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授業科目名 生物多様性科学
時間割番号 LEV361
担当教員名 岩田 智也
開講学期・曜日・時限 前期・金・I 単位数 1
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
遺伝子から地球システムにいたるさまざまな空間スケールで生物多様性の歴史、進化および構造について学び、その維持メカニズムに関する理解を深める。特に、「生態学」や「地球科学」などで習得した基礎知識を発展させながら、進化生物学や生物多様性科学に関する理論と実践について統合的に理解を深める。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>環境科学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
EV-A専門専門環境理解:大気、水、土壌、生物と人間との関わりを科学的に理解し、説明できる
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
EV
1生物多様性の意味および機能的価値について理解する。EV-A
2生命進化の歴史と創出メカニズムについて理解する。EV-A
3生物多様性の構造と機能について理解する。EV-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%生物多様性の意味および機能的価値の理解度について評価する。
240%生命進化の歴史と創出メカニズムの理解度について評価する。
330%生物多様性の構造と機能に関する理解度について評価する。
合計100% 
<授業の方法>
対面方式で実施する。対面方式での実施が困難な場合は、Zoom等によるオンライン講義を実施する。詳細はCNSで連絡する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
「LEV362自然保護学」と同時に受講することが望ましい。1単位科目のため、計10回の授業計画としている。開講日はCNSを通じて連絡する。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 川上紳一著, 生命と地球の共進化, 日本放送出版協会, ISBN:4140018887,
    (2000年出版 NHKブックス, 888)

  2. 松久幸敬, 赤木右共著, 地球化学概説, 培風館, ISBN:4563049018,
    (2005年出版 地球化学講座 / 日本地球化学会監修, 1)

  3. 宮下直 [ほか] 著, 生物多様性概論 : 自然のしくみと社会のとりくみ, 朝倉書店, ISBN:9784254171648,
    (2017年出版)

  4. 宮下直, 井鷺裕司, 千葉聡著, 生物多様性と生態学 : 遺伝子・種・生態系, 朝倉書店, ISBN:9784254171501,
    (2012年出版)

  5. R. Frank[h]am, J.D. Ballou, D.A. Briscoe著 ; 高橋洋, 山崎裕治, 渡辺勝敏訳, 保全遺伝学入門, 文一総合出版, ISBN:9784829910672,
    (2007年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル第1回:生物多様性と生態系サービス
事前学習
事後学習
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容生物多様性の定義、生物多様性を喪失させる人間活動および生物多様性が生み出す様々な「価値」について学習し、多様性を保全・喪失することで生じる損益について定量的に評価する。
2タイトル第2回:地球進化と生物の誕生
事前学習
事後学習
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容地球の形成と原始地球の環境および生命の誕生に至る地球進化史の最初の10億年について理解する。
3タイトル第3回:生命進化と地球環境の変遷
事前学習
事後学習
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容酸素発生型生物と真核生物の出現、複数回の大量絶滅および人類の誕生など、生命進化の概要を理解する。また、生命進化と地球システムの共進化についても学習し、生物多様性の地球史的変遷を理解する。
4タイトル第4回: 生物の分類と系統
事前学習
事後学習
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容生物の分類体系および系統関係について学習し、分類学・系統学に基づく生物多様性と進化の道筋を理解する。
5タイトル第5回:新たな種の形成プロセス
事前学習
事後学習
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容種が新たに形成される主な進化プロセスとして同所的種分化と異所的種分化について学習し、生殖隔離による種多様性の創出メカニズムを理解する。
6タイトル第6回: 生物進化のメカニズム
事前学習
事後学習
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容集団遺伝学の基礎的考え方をもとに進化とは何か学習し、進化をもたらす主要因(突然変異、自然選択、遺伝的浮動)について理解する。さらに、生物進化の至近要因と究極要因についても理解する。
7タイトル第7回:様々な進化論
事前学習
事後学習
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容ネオダーウィニズム、中立説、細胞内共生説などの進化理論を学び、多岐にわたる生物進化プロセスを統合的に理解する。
8タイトル第8回:生物多様性の構造と機能1
事前学習
事後学習
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容種の豊富さや均等度、多様度指数など生物多様性の様々な定量方法について学習し、生物多様性の空間パターンを評価する。
9タイトル第9回:生物多様性の構造と機能2
事前学習
事後学習
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容多様性の時間・空間変異をもたらす要因について学習し、多重時空間スケールにおける生物群集の維持機構について理解する。
10タイトル第10回:評価:総括・まとめ
事前学習
事後学習
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容第1~9回で学んだ内容について振り返りながら生物多様性の創出と構造・機能について包括的に理解する。また、期末試験を実施する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員は、公的および民間研究機関に対する環境管理にかかる提言および助言などの実務経験をもとに指導をします。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
新規開設科目のため該当しない
<備考>
(未登録)