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授業科目名 民法学I
時間割番号 LSS245
担当教員名 稲田 和也
開講学期・曜日・時限 前期・水・I 単位数 2
<対象学生>
地域社会システム学科2・3・4年生
<授業の目的>
民法は、個人の財産や取引、家族関係など社会生活全般に関連する事項を定める法律であって、市民社会における基本的かつ身近な法律です。また、民法は各種の民事法・商事法の基本法的な地位にあり、これら諸法にその前提となる概念を提供しています。「民法学1」および「民法学2」では、このような性格を有する民法の基本的概念や思考方法を学習し、今後の発展的学習につなげます。
民法学1では、最も基本的な財産の一つである不動産をめぐる法律制度・法律関係を中心に論じることとし、併せて家族法の概要についても学習します。このうち不動産は経済学や経営学でも重要な財とされており、その法的な性質を理解することが有益です。
なお、本授業は2019年4月以前入学の学生向けの「民法1」の振替科目となります。
「LSS220 民法Ⅰ」の単位を取得済みの場合、本科目で取得した単位は卒業要件の単位数に含まれませんのでご注意ください。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>地域社会システム学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
SS-A専門法律学の基礎と発展国家規範の構造・制定法の基礎にある様々な価値観や法の支配、適正手続、所有権の保護、契約自由等の法原理を理解したうえで、社会や地域の特徴を、法学的な観点から把握できる。
SS-B課題解決の意欲と態度地域社会で生じる諸課題を発見し、その課題の解決に向けて、多様な観点から考察し、その考え方を表現できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
SS
1PS4:法律学の基礎と発展SS-A
2社会における民法の意義と歴史を理解するとともに、民法の基本的な概念である「人」「物」「契約(意思表示)」「物権」の正確な理解に基づいて説明できるようになること。具体的には、民法の条文を正確に引用し、事例をあげて、文章で説明できるようになること。SS-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
199%レポート15%程度、対面テスト65%程度、小テスト20%程度の合計で評価する。到達目標に達しているかどうか
21%同上
合計100% 
<授業の方法>
講義形式で行います。
1.六法持参の前提で講義をします。
2.講義中自ら考える習慣や復習のために問答式の双方向のやり取りを適宜導入する予定です。。
3.ノートの整理等の復習がなされていることを前提として講義を進行します。
4.その他詳細はガイダンスで指示・説明します。
注※)2023年2月時点では対面方式を想定しています。新型コロナ感染症の状況により、ライブ型オンライン授業となる場合がありますので、掲示等に注意をしてください。
注※感染症の影響によりオンラインになる場合には授業方法も一部修正がありえますので、掲示には注意をしてください。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本講義では、民法の基本的な原則、不動産所有権等の物権と家族法の概要を取り上げて講義します。
特に不動産については、みなさんにとって縁遠い存在かもしれませんが、将来自宅を購入する、相続をする、あるいは企業で工場等を取得するなど、社会生活の様々な場面で登場してきます。また、民法は不動産を前提に構成されている条文も多く、民法学習には不可欠な概念ですので、理解を深めるようにしてください。
<テキスト>
  1. ・今年度は指定しない
  2. ・ポケット六法(有斐閣)、デイリー六法(三省堂)などのコンパクト版六法を持参すること
<参考書>
  1. 潮見佳男著, 民法(全) 第2版, 有斐閣, ISBN:9784641138124,
    (民法学2との共通参考書となります。2022年3月に新版出版予定。)

  2. 平野裕之著, コア・テキスト民法 エッセンシャル版, 新世社, ISBN:9784883843329,
    (民法学2との共通参考書となります。)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス。民法の全体像(編別のしくみ、民法の歴史等)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料(参考書の該当箇所を含む。以下同じ)を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容民法の全体像を学ぶ
2タイトル民法の基本理念(信義則、権利濫用)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容信義則と権利濫用について学ぶ
3タイトル民法総則1(民法上の人と能力)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容民法上の人や関連する問題について学ぶ
4タイトル民法総則2(法律行為)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容法律行為の規律について学ぶ
5タイトル民法総則3(代理)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容代理について学ぶ
6タイトル民法総則4(その他・予備回)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容期間計算、時効その他について学ぶ
7タイトル物権1(物権の客体としての物と物権)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容民法上の物と物権について学ぶ
8タイトル物権2(物権変動論1)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容物権変動論の原則について学ぶ
9タイトル物権3(物権変動論2)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容物権変動論の応用類型を学ぶ
10タイトル物権4(占有権と所有権)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容占有権と所有権について学ぶ
11タイトル物権5(所有権等の応用・中間まとめ)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容所有権等の理解を前提として、総則規定や物権変動の応用について考える。時間中に対面試験を実施予定
12タイトル物権6(共有と区分所有権1)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容共有や区分所有権を学ぶ2。時間内に小テスト実施予定
13タイトル物権7(共有・区分所有権2)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容共有や区分所有権を学ぶ2。時間内に小テスト実施予定
14タイトル物権8(用益物権・不動産賃借権)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容用益物権や不動産賃借権を学ぶ。時間内に小テスト実施予定
15タイトル物権9(担保物権)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容担保物権の概要を学ぶ。時間内に小テスト実施予定
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
企業法務担当者としての不動産実務(買収、処分など)を通じて得た経験を踏まえて授業を行う。
<備考>
(未登録)