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授業科目名 生態学
時間割番号 LEV111
担当教員名 岩田 智也
開講学期・曜日・時限 後期・月・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
個体、個体群、群集および生態系に焦点を当て、それらの構造・機能や理化学環境との相互作用に関する基礎を学習する。さらに、生物群集の構造と機能と農業や林業、漁業などの第一次産業における生産活動との関わりについても理解を深める。ここで習得した知識と視野は、「生物多様性科学」や「環境生物学実習」「自然保護学」などの専門科目を学ぶ上での基礎となる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>環境科学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
EV-A専門専門環境理解:大気、水、土壌、生物と人間との関わりを科学的に理解し、説明できる
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
EV
11)個体・個体群レベルにおける生物の振る舞いについて理解する。EV-A
22)群集レベルにおける生物集団の特徴について理解する。EV-A
33)生態系レベルにおける物質循環の仕組みを理解する。EV-A
4以上の3つの目標への到達を通じて、マクロな生命現象の仕組みを説明することができるEV-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
125%個体・個体群レベルの生態現象の理解度を評価する。
225%群集レベルの生態現象の理解度を評価する。
325%生態系レベルの生態現象の理解度を評価する。
425%マクロな生命現象に対する包括的な理解度を評価する。
合計100% 
<授業の方法>
山梨大学の授業実施方針に従い、感染対策を施しながら対面方式で実施する。感染拡大により対面方式での実施が困難な場合は、オンライン講義(ZoomまたはTeams)を実施する。詳細はCNSで連絡する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
教科書を指定している。また、他の参考文献や関連資料は講義中に紹介する。
<テキスト>
  1. 武田 義明 編著, 生態学, 化学同人, ISBN:9784759811087
<参考書>
  1. A.マッケンジーほか, 生態学キーノート, シュプリンガー・フェアクラーク東京, ISBN:4-431-70911-8
  2. 宮下直・野田隆史, 群集生態学, 東京大学出版会, ISBN:978-4-13-062211-0
  3. 嶋田正和ほか, 動物生態学, 海游舎, ISBN:4-905930-46-4
  4. 日本生態学会, 生態学入門, 東京化学同人, ISBN:4-8079-0598-8
<授業計画の概要>
1タイトル環境と生物の関わり
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第1章を予習する
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容温度、水、光、土壌、地形などさまざまな非生物的環境要因について特性を学び、それらが生物に及ぼす生態学的影響について理解する。
2タイトル生物の適応進化(1)
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第2章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容ダーウィン進化、突然変異、自然選択、遺伝的浮動について学習し、物理化学環境に対する生物の適応進化の仕組みについて理解する。
3タイトル生物の適応進化(2)
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第2章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容性選択、血縁選択、動物個体間の干渉行動や社会行動、配偶行動について学習し、個体の振る舞いに影響を及ぼす進化的要因について理解する。
4タイトル個体群の変動(1)
事前学習
事後学習
・事前学習として講義資料を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容個体群の増殖モデル(マルサスモデル、ロジスティックモデル)や生存曲線について学習し、生物個体群の振る舞いについて理解する。
5タイトル個体群の変動(2)
事前学習
事後学習
・事前学習として講義資料を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容密度効果や個体群動態について学習し、資源制約下での生物個体群の振る舞いについて理解する。
 
6タイトル生物間相互作用(1)
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第3章と7章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容競争、ニッチ理論、捕食、相利について学習し、生物間相互作用が生物群集の形成に果たす役割について理解する。
7タイトル生物間相互作用(2)
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第3章と7章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容生物種間の共進化、共生、寄生関係を学習し、生物的要因に対する適応進化について理解する。
8タイトル動物群集
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第7章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容捕食、機能群、ロトカーヴォルテラの捕食モデル、間接効果、キーストーン種について学習し、捕食ー被食関係が生物群集に及ぼす直接的・間接的波及効果について理解する。
9タイトル植物群落
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第6章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容植物群落の分類と分布、日本の植生、代償植生、遷移について学習し、群集レベルにおける植物の特徴について理解する。
10タイトル生態系と食物網の構造(1)
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第4章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容地球上における各種生態系の分布と特徴、栄養機能群、分解者、生食・腐食連鎖について学習し、生態系の基本構造を理解する。
11タイトル生態系と食物網の構造(2)
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第4章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容生態効率、食物網構造、複雑性と生態系機能、系外資源の流入について学習し、食物網の構造と機能に影響を及ぼす要因について理解する。
12タイトル生態系の物質循環(1)
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第5章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容生態系レベルの代謝(光合成と化学合成、好気呼吸、嫌気呼吸)の仕組みと代謝速度のパターンについて学習する。
13タイトル生態系の物質循環(2)
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第5章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容各種生態系における炭素、窒素、リンおよび硫黄の循環とその特徴について学習し、地球環境問題との関わりについて理解する。
14タイトル生物多様性と生態系サービス
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第8-9章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容生物多様性の階層性、現状および保全と生態系が生み出す多様なサービスについて学習する。
15タイトル生態系と生産活動
事前学習
事後学習
・事前学習として教科書・第10章を予習する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、Moodleに提出する
授業内容乱獲、生息地破壊、侵入種、富栄養化、砂漠化、温度上昇などの生態系を脅かす環境撹乱と、それに対する環境保全策の現状と課題について学習する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員は、公的および民間研究機関に対する環境管理にかかる提言および助言などの実務経験をもとに指導をします。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート結果確認中
<備考>
(未登録)