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授業科目名 英米文学演習II
時間割番号 EEL311
担当教員名 加藤 千晶
開講学期・曜日・時限 前期・木・IV 単位数 2
<対象学生>
2年生以上
<授業の目的>
イギリス唯美主義を代表する作家オスカー・ワイルドが活動の絶頂期に書いた戯曲『サロメ』は、聖書を題材として、斬首された洗礼者ヨハネに対するサロメの愛という主題を描き、当初上演禁止となったことから、不当に背徳的と評価されたこともありましたが、均整のとれた構成、簡素ながら音楽的で格調高い文体、登場人物の心情の劇的演出、人間性への決して不道徳的ではない深い洞察がみられる屈指の名作で、多くの言語に翻訳され、オペラ化もされています。この作品を分析的に読み、使われている英語表現や文化的背景を理解し、文学を解釈する視点を養うことで、外国語教育の実践に生かすことができるような広い視野を獲得することを目指します。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
B教育課程編成に関する基礎的な知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1英語で書かれた、特にイギリスの代表的文学作品の精読を通じて、様々な英語表現を学び、作品の背景となるイギリスの文化や歴史、国民性についての理解を深めることができることA
2教育課程編成に関する基礎的な知識をふまえて、イギリスの代表的文学作品の効果的な鑑賞・理解ができることB
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
190%レポート40%(授業内容の理解、論理性、独自性)、プレゼンテーション30%(準備、内容理解と独創性、発表態度)、受講態度30%(課題提出を含む積極的授業参加)
210%レポート40%(授業内容の理解、論理性、独自性)、プレゼンテーション30%(準備、内容理解と独創性、発表態度)、受講態度30%(課題提出を含む積極的授業参加)
合計100% 
<授業の方法>
主に履修者の発表を中心にすすめます。テキストの音読(戯曲なのでロールプレイなども入れつつ)のあと、日本語訳、解釈を確認し、調べたことなどを発表します。

基本的に「面接授業」を行いますが、状況によっては、Teams等のテレビ会議システムによる同時双方向の「ライヴ型」も併用します。「面接授業」では、必要に応じて定期的な換気を行い、消毒を徹底します。「ライヴ型」では、適宜学生の思考の時間、質問等の時間を設けます。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
ディスカッションやプレゼンテーションを交えて授業を行います。必ず辞書を使って予習をして、建設的な批判力と柔軟な発想力を持って授業にのぞんで下さい。
<テキスト>
  1. 配布資料
<参考書>
  1. 宮崎かすみ著, オスカー・ワイルド : 「犯罪者」にして芸術家, 中央公論新社, ISBN:9784121022424,
    (2013年出版 中公新書, 2242)

  2. 富士川義之、加藤千晶、松村伸一、真屋和子、荒川裕子著, 『文学と絵画 : 唯美主義とは何か』, 英宝社, ISBN:4269710969,
    (2005年出版 英宝社ブックレット)

  3. 玉井 暲, 『イギリス世紀末文学の詩学』, 金星堂, ISBN:978-4-7647-1229-4,
    (2024年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション:作品の文化・歴史的背景、ヴィクトリア朝期イギリス人の芸術観
事前学習
事後学習
授業前に、テクストの最初の数頁に目を通して文体に慣れておく。洗礼者ヨハネの図像について調べておく。
授業後にオリエンテーションの内容を確認し、第2回以降の授業の予習に取り組む。
授業内容授業全体の概説 授業の進め方や成績評価の方法について説明
2タイトル『サロメ』1 登場人物の特徴、場面設定について
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
3タイトル『サロメ』2 サロメをめぐる直喩と隠喩
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
4タイトル『サロメ』3 ヨカナーンの表象
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
5タイトル『サロメ』4 サロメの語りのレトリック
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
6タイトル『サロメ』5 ヘロデとヘロディアスの役割
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
7タイトル『サロメ』6 ユダヤ人たちの台詞の効果
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
8タイトル『サロメ』7 ヨカナーンの声と視線の交錯の効果
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
9タイトル『サロメ』8 踊りをめぐるサロメとヘロデの駆け引きの効果
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
10タイトル『サロメ』9 7つのヴェールの踊りをめぐる情動について
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
11タイトル『サロメ』10 サロメの所望にたいするヘロデの返答のレトリック
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
12タイトル『サロメ』11 サロメの独白にみられる視覚の重要性
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
13タイトルディスカッション:表現の技法について
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
14タイトルディスカッション:テーマについて
事前学習
事後学習
授業前に、指示された範囲のテクストを読み、わからないことは調べて、授業内での発言や発表に備える。
授業後に、学んだことを振り返り、Moodleにコメントを投稿し、教員や履修者と共有する。
授業内容講義と履修者の発表を聞いたあと、ディスカッションで理解を深め、意見を発表する。
15タイトルまとめ 
事前学習
事後学習
授業前に、これまで学んだことを振り返り、特に関心を持ったことや疑問点について整理し、発言の準備をする。
授業後に、課題レポートを作成・提出し、シラバスの到達目標の達成度について自己評価する。
授業内容この授業を通して学んだ作品のテーマや物語の表現上の技法、文化的背景等、様々な事柄に関して、特に関心を持ったこと、気づいたことを履修者と教員が共有し、疑問点を解決して、課題レポートに向けて準備をする。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
特に学生からの改善要望はなかったが、前年度からテキストを変更し、文学作品から英語表現や西欧の文化についての学びが深まるような授業となるように引き続き努めたい。
<備考>
履修者の理解度により進度に多少の変更の可能性があります。