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授業科目名 教育課程臨床論
時間割番号 EEC231
担当教員名 高橋 英児/秋山 麻実/吉井 勘人/松下 浩之/内藤 千尋/永田 真吾/加藤 千晶/菅沼 博子/小池 健二/関口 浩文/木島 章文/尾見 康博/林 丈晴/福地 龍郎/安藤 大輔/金澤 翔一/堀口 文
開講学期・曜日・時限 前期・金・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
 学校教育における教育課程の編成および実現プロセスに関する学校臨床的な課題を取り上げつつ、教育課程とはなにか、教育課程の意義および編成の方法についての理解を得る。学校教育の実際を考察することで、学生自身の高校までの学校教育体験を再考する機会とする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門教職教養教育の理念や歴史、思想、制度などについての基礎的な知識を習得している。
B教科等の専門教養道徳教育など、各教科以外の指導領域に関する知識を習得している。
C教育課程編成に関する基礎的な知識を習得している。
D持続的変態力教師として学び続ける意志と課題探求力を身につけている。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1教育課程の国家的基準である学習指導要領の内容と変遷を戦後の社会と学習指導要領の変遷についての基本的な事項を理解している。A
2教育課程についての基礎的事項(理念、教育課程の構造と領域、編制原理等など)について理解している。B
3学校教育における教育課程の編成および実現プロセスについての基本的な事項を理解している。C
4自己の教育体験を振り返ると共に、教育課程の意義および編成の方法について、教育をする側の視点から考察することができる。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
115%学習指導要領の性格と意義について理解しているか
215%教育課程の編制の基本的事項を理解しているか
335%学校現場の具体的な問題について自己の考えを述べることができる(グループ活動、レポート)
435%これからの教育課程編制の課題について、自己の考えを述べることができる(グループ活動、レポート)
合計100% 
<授業の方法>
・本授業は、全体での講義と少人数ゼミ方式による活動に二分される。全体での講義はカリキュラム・教育課程の編制原理、学習指導要領の内容とその変遷など基礎的な事項の内容を扱う。少人数ゼミ方式による活動では、各コースに別れて具体的な映像資料を視聴しながら、カリキュラム・教育課程を実際に機能させる要因について、グループによる活動(意見発表、意見交換など)を行う。
・感染症対策を踏まえて講義方式(対面・オンライン)を検討して実施する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・この科目の位置づけは、「学校」という場で生じていることへの省察を深め、教師の仕事の実際と意味を考えさせることを主眼としています。みなさんには、これまで受けてきた教育を再考し、教育をする側からも考えられるようになることを望みます。
・2/3以上の出席が前提です。忌引き、教育実習、介護等体験実習のみ公欠として認めますが、それ以外の欠席は公欠とは認めません。また、虚偽の出席申告は厳格に対処します。
・全体の講義(第1回目~6回目)は、M-12教室で行います。
・後半は、コースごとに分かれての演習形式の学習となります。積極的な交流を望みます。
・演習形式の講義では、4つのテーマについて調査・討論などの活動を行い、各テーマごとにまとめとしてレポートを作成してもらいます。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 柴田義松, 教育課程 カリキュラム入門, 有斐閣コンパクト, ISBN:4641046308
  2. 柴田義松編, 新・教育原理(改訂版), 有斐閣双書, ISBN:4641112371
  3. 佐藤学, 教育方法学, 岩波書店, ISBN:4000260057
  4. 中野光他編, あっ!こんな教育もあるんだ 学びの道を拓く総合学習, 新評論, ISBN:479480704X
  5. 山下政俊・湯浅恭正編, 新しい時代の教育方法, ミネルヴァ書房, ISBN:9784623061655
  6. 湯浅恭正, 福田敦志編著, 子どもとつくる教育方法の展開, ミネルヴァ書房, ISBN:9784623088041,
    (2021年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション、教育課程の基礎概念
事前学習
事後学習
講義配付資料を読む。
講義配付資料などを読み、講義の要点を振り返る。
授業内容教育の構成要素と教育課程の関係、教育課程の領域と構造、編制主体についての内容を概説する。
2タイトル教育課程と学習指導要領
事前学習
事後学習
【事前】事前配付資料(講義の意見等のふりかえり・補足説明など)を読む。
【事後】講義配付資料などを読み、講義の要点等を振り返る。
授業内容学校の教育課程を規定する「基準」としての学習指導要領に関する基礎的事項について概説する。
3タイトル戦後の教育課程はどう変化してきたか(1)‐学習指導要領の変遷と日本社会(高度経済成長期)
事前学習
事後学習
【事前】事前配付資料(講義の意見等のふりかえり・補足説明など)を読む。
【事後】講義配付資料などを読み、講義の要点等を振り返る。
授業内容戦後から1970年代の受験戦争までの学習指導要領の変遷と当時の日本社会の状況について概説を行う。
4タイトル戦後の教育課程はどう変化してきたか(2)‐学習指導要領の変遷と日本社会(1980年代~2000年まで)
事前学習
事後学習
【事前】事前配付資料(講義の意見等のふりかえり・補足説明など)を読む。
【事後】講義配付資料などを読み、講義の要点等を振り返る。
授業内容1980年代から1990年代の学習指導要領の変遷と当時の日本社会の状況についての概説を行う。
5タイトル戦後の教育課程はどう変化してきたか(3)‐学習指導要領の変遷と日本社会(2000年代~)
事前学習
事後学習
【事前】事前配付資料(講義の意見等のふりかえり・補足説明など)を読む。
【事後】講義配付資料などを読み、講義の要点等を振り返る。
授業内容2000~2020年代の学習指導要領の変遷と当時の時代状況について概説を行う。
6タイトル教育課程の今日的課題-現在の学習指導要領の特徴と課題
事前学習
事後学習
【事前】事前配付資料(講義の意見等のふりかえり・補足説明など)を読む。
【事後】講義配付資料などを読み、講義の要点等を振り返る。
授業内容H29・30年告示学習指導要領の特徴と、学習指導要領が想定している社会の課題についての概説を行い、これからの教育課程の課題について考える。
7タイトル子どもたちの「共生」を目指した教育のあり方を考える(1)
事前学習
事後学習
各コースごとに課題等への取り組みなど行う。
授業内容・映像資料を視聴し、内容についての意見交換をする。
8タイトル子どもたちの「共生」を目指した教育のあり方を考える(2)
事前学習
事後学習
各コースごとに課題等への取り組みなど行う。
テーマについてのレポートをまとめる。
授業内容・討論のテーマに基づいて、グループ活動を行い、意見を交流する。
9タイトルコロナ禍を通して見えてきた学校教育の役割を考える(1)
事前学習
事後学習
各コースごとに課題等への取り組みなど行う。
授業内容・映像資料を視聴し、内容についての意見交換をする。
10タイトルコロナ禍を通して見えてきた学校教育の役割を考える(2)
事前学習
事後学習
各コースごとに課題等への取り組みなど行う。
テーマについてのレポートをまとめる。
授業内容・討論のテーマに基づいて、グループ活動を行い、意見を交流する。
11タイトル教師が児童・生徒と「向き合う」とは-学級の指導を考える(1)
事前学習
事後学習
各コースごとに課題等への取り組みなど行う。
授業内容・映像資料を視聴し、内容についての意見交換をする。
12タイトル教師が児童・生徒と「向き合う」とは-学級の指導を考える(2)
事前学習
事後学習
各コースごとに課題等への取り組みなど行う。
テーマについてのレポートをまとめる。
授業内容・討論のテーマに基づいて、グループ活動を行い、意見を交流する。
13タイトル障害のある子どもの視点から学校生活や教師の指導をとらえ直す(1)
事前学習
事後学習
各コースごとに課題等への取り組みなど行う。
授業内容・映像資料を視聴し、内容についての意見交換をする。
14タイトル障害のある子どもの視点から学校生活や教師の指導をとらえ直す(2)
事前学習
事後学習
各コースごとに課題等への取り組みなど行う。
テーマについてのレポートをまとめる。
授業内容・討論のテーマに基づいて、グループ活動を行い、意見を交流する。
15タイトルまとめ
事前学習
事後学習
まとめのレポートの準備をする。
まとめのレポートを作成する。
授業内容4つのテーマを通じた教育臨床の諸問題や課題をふり返るとともに、それらに対する理解や態度の幅を広げることができたかを確かめる。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
・前年度と同様に実施
<備考>
 講義内容は変更することもあります。