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授業科目名 体育心理学
時間割番号 EEP214
担当教員名 木島 章文
開講学期・曜日・時限 前期・月・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
身体運動活動・学習において行き当たりうる問題とその対処法を紹介することが目的となる.序盤数回で典型的な体育心理学的問題を紹介し,次にその解決の糸口となるやる気の方向づけを論ずる.最後にやる気の整備に練習環境のデザインが重要であることを,実技を挟みながら説明する.
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門人や社会への関心日本や世界、自然に関する広い教養を身につけている。
B教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1体育を運営・継続する中で行きあたる諸問題の理解,ならびにそれらに対処する練習・指導の課題を本質的に理解すること.B
2自らの理解を表現できることB
3問題への対処において,心理学・人間行動学の理論的背景を知ることA
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%Moodle上のリアクションペーパーを介した,教員との応答具合
220%終盤のプレゼンテーション
350%期末試験
合計100% 
<授業の方法>
対面講義
<受講に際して・学生へのメッセージ>
<テキスト>
適宜配布

<参考書>
適宜呈示
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトル運動選手のバーンアウト
事前学習
事後学習
MoodleおよびTeamsの動作確認と,reaction paperの記入・応答要領の把握
授業内容運動選手に燃え尽きが発生する心理的要因をストレスコーピングモデル(Lazarus && Folkman, 1984)から説明し,その防止体制を受講生とともに検討する.
2タイトル傷害にまつわる心理的問題
事前学習
事後学習
事前配布資料・動画の確認と,reaction paperの記入・応答
授業内容運動選手の受傷と回復過程をストレスコーピングモデル(Lazarus && Folkman, 1984)から説明,その促進支援の体制を受講生とともに検討する.
3タイトルあがりの原因と対処に関する試論
事前学習
事後学習
事前配布資料・動画の確認と,reaction paperの記入・応答
授業内容あがりの発生の機構を神経科学の枠組みで試論し,それを抑制する日々の練習体制を受講生とともに検討する.
4タイトル目標設定
事前学習
事後学習
事前配布資料・動画の確認と,reaction paperの記入・応答
授業内容行動目標・結果目標との機能的関連を認知心理学的観点から説明し,結果目標に到達する行動目標立案の方針を受講生と共に検討する.
5タイトル目標設定と自己効力感・有能感
事前学習
事後学習
事前配布資料(Schunk,1985, 他)と,reaction paperの記入・応答
授業内容目標設定と自己効力感・有能感との機能・構造的関連を原著論文で確認し,自己効力感・有能感の形成を促す学習体制を受講生と共に検討する.
6タイトル内発的動機づけの形成機構
事前学習
事後学習
事前配布資料と,reaction paperの記入・応答
授業内容自己決定理論(Deci & Ryan, 2002 etc)を説明し,受講生から提案された実例を基に動機の自己決定性の理解を促す.
7タイトル外発的動機づけの機能
事前学習
事後学習
事前配布資料(Murayama, 2010ほか)と,reaction paperの記入・応答
授業内容自己決定理論を土台に動機づけのアンダーマイニング効果に関する原著論文を購読し,内発的動機づけと外発的動機づけとの機能・構造的関連を説明する.自己効力感・有能感の形成を促す学習体制を受講生と共に検討する.
8タイトル自己効力感の形成
事前学習
事後学習
事前配布資料とreaction paperの記入・応答
授業内容自己効力感を形成する4つの情報源(Bandura, 1977他)を説明し,これを促進する授業設計について受講生と議論する.
9タイトル有能感の形成
事前学習
事後学習
事前配布資料とreaction paperの記入・応答
授業内容本邦の小学生・中学生における運動有能感の3因子構造(岡澤ほか, 1986他)を説明し,これを促進する授業設計について受講生と議論する.
10タイトルまとめ(1):動機づけと自己効力感・有能感の有機的関連
事前学習
事後学習
事前配布資料とreaction paperの記入・応答
授業内容自己効力感・有能感にもとづき,価値の自己決定性を促進し,内発・外発的動機づけの統合を維持・安定する仕組みを説明する.
11タイトルまとめ(2):動機づけの認知・情動モデル
事前学習
事後学習
事前配布資料とreaction paperの記入・応答
授業内容ストレスモデルに基づいて動機づけの変動に関する認知情動モデルを試論し,自己効力感と有能感を手がかりとした内発・外発的動機づけの変動過程について検討する.
12タイトル自律的な学習を育む学習環境
事前学習
事後学習
事前配布資料とreaction paperの記入・応答
授業内容自己効力感と有能感の機能的関連に基づき,内発的動機づけを誘発する教育現場の方針を受講生と検討する.
13タイトル自律的な学習過程を予測・説明する運動学習理論
事前学習
事後学習
簡易発表資料の作成とreaction paperの記入・応答
授業内容変動練習と能動的推論に基づく学習理論の説明
14タイトル誤差の予測に基づく運動学習の促進
事前学習
事後学習
簡易発表資料の作成とreaction paperの記入・応答
授業内容理論に基づく運動学習環境のデザイン
15タイトルまとめ(3):試験
事前学習
事後学習
告知された内容に基づく試験準備
授業内容授業内容に関して試験する
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
<備考>
(未登録)