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授業科目名 応用微生物学特論
時間割番号 GLB502
担当教員名 山村 英樹
開講学期・曜日・時限 後期・月・I 単位数 2
<対象学生>
バイオサイエンスコース 、食物・ワイン科学コース1年生
<授業の目的および概要>
微生物の持つ多様な機能は、食品・医薬品の製造のみならず、作物栽培やエネルギー生産さらには環境保全にも利用されている。本講義では、細菌、放線菌、酵母などの産業上有用な微生物について、自然界からの高度選択分離法、生態分布、最新技術を含む多相分類法(電子顕微鏡を用いる超微細観察、遺伝子塩基配列に基づく分子系統解析、化学分類など)を学ぶ。さらに抗生物質等の生理活性物質生産菌の先進的なスクリーニング、育種及び産業や環境調和型農業へのより深化した利活用について学ぶ。
<到達目標>
有用微生物の探索と生理活性物質の生産、さらに共生微生物の制御による作物の無農薬栽培など、微生物機能の開拓や産業及び環境保全型農業へのより深化した利活用に関して必要な知識を体系的に修得し、それらを研究や実践面で高度に応用できる力を身につける。
<授業の方法>
講義形式、一部Zoom配信をしながら実習を行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 80  %問題、課題に対する考察 
2試験:中間期 20  %疑問点に対する質問や演習課題への積極的な回答 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
一部の授業でエクセルを利用します。
<テキスト>
  1. 大嶋泰治ほか, IFO微生物学概論, 培風館, ISBN:9784563078119
<参考書>
  1. Fred Rainey & Aharon Oren, Taxonomy of Prokaryotes, Volume 38 (Methods in Microbiology), Academic Press, ISBN:978-0123877307
  2. Richard H Baltz, Manual of Industrial Microbiology and Biotechnology, ASM Press, ISBN:9781555815127
<授業計画の概要>
第1回 微生物の基本的分離技術とその原理
第2回 有用微生物の選択分離法に使われる培地や選択剤
第3回 有用微生物の選択分離法に使われる物理・化学的処理
第4回 有用微生物の生態分布
第5回 微生物細胞の細胞学的、栄養学的、遺伝学的特徴
第6回 走査型及び透過型電子顕微鏡の原理
第7回 微生物試料作成法と電顕観察
第8回 微生物分類学の基礎と重要性
第9回 遺伝子配列決定法とその解析
第10回 化学分類で使われる指標とその検出方法の進化
第11回 ゲノム情報を利用した有用微生物の評価
第12回 生物多様性条約と有用微生物の海外探索
第13回 有用微生物の医薬品産業への利用
第14回 有用微生物の農業分野への利用
第15回 総括、まとめ
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
授業開始時に何を理解してほしいかを予め提示し、受講生の理解を促進させる。