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授業科目名 小学校における多文化共生
時間割番号 EEY315
担当教員名 大野 歩/小野田 亮介
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
山梨県小学校教員養成特別プログラム3年生
<授業の目的>
地域実践対応科目の1つであるので、主に山梨県の小学校現場における外国にルーツのある児童の教育の実態把握を行いながら、地域における多文化共生の可能性とそのための課題の理解に務める。こうした地域の多文化共生の状況を把握する前提としてまず世界における多文化共生の状況と必要性を学び、地域の実態を国際的な視野と心理学的見地から理解する。そして、外国にルーツのある児童に対する配慮にとどまらず、障害を持つ児童やさまざまなハンディキャップを抱える児童に対して、どのような方法でどのような教育課題に対応するべきかを総合的に思考する力を育てる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門人や社会への関心居住する地域の現状や課題などに関する高い関心をもっている。
B日本や世界、自然に関する広い教養を身につけている。
C子ども理解子どもの意思を真摯に受けとめ、受容的な態度で接することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1山梨県の小学校における外国籍の児童の学力や教育の状況を理解できる                                                   ?世界における多文化共生の状況とその必要性を理解できる。                                                            ?統計資料や学術論文を読み解き,多文化教育の状況を把握し問題点を指摘できる。    A
2海外と日本における外国にルーツのある子どもたちにかかわる政策や実践を理解できるB
3外国にルーツのある子どもたちの異文化適応にかかわる認知的要因を理解できるC
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%山梨県の小学校における外国籍の児童の学力や教育の状況を理解している
230%海外と日本における外国にルーツのある子どもたちにかかわる政策や実践を理解している
340%外国にルーツのある子どもたちの異文化適応にかかわる認知的要因を理解している
合計100% 
<授業の方法>
文献購読を通じて多文化共生にかかわる教育政策の動向や教育的課題を学ぶ
日本や海外における多文化共生の状況、必要性の講義の後、特定のテーマを設定して議論を行う
ゲストティーチャーから学校現場における多文化共生の実態を学ぶ
多文化共生について、心理学的見地から考える
<受講に際して・学生へのメッセージ>
多文化共生に関し、国際的な視点を持ちながら地域の実態への対応方法を考え、外国にルーツのある子どもたちがどのようなことに悩み、また彼らを担当する教員がどのような課題を抱えているかを考えてください。そして,これまでプログラムで学んできた「こころとからだの発達」を基盤に、自らが教師になった時に外国ルーツの児童やその保護者とどのようにかかわり、多文化共生を実現していくべきかを考え,さらには,言語的なハンディキャップにかぎらず,さまざまなハンディキャップを抱える子どもやその家族の困難についても考えをめぐらし,ダイバーシティ社会の実現に貢献する素養を身につけてください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 佐藤郡衛著, 多文化社会に生きる子どもの教育 : 外国人の子ども、海外で学ぶ子どもの現状と課題, 明石書店, ISBN:9784750348872,
    (2019年出版)

  2. ブレイディみかこ著, ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー : the real British secondary school days [1], 新潮社, ISBN:9784103526810,
    (2019年出版)

  3. ブレイディみかこ著, ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー : the real British secondary school days 2, 新潮社, ISBN:9784103526827,
    (2021年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション
事前学習
事後学習
本講義で学びたい内容について、現時点での考えをリアクションフォームに記載する
授業内容本講義における目的や15回を通じて身に着けたい内容を理解する
2タイトル多文化共生の実際を知る
事前学習
事後学習
課題図書を読む
課題図書を読んで考えたことをレポートにまとめる
授業内容課題図書の購読を通じて、外国にルーツのある子どもたちの文化間移動や異文化適応の実態を理解する
3タイトル教育現場における多文化共生の課題を理解する(1)
事前学習
事後学習
課題図書を読む
課題図書を読んで考えたことをレポートにまとめる
授業内容課題図書の購読を通じて、多文化共生にかかわる教育現場の課題を考える
4タイトル教育現場における多文化共生の課題を理解する(2)
事前学習
事後学習
課題図書を読んで考えたことをレポートにまとめる
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容課題図書の購読を通じて見出された多文化共生にかかわる教育現場の課題について議論し、共有する
5タイトル教育現場における多文化共生の課題を理解する(3)
事前学習
事後学習
発表に向けた準備をする
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容これまでの文献購読を踏まえ、子どもたちが多文化共生に必要な考え方や行動を学ぶための教育実践を考える
6タイトル山梨県における多文化共生の課題発見
事前学習
事後学習
HPなどで、海外の多文化共生教育について事前に情報を収集する
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容山梨県の多文化共生にかかわる教育政策や実践について、調べる
7タイトル山梨県における多文化共生の課題発表
事前学習
事後学習
発表に向けた準備をする
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容各自で調べた山梨県の多文化共生にかかわる教育政策や実践を発表し、全体で討議する
8タイトル海外の小学校における多文化共生の課題発見
事前学習
事後学習
HPなどで、海外の多文化共生教育について事前に情報を収集する
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容海外の多文化共生にかかわる教育政策や実践について、調べる
9タイトル海外の小学校における多文化共生の課題発表
事前学習
事後学習
発表に向けた準備をする
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容各自で調べた海外の多文化共生にかかわる教育政策や実践を発表し、全体で討議する
10タイトル小学校における多文化共生の意義
事前学習
事後学習
2-9回の内容を振り返り、自分の考えをまとめる
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容2-9回を通じて、子どもたちが多文化共生に必要な考え方や行動を学ぶための教育実践を再考する
11タイトル小学校の多文化共生の現場ではたらく人に学ぶ(1)
事前学習
事後学習
第10回の討議を踏まえ、ゲストティーチャーへの質問を考える
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容多文化共生の現場で働いているゲストティーチャーの講義から、外国にルーツのある子どもたちへのかかわりの実際や現場における課題を理解する
12タイトル小学校の多文化共生の現場ではたらく人に学ぶ(2)
事前学習
事後学習
ゲストティーチャーの講義を受けて自分で考えたことをまとめる
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容多文化共生の現場で働いているゲストティーチャーの講義を受けて考えたことを討議する
13タイトル小学校の多文化共生の現場ではたらく人に学ぶ(3)
事前学習
事後学習
多文化共生の現場で働いているゲストティーチャーの講義や討議を受けて考えたことを発表する
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容多文化共生の現場で働いているゲストティーチャーと討議から、各自の見解を発表し全体で共有する
14タイトル多文化共生に影響を及ぼす認知的要因(1)
事前学習
事後学習
ゲストティチャーの講義から学んだことをまとめておく
リアクションフォームに自分の考えを記載する
授業内容心理学的観点から、多文化共生を理解する
15タイトル多文化共生に影響を及ぼす認知的要因(2)
事前学習
事後学習
前回の講義を振り返り、自分の見解をまとめておく
最終課題を作成し提出する
授業内容心理学的観点から、多文化共生について討議する
<備考>
(未登録)