11〜16週が多い)
2) 中期指導 妊娠17〜27週
   (胎児との相互作用、夫との関係)
3) 後期指導 妊娠28〜38週
(入院時期などの確認をするため、およそ妊娠35週〜36週に大学病院で分娩する)
4) その他:妊娠中毒症、貧血、切迫流早産、合併症等のある場合、妊婦から希望のある場合は必要時個別指導を行う。
注意:里帰りしてきた妊婦や、指導対象者が多い場合には次回受診時に調整したり、
指導の時期が遅れていることもあるので、予定日だけで見ないようにする。
継続ケースの後期指導は、受け持ち学生が実施するように調整すること。
2 1人の妊婦の妊娠期間中に指導を学生が2回とも担当、実施することのないように配慮する。
3 1日に学生が実施する個人指導は、原則として2例までとする.
4 ケースの候補者が決まったら、前日の午後に外来で予約カルテから情報収集をし、保健指導案を立案する。

<受け持ちケース>
1 ケース選定後、計画の立案をする。
 立案に際しては、ケースの状況がつかめるように背景・経過を添付する。
2 立案後、担当教員は助言を受け修正する。
3 実施予定日の外来保健指導係を確認し、指導担当助産婦に指導案と妊婦の健康診査・保健指導記録を直接提出する。このとき、いつアドバイスが受けられるかを確認する。
  また、必ず指導案のコピーをとっておき、控えを自分がもっておくようにする。(不規則実習なので、少なくとも3日前には提出できるような準備が望ましい。)
4 指導計画の助言を指導当日の朝までに受けられるように提出し、その助産婦の指導のもとに指導を実施する。
5 指導実施後は、外来カルテの指導カードに記録し指導者に確認サインをしてもらう。
6 指導記録は指導実施後3日以内には指導者に、1週間後には担当教員に提出する。
[授業計画]
実習の詳細は後日周知する。
[評価基準]
(未登録)
[教科書]
[参考書]