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授業科目名
臨床薬理学・薬剤学
担当教員
小口 敏夫
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DMC306 1 3 前期
<授業の概要>
現在の医療の多くは薬物療法により行われ、また医療事故においても医薬品が関与する場合が多いことから、医薬品を適切に管理し最適に使用することが、医師をはじめとする医療従事者に求められている。本講義では、用いる医薬品を薬物動態学および薬剤学的な視点から薬物治療の基本原理を捉え、医薬品適正使用についての正しい医学知識を身につけると共に問題解決能力を養う。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
医学部>医学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A専門医学知識と問題対応能力
B医療の質と安全の管理
C科学的思考
D共通汎用能力3・数量的リテラシーさまざまな情報を統計学的手法などにより、数理的に表現・分析できる。
<到達目標>
目標NO説明コンピテンシーとの対応
医学
1医薬品の作用における血中薬物濃度の重要性が説明できること。C
2薬物動態の概要とそれを数値的にとらえるモデルについて説明できること。C
3重要な薬物動態パラメータについて説明できること。D
4医薬品添付文書の薬物動態の記載から、必要な情報が抽出できること。C
5薬物腎排泄能に対する投与量の補正が計算できること。D
6薬物相互作用を列記し、そのメカニズムを説明できること。A
7新薬の安全性について説明できること。B
8薬害の原因と薬害を起こさないための注意について説明できること。A
9法的に適切で、処方意図を反映した処方せんを作成できること。A
<成績評価方法>
目標No割合評価の観点
110%テストで該当する項目を正しく理解できたかを評価する。
212%テストで該当する項目を正しく理解できたかを評価する。
312%テストで該当する項目を正しく理解できたかを評価する。
414%テストで該当する項目を正しく理解できたかを評価する。
514%テストで該当する項目を正しく理解できたかを評価する。
610%テストで該当する項目を正しく理解できたかを評価する。
710%テストで該当する項目を正しく理解できたかを評価する。
810%テストで該当する項目を正しく理解できたかを評価する。
98%テストで該当する項目を正しく理解できたかを評価する。
合計100% 
<授業計画>
講義内容や順序は適宜変更する可能性がある。なお、毎回講義のなかで出席カードの代わりに小テストを配布して講義ごとの理解度の確認を行う。なお、授業実施形態については新型コロナウイルス感染拡大状況に応じて適宜変更する予定であり、講義前に通告するので掲示板を確認すること。

第 1回 イントロダクション
第 2回 医薬品添付文書
第 3回 処方せんの書き方
第 4回 薬物動態の基礎、調剤概論
第 5回 薬物速度論1:コンパートメントモデル、血中濃度半減期、分布容積
第 6回 薬物速度論2:クリアランス、腎排泄型・肝代謝型薬物、AUC
第 7回 薬物速度論3:TDM、ポピュレーションファーマコキネティックスの基礎
第 8回 薬物速度論4:高齢者、小児などの薬物動態の特徴
第 9回 薬物速度論5:疾患時の薬物動態の変化
第10回 医薬品の有害作用
第11回 剤形
第12回 製剤技術
第13回 ドラッグデリバリーシステム
第14回 まとめ 
第15回 演習
<教科書>
(未登録)
<参考書>
  1. 日本臨床薬理学会編 ; 中野重行 [ほか] 責任編集, 臨床薬理学 第3版, 医学書院, ISBN:9784260012324,
    (2011年出版)
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
薬剤師として実務経験のある教員が、臨床現場での医薬品の適正使用を踏まえ講義を行っている。
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
1名の学生より、「授業スライドをもっと分かりやすく記載する。例えば説明文を書くなど。」という意見があったが、極くマイナーな意見であり、スライドが煩雑になるために説明文を多く入れるつもりはない。ただし、スライド内容に関しては、例年と同様、随時見直しを行う予定である。