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授業科目名 応用化学実験II
時間割番号 TAC307
担当教員名 藤井 一郎/宮嶋 尚哉/柳 博/福井 慧賀
開講学期・曜日・時限 前期・月/火/水・III-V/III-V/III-V 単位数 3
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
無機化学工業の生産方式や電気化学の基礎と応用に関する基礎的な知識・技術を取得することを目標とし、基本的な実験器具を用いて実験実習を行う。また、本実習体験を通して無機化学及び電気化学の一般的な工学的知見が得られるよう実験課題を組み立てた。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部(~2023年度入学生)>応用化学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
AC-A専門4.化学の専門知識・技術を活用し、新素材・エネルギー・環境等の分野における問題解決に取り組むことができる。G. 化学工学G2. 日常生活や化学実験における危険防止や正しい器具の使用方法、化学物質の安全性(毒性)、廃棄処理方法、化学物質の安全性をふまえた暮らし・食の安全性や環境問題について説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
AC
1化学実験における危険防止や正しい器具の使用方法について説明できる。AC-A
2受講態度
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
160%指定日までのレポート提出の有無,各課題に対する解答及び考察を評価する。
240%出席及び実験態度を評価する。
合計100% 
<授業の方法>
実験では担当教員やチーティング・アシスタント(TA)がきめ細かな実験指導を行う。TAが実験の終わりに次の実験内容と予習内容、レポート課題について説明を行う。レポートは課題ごとにMicrosoft Wardで作成し、Moodleで提出する。提出期限は実験後の木曜日深夜0時から日曜日の18時までとする。予め実験指導書をよく読んで内容を理解しておき、レポート提出に備えること。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
初めに無機・電気化学工学の基礎理論に基づいてそれぞれの講義項目について解説し、必要器具、薬品の取り扱いについても説明をするので、分析化学の基礎実験を理解しておくことが必要である。また、予め指導書及び実験安全マニュアルを熟読して、操作の手順と注意点をあらかじめ理解しておくことが失敗なく時間内で実験を終了させることにつながる。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 松田好晴, 岩倉千秋共著, 電気化学概論, 丸善, ISBN:4621039962,
    (1994年出版 化学教科書シリーズ / 塩川二朗 [ほか] 監修)

  2. Peter Atkins, Julio de Paula著 ; 中野元裕 [ほか] 訳, アトキンス物理化学 上 第10版, 東京化学同人, ISBN:9784807909087,
    (2017年出版)

  3. Peter Atkins, Julio de Paula著 ; 中野元裕 [ほか] 訳, アトキンス物理化学 下 第10版, 東京化学同人, ISBN:9784807909094,
    (2017年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス(実験指導書による説明と安全教育)担当教員:全員
事前学習
事後学習
事前学習は特になし。次回実験の予習を行う。
授業内容実験指導書を配布し、これに従って講義項目を説明するとともに、実験実習の安全教育を行う。
2タイトルアパタイトのイオン交換反応(1)(ヒドロキシアパタイトの合成)担当教員:藤井
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容リン鉱石や人工骨の主成分であるヒドロキシアパタイトを合成する。
3タイトルアパタイトのイオン交換反応(2)(イオン交換等温線の作成)担当教員:藤井
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容ヒドロキシアパタイト中のCa2+と水溶液中のZn2+との陽イオン交換反応実験を行い、陽イオン交換反応の性質を理解する。原子吸光分析を行い、イオンの定量分析法を習得する。
4タイトルミョウバンの合成と構造解析(1)(ミョウバン結晶の合成)担当教員:藤井
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容ミョウバンを合成し、ソフト溶液プロセスを理解する。
5タイトルミョウバンの合成と構造解析(2)(結晶構造解析)担当教員:藤井
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容作製したミョウバンを観察し、結晶成長について学ぶ。また、粉末X線回折測定によりミョウバンの結晶構造解析(結晶相の同定等)を行い、X線測定法の基礎的な技術を習得する。
6タイトルKOHの拡散(1)(中和滴定の温度依存性)担当教員:宮嶋
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容水酸化カリウムの水中での拡散を温度を変えて中和滴定を行うことで観察する。
7タイトルKOHの拡散(2)(拡散定数の算出)担当教員:宮嶋
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容水酸化カリウムの水中での温度を変えた中和滴定実験から拡散定数を算出し、Fickの法則を理解する。
8タイトル電気伝導度(1)(導電率測定)担当教員:福井
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容強電解質(塩酸)溶液と弱電解質(酢酸)溶液を調製し、導電率測定を行う。
9タイトル電気伝導度(2)(塩酸と酢酸の導電率滴定)担当教員:福井
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容酸と塩基の滴定中の導電率の変化を観察し、導電率とイオン濃度の関係を理解する。
10タイトル電池の起電力(1)(水素電極電位のpH依存性)担当教員:福井
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容pHの異なる水溶液を調製し、水素電極電位のpH依存性を調査する。
11タイトル電池の起電力(2)(ダニエル電池の起電力の測定)担当教員:福井
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容ダニエル電池を形成し、ダニエル電池の起電力を測定する。
12タイトル半導体のバンドギャップ測定(1)(酸化インジウム薄膜の作製と透過法によるバンドギャップ測定)担当教員:柳
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容酸化インジウム薄膜を作製し、透過法によるバンドギャップ測定を行い、測定法を理解する。
13タイトル半導体のバンドギャップ測定(2)(酸化インジウム粉末の拡散反射法によるバンドギャップ測定)担当教員:柳
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容拡散反射測定により酸化インジウム粉末のバンドギャップを測定を行い、測定法を理解する。
14タイトル反応熱測定(1)(熱電対の作製及び温度測定の仕組み)担当教員:柳
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容熱電対を作製し、温度測定の仕組みを理解する。
15タイトル反応熱測定(2)(反応熱測定)担当教員:柳
事前学習
事後学習
実験指導書を読み、実験内容を理解しておくこと。実験後のレポート作成を通して理解を深める。
授業内容反応に伴う熱の出入りを実測し、反応熱に関する理解を深めるともに反応温度の測定法を習得する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
他研究所での担当構成員の実務経験を,研究者としての素養・心構えなどの教育に活かしている。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
1.保護メガネの着用の徹底するように指導する。
2.TAが雑談をしないように指導する。
3.実験装置が故障しないように管理する。
4.課題の概略を示すようにする。
5.火曜日にテーマ1の学生に掃除の依頼をする。
6.レポートにフィードバックをする。
<備考>
(未登録)