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授業科目名 観光地経営論及び実習
時間割番号 LST311
担当教員名 菊地 淑人/田中 敦/宮川 雅至/岡野 千帆
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
3年生
<授業の目的>
観光地をどのようにマネジメントするか。これは、観光研究における重要な関心のひとつである。これまで、「観光経営論Ⅰ・Ⅱ」「観光政策論」「観光資源保全・活用論」等の専門科目を通じて、その断片を捉えてきた。本科目では、これらの科目での学修を前提に、自らが特定の地域をフィールドとして実践的に課題に取り組み、その成果を他者と議論し、深める作業を通じて、断片的な知識・理解を観光地経営として総合化させ、観光地のマネジメントの俯瞰的な理解につなげることを目的とする。
なお、本授業は2019年4月以前入学生向けの科目「LST325 観光地域計画論」の振替科目です。「LST325 観光地域計画論」の単位を取得済みの場合、本科目で取得した単位は卒業要件の単位数に含まれませんのでご注意ください。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>地域社会システム学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
SS-A専門地域資源調査の理論と実践の基礎地域資源・産業に関する諸要素と、実態把捉のための調査・統計手法の基礎知識を修得し、これを用いて地域の現状を把握できる。
SS-B観光政策科学の基礎と発展観光産業、観光行政の仕組みやそれが地域経営に果たす役割を理解し、観光にかかわる国内外の市場や政策の分析、観光地経営や観光まちづくりに向けた計画の立案、観光経営の特徴や課題、展開について、基礎的な専門知識を用いて説明できる(観光政策科学特別コースに限る)
SS-C課題解決の意欲と態度地域社会で生じる諸課題を発見し、その課題の解決に向けて、多様な観点から考察し、その考え方を表現できる。
SS-D共通汎用能力4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
SS
1観光地調査のための手法を理解したうえで、的確に適用し、分析できる。SS-A
2観光地経営に必要な既存の知識を用いて、計画・企画を立案することができる。SS-B
3観光地経営上の地域・産業等の課題を把握し、その解決策を提示できる。SS-C
4観光地経営に必要な計画・企画の立案を論理的に組み立てることができる。SS-D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
125%提出課題及び発表内容(分析及び計画の内容)
225%提出課題及び発表内容(分析及び計画の内容)
325%取組状況、提出課題及び発表内容(分析及び計画の内容)
425%取組状況、提出課題及び発表内容(分析及び計画の内容)
合計100% 
<授業の方法>
本科目は、【面接授業】として実施する予定。教室換気のうえ、マスク着用・座席間隔の遵守などの感染対策を徹底すること。

本科目は、イントロダクションとなる座学と特定のフィールドを対照とした実習(調査分析及び計画・企画立案、実践等)から構成される。
集中講義として実施し、年間を通じて十分な時間をかけて継続的に対象地域を捉え、調査・分析・計画・企画等の作業や観光地形成のための具体的実践をおこなったうえで、観光地経営に関する考え方や技術の修得を目指す。途中段階での進捗報告及び最終成果については、すべての履修学生及び教員参加のもとでおこない、プレゼンテーションスキル及び批評力も高める。これらへの参加は必須である。
なお、課題は年間を通じて個人で進めるものとし、随時、個別に指導を行う。

今年度は、実習課題の対象地域を富士河口湖町とする予定。
・実施にあたっては、複数回の現地訪問・調査が必要となる。
・本格的な作業に先立ち、全員で、富士河口湖町観光課担当者へのヒアリングを実施する。

[今年度の課題(予定)]
今年度は以下の課題を予定している。詳細は初回授業において説明する。

・富士河口湖町における対象地区における観光地づくりに関する計画立案
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・本講義は、観光政策・観光経営・観光資源・地域計画等に関する基本的な知識を前提とすることから、観光分野の講義(「観光政策科学入門」「観光政策論」「観光経営論Ⅰ・Ⅱ」「観光資源保全・活用論」等)を履修済であることが望ましい。
・観光地を訪れる際には訪問先の観光関連計画に目を通してから訪問するなど、観光と計画の関係について日頃から考えるように努めること。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 日本交通公社編著, 観光地経営の視点と実践 第2版, 丸善出版, ISBN:9784621303849,
    (2019年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス・イントロダクション(学内)
事前学習
事後学習
 
授業内容全体の進め方及び実習課題等を説明する。
2タイトル富士河口湖町観光担当者からのヒアリング(学内(予定))
事前学習
事後学習
富士河口湖町の観光をめぐる状況について、町担当者から基礎的な情報を得るとともに、ヒアリングを実施する。
授業内容
3タイトル【各自】実習課題の実施
事前学習
事後学習
授業内容現地調査を含め、調査・分析・制作等をすすめる。
4タイトル進捗報告会(3~4回:隔月を目安に実施)(学内)
事前学習
事後学習
現地調査を含め、調査・分析・制作等をすすめる。
授業内容進捗状況等を発表し、改善点等について教員・参加学生を交えて議論する。
他者からのコメント等を得ることで、最終的な成果に反映させる。
5タイトル【各自】実習課題の実施
事前学習
事後学習
授業内容・現地調査を含め、調査・分析・制作等をすすめるとともに、最終的な計画・企画案・制作物としてまとめる。
・指定された形態での最終的な成果報告を作成する。
6タイトル最終報告会(富士河口湖町役場)
事前学習
事後学習
授業内容実習成果を富士河口湖町観光担当者・教員・参加者の前で発表し、他者からのコメント等を得る。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員のうち1名(田中)は、旅行会社および観光系シンクタンクの出身者である。

担当教員のうち1名(菊地)は、担当教員のうち1名(菊地)は、国の独立行政法人の研究所にて文化遺産を中心とした地域資源の保全・継承・活用とそのための計画策定等に関する調査研究・実務等に従事していた。

担当教員のうち1名(岡野)は、観光系シンクタンク勤務のクロスアポイントメント教員である。

こうした実務経験、実践的感覚を活かした授業を展開する。
<備考>
・授業の具体的なスケジュールについては、受講人数等を踏まえ、変更する場合がある。
・山梨大学と富士河口湖町の包括的連携協定に基づき、現地までの調査旅費の一部について補助を行う。多くの成果が出せるように、積極的な調査を実施すること(詳細は初回授業時に説明する)。