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授業科目名
担当教員
応用生殖細胞工学特論
若山 清香
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PIB710 2 (未登録) 1 前期 (未登録) (未登録)
[概要と目標]
動物の家畜化による肉やミルク、毛皮の増産が人類を発展させたと言っても過言ではない。家畜化は動物の品種改良につながり、生産性はますます向上した。だが人口はますます増加し、従来の交配に頼った繁殖では生産が追い付かなくなっている。生殖細胞工学は従来の繁殖を超えた新たな動物生産方法として、さらには家畜を用いた医薬品の生産や再生医学に向けた臓器作製に必須の学問だと考えられている。そこで本科目では、種の維持のために特化した独特な特徴を持つ生殖細胞について哺乳類でのメカニズムを中心に学び、さらに生殖細胞を用いた最新の実験手法などを学習しより深い理解を涵養する。
[到達目標]
最先端の生殖細胞工学はどこまで進んでいて、どこを目指しているのか、この技術によるメリット、デメリットは何か、などについて実験動物から家畜まで学習し、幅広い知識を習得する。
[必要知識・準備]
発生学に関する修士レベルの知識を有すること
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %レポートまたは小テストにより講義の理解度を評価 
2発表/表現等 50  %到達目標に関連する課題についてプレゼンテーションを行い、その内容を評価する。 
[教科書]
  1. 特に指定しない
[参考書]
  1. 哺乳類の生殖生物学, 学窓社
  2. 卵子学, 東京大学学術出版
  3. 新編 精子学, 東京大学出版会
[講義項目]
第 1回:哺乳類の生殖様式と生殖を担う器官
第 2回:始原生殖細胞の発生と性分化
第 3回:卵子形成1(卵祖細胞、卵母細胞、減数分裂)
第 4回:卵子形成2(卵成熟メカニズム)
第 5回:精子形成1(精祖細胞、精原細胞、減数分裂)
第 6回:精子形成2(精子形成のメカニズム)
第 7回:受精のメカニズム1(卵子側の反応)
第 8回:受精のメカニズム2(精子側の反応)
第 9回:生殖細胞工学1(卵子、精子の体外生産技術)
第10回:生殖細胞工学2(卵子、胚の凍結保存技術)
第11回:生殖細胞工学3(精子の常温保存技術、宇宙保存)
第12回:生殖細胞工学4(遺伝子改変、ゲノム編集技術)
第13回:生殖細胞工学の家畜への応用と価値(ウシについて)
第14回:生殖細胞工学の家畜への応用と価値(その他の家畜)
第15回:総合討論(レポートの提出)
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
各学生の興味のある内容についてのレポートを行ったところ、非常によいレポートが返ってきたことから、2024年度も同様に実施する。