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授業科目名 中等理科教育法
時間割番号 EEC259
担当教員名 佐々木 智謙/松森 靖夫/森澤 貴之
開講学期・曜日・時限 前期・木・I 単位数 2
<対象学生>
2年生
<授業の目的>
1.中学校・高等学校学習指導要領における理科の目標・主な内容・全体構造、個別の理科学習内容についての指導上の留意点(含:発展的な内容)、理科の学習評価に対する考え方、及び教科理科と自然科学との関係性を理解するとともに、教材研究に活用できる具体的方策について論じる。
2.生徒の自然認識・科学的思考・理科の学力などの実態を視野に入れた理科授業設計の重要性、教科としての理科の特性に応じたICT・教材の効果的な活用法、理科学習指導案の構成と具体的実践を想定した授業設計・学習指導案の作成(含:理科実践研究の動向)、及び理科に関わる模擬授業の実施とその振り返り・理科授業改善の視点(含:授業設計の向上)について具体的に論じる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門授業力・実践的技能教材研究や教材開発を進んで行うことができる。
B教科書にある題材や単元等に応じた教材・資料を開発・作成することができる。
C教材研究を生かした授業を構想して、指導案を作成することができる。
D教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1理科教材・教具を活用した実践研究の動向を知り,授業設計の向上に取り組むことができる。A
2理科の教材・教具研究の目的等について知り,教材研究や教材開発を進んで行うことができる。B
3基礎的な理科の学習指導理論を理解し、具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。C
4中学校・高等学校学習指導要領に示された理科の目標や内容を理解する。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%教材・教具の特性を理解し,指導案やレポートに適切に反映されているか否か等の観点で評価する。
220%教材・教具の特性を理解し,指導案やレポートに適切に反映されているか等の観点で評価する。
330%理科の学習指導論を理解し,指導案やレポートに適切に反映されているか等の観点で評価する。
430%理科の目標を理解し,指導案やレポートに適切に反映されているか否か等の観点で評価する。
合計100% 
<授業の方法>
まず,受講学生が抱いている“教科理科に関する疑問”等を聴取する。そして,出された疑問を整理し,類型化し,その個々について検討したり解決策を提示したりしていく。また,本科目は原則「面接授業」によって実施する。その際,マスクの着用,着席距離の確保,定期的な換気,授業前後の手洗いと手指消毒を徹底する。ただし,大学の行動指針レベルによっては「ライブ型」によって実施する。ウェブ会議ツールを利用したライブ配信及び質疑応答を行うとともに,授業後の課題提出を求める。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
自然科学的資質の向上だけではなく,理科教育学的資質の向上についても積極的に図ること。
また,附属学校等において実地指導を行う予定であるので,訪問や参観にふさわしい服装や態度等で実地指導に臨むこと。
<テキスト>
  1. 文部科学省 [編], 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編 3版, 学校図書, ISBN:9784762506130,
    (2019年出版)

  2. 文部科学省 [著], 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理数編, 東京書籍, ISBN:9784487286348,
    (2019年出版)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション(中等理科教育の目的・目標論・問題点等)
事前学習
事後学習
(事前)シラバスを熟読し,科目履修への見通しを持つこと。
(事後)配布資料を熟読し,以降の学習への見通しを持つこと。
授業内容科目の概要を説明するとともに,“本科目で扱ってほしい課題と教科理科に関する疑問”に関する質問紙調査を実施する。
2タイトル中学校・高等学校学習指導要領にみる理科の目標(含む:歴史的変遷)
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容中学校・高等学校学習指導要領にみる理科の目標について,歴史的変遷を含み解説を行う。また,第1回調査で挙げられた課題について,ディスカッションによって検討する。
3タイトル中学校・高等学校学習指導要領にみる理科の内容と指導上の留意点(エネルギー)
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容「エネルギー」を柱とした内容の構成とその具体,及び指導上の留意点について解説を行う。また,第1回調査で挙げられた課題について,ディスカッションによって検討する。
4タイトル中学校・高等学校学習指導要領にみる理科の内容と指導上の留意点(粒子)
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容「粒子」を柱とした内容の構成とその具体,及び指導上の留意点について解説を行う。また,第1回調査で挙げられた課題について,ディスカッションによって検討する。
5タイトル中学校・高等学校学習指導要領にみる理科の内容と指導上の留意点(生命)
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容「生命」を柱とした内容の構成とその具体,及び指導上の留意点について解説を行う。また,第1回調査で挙げられた課題について,ディスカッションによって検討する。
6タイトル中学校・高等学校学習指導要領にみる理科の内容と指導上の留意点(地球)
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容「地球」を柱とした内容の構成とその具体,及び指導上の留意点について解説を行う。また,第1回調査で挙げられた課題について,ディスカッションによって検討する。
7タイトル中学校・高等学校理科における学習評価とその具体的方策
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容学習評価とその具体的方策について解説を行う。また,第1回調査で挙げられた課題について,ディスカッションによって検討する。
8タイトル生徒の自然認識の実態とその特徴(エネルギー・粒子)
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容生徒の自然認識の実態とその特徴のうち,エネルギー・粒子に焦点化して解説を行う。また,第1回調査で挙げられた課題について,ディスカッションによって検討する。
9タイトル生徒の自然認識の実態とその特徴(生命・地球)
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容生徒の自然認識の実態とその特徴のうち,生命・地球に焦点化して解説を行う。また,第1回調査で挙げられた課題について,ディスカッションによって検討する。
10タイトル理科教材教具の本質とその活用及びICTを活用する授業をまとめた動画コンテンツ等の活用
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容理科教材教具の本質とその活用について解説を行う。また,ICTを活用する授業をまとめた動画コンテンツを視聴し,理科授業におけるICT活用について検討する。
11タイトル中学校・高等学校理科学習指導案の作成とその具体的方策
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容学習指導案の作成とその具体的方策について解説を行う。また,第1回調査で挙げられた課題について,ディスカッションによって検討する。
12タイトル実施指導1,模擬授業の実施とその振り返り(エネルギー・粒子)
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容本学附属中学校教員が講義を行う。また,ICT活用を必須とした模擬授業を実施し,理科授業におけるICT活用について理解を深める。
13タイトル実地指導2,模擬授業の実施とその振り返り(生命・地球)
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容本学附属中学校教員が講義を行う。また,ICT活用を必須とした模擬授業を実施し,理科授業におけるICT活用について理解を深める。
14タイトル中学校・高等学校理科授業改善のための視点,及び理科授業デザインの再構成
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容中学校・高等学校理科授業改善のための視点及び理科授業デザインの再構成について解説を行う。また,第1回調査で挙げられた課題について,ディスカッションによって検討する。
15タイトル本講義の振り返りと総括
事前学習
事後学習
(事前)Moodleに掲載された授業資料を熟読し,授業内容への見通しを持つこと。
(事後)授業内容を振り返り内容理解に努めること。
授業内容本講義の振り返りと総括を行う。また,最終レポートについて説明する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
この授業には,山梨県内で教育経験を積んだ本学附属中学校の教員が,豊富な現場経験を活かして,中学校理科授業実践について講義する回が含まれています。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
改善要望として,短時間で構わないので1人1回の模擬授業の確保が挙げられた。受講人数にも関わるものでありシラバス作成段階で確定はできないが,1回あたりの時間を短くするなどの対応を施したい。
<備考>
(未登録)