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授業科目名 中等音楽科の教材研究と授業構想
時間割番号 KSU544
担当教員名 片野 耕喜/池山 洋子/小島 千か/河野 久寿
開講学期・曜日・時限 後期・水・VI 単位数 2
<対象学生>
1・2年
<授業の目的および概要>
教科内容に関する専門的知識や技能を深めながら、学習指導要領を踏まえて具体的な教材研究と授業作りのための応用力を養う。
<到達目標>
【ストレートマスター】
・ 音楽科教材としての様々な楽曲についての幅広い知識を持つことができる。
・ 指導の場で活用できる教材を作ることができる。
【現職教員】
・ 音楽科教材としての様々な楽曲についての幅広い知識を持つことができる。
・ 使用している教材の問題点を明らかにし,指導の場で活用できる教材を作ることができる。
<授業の方法>
講義・演習
 音楽授業における教材について具体的に検討する。中学校・高校音楽科では生徒の音楽レベルと多様な音楽性に対応するため,教科書掲載の楽曲以外にも多くの楽曲を用いて授業を構成する必要がある。そこで古今東西の様々な楽曲について調べ,可能なものは自ら実演しながら分析し,歌唱・器楽・創作・鑑賞の各領域に用いることができる楽曲を検討する。これらの楽曲を用いて「表現」する喜びを追求するため,履修者のレベルに合わせた楽曲を中心に,その様式や特徴を活かした演奏・指導方法を研究するほか,生徒の難易度に合わせた教材楽曲のアレンジなどについて学ぶ。
面接授業。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %技量そのものを評価するのでは必ずしもなく,表現方法への自らの挑戦の中から発見される,生徒指導法へのヒント・応用をどれだけ体験できたのかを評価する。 
2受講態度 30  %授業への質問,発言などの参加意欲,授業での課題について自ら調べ,意見を述べることを重視する。 
3発表/表現等 20  %実演を通して音楽の楽しさと,表現する喜びを表すことができるか。また創作したもの,アレンジしたものを評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
受講する学生数や習熟度によって、相談のうえ授業内容を変更することも可能です。初回によく相談しますので、ぜひ希望をお寄せください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 山梨県「合唱の泉」山梨県小中学校音楽教育研究会[編]
  2. 世界名歌110曲集1,2巻 全音楽譜出版社
  3. トーマス・マーク、トム・マイルズ、ロバータ・ゲイリー, 『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』春秋社(2006)
  4. 田中 健次, 『図解日本音楽史』,東京堂出版(2008)
  5. ドナルド・ジェイ グラウト (著), クロード・V. パリスカ (著);戸口 幸策, 寺西 基之, 津上 英輔 (翻訳), 『グラウト/パリスカ 新 西洋音楽史〈上〉〈下〉』音楽之友社(1998)
<授業計画の概要>
第1回:音楽科の目標・内容と,中世・ルネサンスの音楽について
 ・音楽科の目標・内容について確認する。ポリフォニー音楽の歌唱を通じて,それらを教材化する可能性を検討する。(片野・小島)
第2回:バロック音楽について?
 ・J.S.バッハの音楽を中心に教材化について考える。バッハの器楽曲の実演と声楽曲の歌唱と指揮。
(片野・池山)
第3回:バロック音楽について?
 ・バロック音楽のリコーダーアンサンブルと鑑賞。(片野・小島)
第4回:古典派の音楽について?
 ・鍵盤曲・交響曲を中心に実演を通して教材化について検討する。(池山・片野)
第5回:古典派の音楽について?
 ・鍵盤曲・声楽曲・弦楽曲を中心に実演を通して教材化について検討(池山・片野・小島)
第6回:ロマン派の音楽について(1)
 ・ピアノ曲とドイツリートの歌唱と伴奏を中心に実演を通じて教材化を検討する。(池山・片野)
第7回:ロマン派の音楽について(2)
 ・オペラ・オラトリオの教材化を検討する(指揮法を含む)。(片野・小島)
第8回:20世紀の音楽について
 ・12音音楽について教材研究と教材作りを行う(音楽理論・作曲法を含む)。(藤原・グローマー)
第9回:日本の音楽について(1)
 ・和楽器や伝統的な歌唱の表現と鑑賞についての教材研究と教材作りを行う。(グローマー・小島・片野)
第10回:日本の音楽について(2)
 ・近世の舞台音楽と芸能の教材化について検討する。(グローマー・片野)
第11回:世界の民族音楽について
 ・アジアの民族音楽を中心に教材化について検討する。(グローマー・片野)
第12回:ポピュラー音楽について
 ・ポップス、ジャズ、ロックの教材研究と教材作りを行う。(片野・小島)
第13回:楽曲のアレンジ(1)
 ・ポピュラー音楽や個人で選択した楽曲のアレンジの基礎を学び,授業での使用について
考える。(片野・藤原)
第14回:楽曲のアレンジ(2)
 ・アレンジの工夫について検討し,実演する。(片野・藤原)
第15回:授業のまとめと発表会
 ・実演を聴きあい,お互いに評価することを通して教材としてより良いものにするために
討論を行う。(大村記念ホール)(全員)
<前年度授業に対する改善要望等への対応>