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授業科目名 障害児教育研究法
時間割番号 EEH313
担当教員名 松下 浩之/永田 真吾
開講学期・曜日・時限 前期・火・III-IV 単位数 1
<対象学生>
障害児教育コース3年生
<授業の目的>
障害児教育に関わる教育学・心理学研究のために必要な、リサーチクエスチョンや仮説の設定、文献のレビュー、研究デザイン、データの収集および分析、倫理的配慮、レポートや論文の書き方などについて、講義や実習を通して学ぶ。さらに、障害のある子どもの支援に必要な知能検査や発達検査など各種の心理アセスメントの成り立ちを学び、心理アセスメントの実習を行うことを通して、障害児教育に関する研究方法を習得することを目的とする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門子ども理解子ども理解のために必要な様々な発達理論を習得している。
Bいじめや不登校、特別支援教育などについての基礎的な知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1知的障害者,肢体不自由者,病弱者等を対象とした教育研究の方法についての基礎を習得する。A
2心理検査法やアセスメントの方法,それらに必要な統計学の基礎を習得する。B
3障害児教育研究における倫理的配慮についての知識を習得する。B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%演習内容から総合的に評価する
230%演習内容から総合的に評価する
330%演習内容から総合的に評価する
合計100% 
<授業の方法>
オムニバス形式で行う。担当教員の指導のもと、文献検索、行動観察、心理学実験、調査などの実習、演習を行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
欠席すると実習、演習ができず、レポート作成や発表ができなくなるので注意してください。
教育実習による公欠等に対応するため、一部を集中形式で実施することがあります。
初回授業で調整しますので、実習期間以外の土日の日程(4月中旬~8月上旬)をあけておいてください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 戸田山和久著, 論文の教室 : レポートから卒論まで 最新版, NHK出版, ISBN:9784140912720,
    (2022年出版 NHKブックス, 1272)

  2. プリシラ・オルダーソン, ヴァージニア・モロウ著 ; 斉藤こずゑ訳, 子ども・若者とともに行う研究の倫理 : 研究・調査にかかわるすべての人のための実践的ガイド, 新曜社, ISBN:9784788514973,
    (2017年出版)

  3. 大木秀一著, 文献レビューのきほん : 看護研究・看護実践の質を高める, 医歯薬出版, ISBN:9784263235812,
    (2013年出版)

  4. 三浦麻子監修, 心理学ベーシックシリーズ(全5巻)なるほど!心理学:研究法・実験法・調査法・観察法・面接法, 北大路書房,
    (2018年出版)

  5. 小宮あすか, 布井雅人著, Excelで今すぐはじめる心理統計 : 簡単ツールHADで基本を身につける, 講談社, ISBN:9784061548121,
    (2018年出版)

  6. 中嶌洋著, 初学者のための質的研究26の教え, 医学書院, ISBN:9784260024051,
    (2015年出版)

  7. 佐藤郁哉著, 質的データ分析法 : 原理・方法・実践, 新曜社, ISBN:9784788510951,
    (2008年出版)

  8. 熊上崇, 星井純子, 熊上藤子著, 子どもの心理検査・知能検査 : 保護者と先生のための100%活用ブック, 合同出版, ISBN:9784772614368,
    (2020年出版)

  9. 熊上崇, 星井純子, 熊上藤子編著, 心理検査のフィードバック, 図書文化社, ISBN:9784810007510,
    (2022年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス・障害のある子ども(知的障害・肢体不自由・病弱)を対象とした研究方法の概観(松下)
事前学習
事後学習
事前学習:特になし
事後学習:授業内で指示
授業内容15週全30コマの授業計画等の詳細や成績評価の方法について説明する。
障害児教育研究に関連して、研究論文をいくつか紹介し、研究方法を概観する。
2タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした心理・教育研究における倫理的配慮(松下)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容障害児教育研究における倫理的配慮についてインフォームドコンセントやデータの取り扱い、文献の引用方法などを中心に概説する。
3タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした文献研究の方法(松下)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示した課題を提出する
授業内容障害児教育研究を行う際に引用する文献について、その種類や性格、引用の際の留意点から、メタ分析などの研究方法を含めて概説する。また、図書館での資料の入手方法やインターネットジャーナルの使い方について実習する。
4タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした行動データの収集と分析方法(松下)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容行動観察法として、事象見本法やABC分析、タイムサンプリング法などについて概説し、実習する。
5タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした単一事例研究法とグラフの作成方法(松下)
事前学習
事後学習
事前学習:特になし
事後学習:授業内で指示
授業内容単一事例の実験デザインについて概説し、表計算ソフトを用いた行動データの分析方法、折れ線グラフの作成方法を実習する。
6タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした心理・教育研究における統計の基礎(永田)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容主に心理統計の基礎について概説し,表計算ソフトや統計のためのツールを用いた演習を行う。
7タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした群間比較研究の方法(永田)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容前授業を踏まえて,群間比較研究の方法を概説し,2群間・3群間以上の比較における統計解析について演習を行う。
8タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした実験研究の方法(永田)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容心理学実験法の基礎について概説した後,実習を通して心理学実験の実施方法~結果の処理について学ぶ。
9タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした調査研究の方法(永田)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容心理学における調査法について概説し,実習を通して調査法の実施~結果の処理について学ぶ。
10タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした質的データの収集と分析方法(永田)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容質的研究におけるデータ収集の方法と分析方法について概説し,コーディングとカテゴリー化についての演習を行う。
11タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした心理・教育研究におけるアセスメントの考え方(永田)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容アセスメントとは何か,その考え方と扱い方,およびアセスメントの実施と解釈における留意点について説明する。
12タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした心理・教育研究におけるパーソナリティのとらえ方と検査法(永田)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容パーソナリティのアセスメント方法について概説し,実際に検査実施~結果の処理について学ぶ。
13タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした心理・教育研究における認知機能のとらえ方と検査法(永田)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容学校現場でよく用いられる知能/認知検査について概観し,その構成概念について学ぶ。
14タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした心理・教育研究におけるアセスメントの実施方法(永田)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容前授業を踏まえて,実際に知能検査法の実習を行う。
15タイトル障害のある子ども(知・肢・病)を対象とした心理・教育研究におけるアセスメントの解釈と支援計画の作成(永田)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内で指示
事後学習:授業内で指示
授業内容事例を用いて,検査結果の解釈から指導・支援方針を立案する。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
改善要望がなかったため対応なし。
学生が意欲的に学習に取り組めるよう工夫する。
<備考>
(未登録)