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授業科目名 初等社会科教育学
時間割番号 EEC152 A
担当教員名 後藤 賢次郎/神戸 博貴
開講学期・曜日・時限 前期・月・I 単位数 2
<対象学生>
主に1,2年生(3,4年生も可)
<授業の目的>
(1)戦前から戦後,今日に至るまでの教則や学習指導要領,教科書,教育政策が,市民育成や認識形成上どのような特質があるかを理解し,社会科教育の今日的意義を考えることができる。
(2)社会科授業の諸類型を市民育成(目標),社会認識形成(内容),発問等(方法)・子ども理解の点から説明することができる。
(3)諸類型をもとに,授業を分析・開発・実施・改善するための基礎を身につける。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門授業力・実践的技能教材研究や教材開発を進んで行うことができる。
B教材研究を生かした授業を構想して、指導案を作成することができる。
C教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
D取得見込みの教員免許に対応する学習指導要領の活用の仕方を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1小学校社会科の特質と意義・課題の把握。授業分析,開発,改善の視点の獲得。C
2小学校社会科授業作りにおける教材研究・開発への工夫の視点と意欲を獲得する。A
3小学校社会科授業作りの視点と方法を獲得し,授業を構想できる。B
4小学校社会科の特質に影響を与える学習指導要領,社会の動き等について理解する。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%毎回のミニレポートを対象とする。社会科を捉える視点から授業の特質と課題について考察できているかを観点とする。
210%出席状況と授業中の積極性を対象とする。欠席・遅刻等がないこと,話し合い等への参加状況を観点とする。
340%総括レポート(「私たちの街」の学習指導案)を対象とする。教材観,児童観,指導観及び本時の学習の具体性を主な観点とする。
410%毎回のミニレポートを対象とする。学習指導要領と今日の社会の動きについての理解を深めているかを観点とする。
合計100% 
<授業の方法>
対面型。講義を中心とするが,授業分析,体験的なワーク,授業構想(指導案作成),授業構想のプレゼンなどを行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
出席が2/3に達しない受講生は自動的に単位不認定となりますので注意してください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 文部科学省, 小学校学習指導要領解説社会編, 東洋館出版社, ISBN:978-4-491-02372-4
<授業計画の概要>
1タイトルイントロダクション
事前学習
事後学習
今回最も重要だと考えたことをまとめる。
授業内容ねらい・スケジュールの説明。これまで受けてきた社会科教育を振り返る。
2タイトル私たちは今,社会科教育のどこを,どのように見ているのか
事前学習
事後学習
今回最も重要だと考えたことをまとめる。
授業内容「甲府市の東部」の授業を分析し自身の教育観・授業観を自覚する。
3タイトル『周慶』の授業分析 
事前学習
事後学習
今回最も重要だと考えたことをまとめる。
授業内容子どもの経験を生かし「学習活動」を充実させる,社会で生きていく価値観を授ける授業を分析し,その特質と課題を考える。
4タイトル『天下泰平の世の中』『熱帯』の授業分析
事前学習
事後学習
受講者の,前回の授業分析の傾向を共有する。
授業内容「学習内容」を整理する,知識を習得させることを目的化した授業を分析し,その特質と意義を考える。
5タイトル『空き店舗問題』の分析
事前学習
事後学習
受講者の,前回の授業分析の傾向を共有する。
授業内容学習内容」を構造化する,社会の背景を追求し論理的に考える力を育む授業を分析し,その意義と課題を考える。
6タイトル『ライフスタイル』の分析
事前学習
事後学習
受講者の,前回の授業分析の傾向を共有する。
授業内容「学習内容」に切実性を持たせる,社会で生きていく価値基準をつくる力を育む授業を分析し,その意義と課題を考える。
7タイトル指導案を作ってみよう#1 市民性教育としての社会科
事前学習
事後学習
受講者の,前回の授業分析の傾向を共有する。
授業内容「現実社会との関わり」を留意点とした授業作りの方法について学ぶ。
8タイトル指導案を作ってみよう#2 社会認識教育としての社会科
事前学習
事後学習
受講者の,前回の授業内ワークの傾向を共有する。
授業内容「社会が分かる,分かり方」を留意点とした授業作りの方法について学ぶ。
9タイトル指導案を作ってみよう#3 子ども中心教育としての社会科と教材活用,ICT活用
事前学習
事後学習
受講者の,前回の授業内ワークの傾向を共有する。
授業内容学校現場の実践例や教師の声を紹介し,「子ども理解」「教材活用」「ICT活用」を留意点とした授業作りの方法について学ぶ。
10タイトル指導案を作ってみよう#4 学校教育における一教科としての社会科と教師の主体性
事前学習
事後学習
受講者の,前回の授業内ワークの傾向を共有する。授業構想の発表に向けて準備をする。
授業内容「学習指導要領,学校教育における一教科」を留意点とした授業作りの方法について学ぶ。
11タイトル授業構想を発表しよう#1
事前学習
事後学習
受講者の,前回の授業内ワークの傾向を共有する。授業構想の発表に向けて準備をする。
授業内容授業の目標を中心にプレゼンする。
12タイトル授業構想を発表しよう#2
事前学習
事後学習
構想した授業の良かったところと課題を整理する。
授業内容授業の内容構成,学習活動を模擬授業を交えてプレゼンする。
13タイトル授業を「評価」し「改善」しよう#1
事前学習
事後学習
今回最も重要だと考えたことをまとめる。
授業内容教授・学習活動,単元・授業構成,教科の目標,計画・実際・子どもが獲得したものの次元を行き来する視点を学ぶ。
14タイトル授業を「評価」し「改善」しよう#2
事前学習
事後学習
講義をもとに構想した授業の改善案を作成する。
授業内容小学校低学年の先生の視点から見た授業作りのポイントについて学ぶ。
15タイトル授業を「評価」し「改善」しよう#3
事前学習
事後学習
講義をもとに構想した授業の改善案を作成する。
授業内容小学校中・高学年の先生の視点から見た授業作りのポイントについて学ぶ。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
この授業には,山梨県内で教育経験を積んだ本学附属小学校の教員が,豊富な現場経験を活かして小学校社会科の目標に基づいた具体的な単元・授業づくりづくりについて講義する回が含まれています。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
・課題提出の方法を,紙媒体での提出から,moodleでの提出に変更予定です。
・また課題の告知時期については,これまで通り数週間~ひと月前からアナウンスします。学期末には複数の科目で課題が出て大変かと思いますが,計画的に取り組んでください。
<備考>
(未登録)