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授業科目名 オペレーティングシステム
時間割番号 UCS254
担当教員名 木下 雄一朗/豊浦 正広
開講学期・曜日・時限 後期・金・I 単位数 2
<対象学生>
工学科2年次以上
<授業の目的>
オペレーティングシステムは、コンピュータアーキテクチャと並ぶ計算機システムの中核であり、計算機を知る上で最重要である。
本講義では、オペレーティングシステムの提供する機能、実現する技術について学習する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
工-A専門②専門的知識専門分野の基礎的知識を体系的に理解して説明
工-B⑥自律的かつ継続的学修能力時代変化に対応しつつ自律的継続的な学修で社会的課題解決に貢献
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
工学
1OSの役割、機能を理解し説明できる工-A
2プロセス、スレッドの生成、消滅、管理の仕組みを理解し説明できる工-A
3並行プログラミングの問題点を理解し解決できる工-A
4プロセススケジューリングの方式を理解し説明できる工-A
5メモリ管理の仕組みを理解し説明できる工-A
6ページ置き換えの考え方、仕組みを理解し説明できる工-A
7入出力装置の制御方法・ファイルシステムを理解し説明できる工-A
8リアルタイムOSの提供するサービス、特有の問題点を理解し説明できる工-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
18%筆記試験(中間期および期末期)によって評価する。
220%筆記試験(中間期および期末期)によって評価する。
322%筆記試験(中間期および期末期)によって評価する。
48%筆記試験(期末期)によって評価する。
518%筆記試験(期末期)によって評価する。
68%筆記試験(期末期)によって評価する。
78%筆記試験(期末期)によって評価する。
88%筆記試験(期末期)によって評価する。
合計100% 
<授業の方法>
1. 同時開講科目「オペレーティングシステム演習」との講義タイミング調整のため、以下の要領で実施する。
- 後期授業開講前に、オンデマンド授業として「第1回 オペレーティングシステムの役割」の内容を実施する。
- 第1週目には、1週分繰り上げて「第2回 プロセス,スレッド」の内容を実施する。
- 第2週目以降も同様に、1週分繰り上げた内容を実施する。
2. 講義は、対面、オンライン配信、オンデマンドの3形式を組み合わせて実施する。なお、詳細は授業開講後改めて連絡する。
3. 講義に用いる資料は,すべて Moodle 上で配布する。
4. 毎週の講義中に確認問題を行うことにより,理解を促進するよう配慮する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
先行科目として「計算機アーキテクチャI」および「計算機アーキテクチャI演習」を既習であることを前提とする。特に「割り込み」「ページング」「キャッシュ」について復習しておくこと。
<テキスト>
  1. 毛利公一, 基礎オペレーティングシステム : その概念と仕組み, 数理工学社, ISBN:9784864810395
<参考書>
  1. アンドリュー・S・タネンバウム(著), 水野忠則 ほか(訳), モダンオペレーティングシステム 第2版, ピアソン・エデュケ ーション, ISBN:9784894715370
  2. 河野健二, オペレーティングシステムの仕組み, 朝倉書店, ISBN:9784254127058
  3. 野口健一郎, 光来健一, 品川高廣, オペレーティングシステム 改訂2版, オーム社, ISBN:9784274221569
  4. 松尾啓志, オペレーティングシステム 第2版, 森北出版, ISBN:9784627810129
  5. 大澤範高, オペレーティングシステム, コロナ社, ISBN:9784339027075
<授業計画の概要>
1タイトルオペレーティングシステムの役割
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容オペレーティングシステム(OS)の役割、OSが提供・実現する機能、OSのプログラミングインタフェース、互換性と移植性について学習します。
2タイトルプロセス,スレッド
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容プロセスとスレッドの概念、プロセス・スレッドが使用するメモリ空間、プロセスの状態と遷移、コンテキストスイッチ、プロセスに関する各種システムコールについて学習します。
3タイトル並行プログラミング(相互排除)
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容マルチスレッドによる並行プログラミング、競合状態、相互排除のためのアルゴリズム、相互排除のためのハードウェア支援について学習します。
4タイトル並行プログラミング(同期)
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容ロック・セマフォを使用した相互排除と同期、モニタについて学習します。セマフォを使用した同期については、生産者・消費者問題を例として説明します。
5タイトルデッドロック
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容デッドロックの概念、デッドロック発生の必要条件、デッドロックに対する方策について学習します。デッドロックに対する方策では、哲学者の食事問題を例として説明します。
6タイトルメモリ管理
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容主記憶の管理技法、プログラムの再配置、空き領域の割付け技法、メモリの断片化、メモリ不足への方策について学習します。
7タイトル仮想記憶
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容仮想記憶の特徴、動的アドレス変換、セグメンテーション、ページング、フェッチ技法、メモリ参照の局所性について学習します。
8タイトルまとめと中間評価
事前学習
事後学習
事前学習:1~6回目の講義内容の復習をする。
事後学習:試験の解答例および解説をもとに学習の内容を復習する。
授業内容中間評価として、筆記試験を実施します。試験後、試験の解答例および解説をオンラインで配信します。
9タイトルページ置き換えアルゴリズム
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容最初に、ページ置き換えアルゴリズムの考え方を説明します。その後、FIFO、LRUなど、8種類のアルゴリズムについて学習します。
10タイトル入出力の制御
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容入出力装置の仕組み、割り込み、入出力装置とのデータ転送方式、入出力の効率化、ディスクの構成について学習します。
11タイトルファイルシステム
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容最初に、ファイルシステムの役割、ファイルブロック、ファイルシステムの実現方法を説明します。その後、Linux のファイルシステムについて、詳細を学習します。
12タイトルスケジューリング
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容最初に、スケジューリングの考え方、スケジューリングの評価基準について説明します。その後、FCFS、ラウンドロビンなど、7種類のアルゴリズムについて学習します。
13タイトルリアルタイムOS
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:確認問題の復習を行う。また、授業内容をまとめることで学んだ知識を整理する。
授業内容最初に、リアルタイムOSと汎用OSとの違いについて説明します。その後、リアルタイムOSにおけるスケジューリング方式について学習します。
14タイトル演習問題
事前学習
事後学習
事前学習:7回目、9~13回目の講義内容の復習をする。
事後学習:演習問題の解答例および解説をもとに学習の内容を復習する。
授業内容最初に、7回目、9~13回目の講義内容に関する演習問題を行います。その後、演習問題の解説を行いながら、これまでの学習内容を復習します。
15タイトルまとめと期末評価
事前学習
事後学習
事前学習:1~7、9~14回目の講義内容および演習問題の復習をする。
事後学習:試験の解答例および解説をもとに学習の内容を復習する。
授業内容期末評価として、筆記試験を実施します。試験後、試験の解答例および解説をオンラインで配信します。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート結果確認中
<備考>
(未登録)