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授業科目名 教育フィールド体験II(公立学校)
時間割番号 EEY414
担当教員名 若本 純子/田中 健史朗
開講学期・曜日・時限 後期・月・I-II 単位数 1
<対象学生>
山梨県小学校教員養成特別教育プログラム4年生
<授業の目的>
小学校をフィールドとして,発達障害児の学びのかたちを学ぶ.序盤の数回で発達障害の心理学的な捉え方に関する講義を受講する.続く数回で学習障害あるいは注意障害を抱える児童を例に取り,彼らの学習課程に関する講義,彼らを指導する現場教員の考え方・心得に関する講義をそれぞれ受講する.中盤では小学校における学習支援活動に参加することで現場の様子を観察・体験し,終盤にて支援の内容から人間の発達と学習の考え方を実地経験から研鑽する.
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門他者との協働挨拶や言葉遣い、服装など、状況に応じた適切な対応ができる。
Bチーム内での自らの役割を自覚して、他者と協働できる。
C子ども理解子ども理解のために必要な様々な発達理論を習得している。
D子どもたちの発達段階や生活年齢を考慮して、適切に接することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1学習支援のフィールドを観察し,特徴のある児童の学びを身近に理解できる.
2発達障害の仕組みを整理し,自分の言葉で説明することができる.
3観察あるいは体験した内容を講義で得た知識でとりまとめ,それを学習支援の計画を理論的に整理・報告できる.
4小学校教員をに課される学習支援の内容をまとめ,他の受講生と共有することができる.
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
125%特徴のある児童の学びに関する理解度を毎授業ごとの小レポートおよび期末レポートで評価する.
225%発達障害等の理解度を毎授業ごとの小レポートおよび期末レポートで評価する.
325%理論的に学習支援の計画を立てられているかを毎授業ごとの小レポートおよび期末レポートで評価する.
425%他の受講生との関わり方を授業中の観察により評価する.
合計100% 
<授業の方法>
・序盤(第6回を予定)までは講義形式
・中盤から2人ずつ6グループに分かれて観察・体験活動に参加する.
・終盤(第13回を予定)討論・報告会で観察・活動内容を理論にそって整理・発表する.
<受講に際して・学生へのメッセージ>
学校で起きる様々な問題に対して真摯な態度で向き合う学生の受講を希望します.
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 文部科学省 [編], 生徒指導提要 : 令和4年12月, 東洋館出版社, ISBN:9784491051758,
    (2023年出版)

  2. 文部科学省 [編], 小学校学習指導要領 : 平成29年告示, 東洋館出版社, ISBN:9784491034607,
    (2018年出版)

  3. 文部科学省 [編], 特別支援学校学習指導要領解説 各教科等編(小学部・中学部), 開隆堂, ISBN:9784304042300,
    (2018年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション(ガイダンス)
事前学習
事後学習
学校における「学習支援」の現状について調べる.
授業内容学校における「学習支援」の現状について学ぶ.
2タイトル発達障がいに関する心理学的研究
事前学習
事後学習
発達障がいの現状について調べる.
自身が体験した学校教育について振り返る.
授業内容発達障がいに関する心理学研究について学ぶ.
3タイトル学習障がいの実態と理論
事前学習
事後学習
前回の授業を振り返る.
学習障がい児への具体的な支援方法について調べる.
授業内容学習障がいに関する心理学研究と支援方法について学ぶ.
4タイトル自閉スペクトラム症・注意障がいの構造と学習支援
事前学習
事後学習
前回の授業を振り返る.
自閉スペクトラム・注意障がい児への具体的な支援方法について調べる.
授業内容自閉スペクトラム症・注意障がいに関する心理学研究と支援方法について学ぶ.
5タイトル小学校教育における発達障害の考え方と実情(現場の先生から)
事前学習
事後学習
現場の先生への質問内容を考える.
講義内容を踏まえて,自身の課題点について整理する。
授業内容小学校教育における発達障害の考え方と実情について現場の先生から学ぶ.
6タイトル学習支援の準備と計画(現場の先生の助言)
事前学習
事後学習
学習支援のイメージを作る.
計画を実現するための準備を行う.
授業内容学習支援の準備と計画を立て,現場の先生から助言を受ける.
7タイトル学習支援への参加(1)
事前学習
事後学習
現場に入る際の留意点を確認する.
活動内容をレポートにまとめる.
授業内容公立小学校において学習支援を行う.
8タイトルカンファレンス(1)
事前学習
事後学習
前回の活動を振り返る.
次回の活動に向けて準備を進める.
授業内容学習支援の内容を報告し,成果と次回の活動に向けた目標について討議する.
9タイトル学習支援への参加(2)
事前学習
事後学習
前回の支援の課題と次回の目標を確認する.
活動内容をレポートにまとめる.
授業内容公立小学校において学習支援を行う.
10タイトルカンファレンス(2)
事前学習
事後学習
前回の活動を振り返る.
次回の活動に向けて準備を進める.
授業内容学習支援の内容を報告し,成果と次回の活動に向けた目標について討議する.
11タイトル学習支援への参加(3)
事前学習
事後学習
前回の支援の課題と次回の目標を確認する.
活動内容をレポートにまとめる.
授業内容公立小学校において学習支援を行う.
12タイトルカンファレンス(3)
事前学習
事後学習
前回の活動を振り返る.
次回の活動に向けて準備を進める.
授業内容学習支援の内容を報告し,成果と今後の学習目標について討議する.
13タイトル学習支援のねらい・指導・支援の工夫(現場の先生からの学習支援の振り返り)
事前学習
事後学習
これまでの活動を整理する.
現場の先生からの助言を整理する.
授業内容これまでの学習支援活動を振り返り,現場の先生から成果と課題について助言を受ける.
14タイトル発達障害児の「こころとからだ」を踏まえた学習支援の工夫
事前学習
事後学習
学習支援活動で出た成果と課題に関連した理論と実践例を調べる.
自分なりの実践イメージをもつ.
授業内容学習支援活動で出た成果と課題に関連した理論や実践例を学ぶ.
15タイトル小学校教員志望者としての学習と発達の捉えかた(報告会)
事前学習
事後学習
報告会の準備をする.
報告会の振り返りを行う.
授業内容授業全体の学びについて報告会を行い,受講者同士で成果と課題をフィードバックする.
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
第5回の内容について,小学校で実務経験のある教員から現場教員が感じる発達特性を抱える児童の実情と指導方法に関する講義をうける.また第6回で計画した内容に対して小学校で実務経験のある教員から助言を受け,準備体制を整える.第13回では活動の成果と課題について小学校で実務経験のある教員から助言を受ける.
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
前年度非開講科目につき該当しない.
<備考>
(未登録)