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授業科目名 国語科内容論(書写1単位を含む。)
時間割番号 EEC160 C
担当教員名 清水 文博
開講学期・曜日・時限 前期・金・II 単位数 2
<対象学生>
1年生以上
<授業の目的>
小・中学校国語科〔知識及び技能〕の内容を理解する。特に国語科の基礎・基本となる文字指導、書写指導を取り上げる。漢字と仮名の歴史と字源について講義し、実技を通して文字を正しく整えて速く書くための原理・原則を理解する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門他者との協働チーム内での自らの役割を自覚して、他者と協働できる。
B授業力・実践的技能教材研究を生かした授業を構想して、指導案を作成することができる。
C教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1国語科の〔知識及び技能〕の内容を把握することができる。C
2文字指導、書写指導の学習指導内容を理解することができる。B
3実技を通して文字を正しく整えて速く書くための原理・原則を知り、協働的に指導力を向上させることができる。A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%授業への取り組み、提出物等による。
240%授業への取り組み、レポートや板書課題等の提出物による。
340%授業への取り組み、半紙課題、硬筆課題等の提出物による。
合計100% 
<授業の方法>
基本的にオンラインの講義型とし、適宜受講者の思考や質問等の時間を設ける。
対面になる場合は、マスクを着用し距離は1m以上とり教室換気を行う。また手洗いや手指消毒を徹底する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
小学校教員志望の学生は将来教員になったとき、国語科書写を必ず指導することになるので是非受講してください。書写を中心に取り上げる授業科目は、国語の専門科目を除いては本科目しかありません。
実技は硬筆を中心としますが、後半に毛筆の使用法や指導法を取り扱う時間を設けます。その際、書写セット一式が必要となります。
<テキスト>
  1. 全国大学書写書道教育学会編, 国語科書写の理論と実践, 萱原書房, ISBN:9784860121020,
    (2020年出版)
<参考書>
  1. 文部科学省, 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編
  2. 文部科学省, 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス 国語科における知識及び技能について
事前学習
事後学習
漢字や仮名など文字とどのように関わってきたかを確かめておく。
知識及び技能の構成を確かめる。
授業内容国語科における知識及び技能の指導の全体像を把握する。
2タイトル知識及び技能の内容と指導
事前学習
事後学習
知識及び技能の学習指導要領に対応する部分を確かめる。
知識及び技能の学習指導要領と教科書を確かめる。
授業内容知識及び技能に関する部分の学習指導要領および解説を読み、教科書を確かめる。
3タイトル常用漢字の字体・字形について
事前学習
事後学習
「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」を読んでおく。
「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」を復習する。
授業内容常用漢字の字体・字形について歴史を踏まえて解説する。
4タイトル漢字の成り立ちと漢字指導
事前学習
事後学習
漢字の成り立ちについて考えておく。
漢字の字源と字形について復習する。
授業内容漢字の成り立ちと漢字指導について漢字政策を踏まえて解説する。
5タイトル平仮名・片仮名の成り立ちと仮名指導
事前学習
事後学習
平仮名・片仮名の成り立ちについて考えておく。
平仮名・片仮名について復習する。
授業内容平仮名・片仮名の成り立ちや現代の字形とこれからについて解説する。
6タイトル筆順指導
事前学習
事後学習
筆順指導について考えておく。
テキスト等を参照にして小学校学習漢字の筆順を確かめる。
授業内容筆順指導について歴史を踏まえて考える。
7タイトル多様な筆記具と硬筆・毛筆(水書用筆の使用法を含む)
事前学習
事後学習
筆記具について考えておく。
多様な筆記具と学校教育について復習する。
授業内容多様な筆記具の指導について、歴史と今後の展開を考える。
8タイトル基本点画
事前学習
事後学習
毛筆書写の準備をしておく。
基本点画の書き方や名称を復習する。
授業内容毛筆を用いて基本点画を確認する。
9タイトル点画の接し方・交わり方など
事前学習
事後学習
点画の接し方・交わり方などについて考えておく。
点画の接し方・交わり方などを復習する。
授業内容点画の接し方・交わり方など書字運動を踏まえて解説する。
10タイトル文字の組み立て方
事前学習
事後学習
文字の整え方について当該部分のテキストを読んで考えておく。
文字の組み立て方を復習する。
授業内容文字の組み立て方について解説する。
11タイトル行書
事前学習
事後学習
自身の行書学習経験を振り返っておく。
行書の特徴を復習する。
授業内容行書の特徴につき調和する仮名を含めて解説する。
12タイトル文字の大きさと配列
事前学習
事後学習
文字の大きさと配列について考える。
文字の大きさと配列について整理し、復習する。
授業内容文字の大きさと配列について硬筆による学びを通して解説する。
13タイトル板書技能
事前学習
事後学習
板書について考えておく。
板書練習に取り組む。
授業内容板書の注意点等をこれまでの学習と絡めて解説する。
14タイトル文字文化と手書き文字
事前学習
事後学習
文字文化について考えておく。
文字文化と手書き文字について復習する。
授業内容文字文化と手書き文字、手で書く教育の未来について考える。
15タイトル書写指導の実際 まとめ
事前学習
事後学習
書写指導の実際について考える。
書写指導の方法等を復習する。
授業内容硬筆や毛筆を用いた書写指導の留意点を解説する。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
「自分自身の学修目的に応じて意欲的に学ぶことができた」という項目が低かったので、学修目的と意欲を喚起したい。
<備考>
(未登録)