山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 作曲基礎演習II
時間割番号 EEU142
担当教員名 藤原 嘉文
開講学期・曜日・時限 後期・木・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
作曲基礎演習 I の学習をさらに進め、四声体の実習を中心に和声学の演習を行なう。また、楽曲分析の基礎を学び、分析実習を行なう。さらに変奏技法の研究を行ない、各人の編曲に生かす。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門授業力・実践的技能教材研究や教材開発を進んで行うことができる。
B教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1四声体和声の習熟、及び編曲の必須技法である「変奏」の能力をマスターできること。B
2教材に合わせた和声付けをし、それを演奏表現できること。A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%和声の試験、作品提出における理解度、表現力、発想力、応用力、楽譜表記の状態。
250%実習の状況、及び作品発表における演奏表現力。
合計100% 
<授業の方法>
[対面授業]
各項目毎に、概説→実習→発表というかたちで授業をすすめる。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
「作曲基礎演習I」を履修しておくことが必要である。
授業の性格上、相当量の自宅における実習や制作が必要である。又、段階的な学習の積み重ねが必要なので、できる限り欠席しないように望む。
<テキスト>
  1. 島岡譲 [ほか] 執筆, 総合和声 : 実技・分析・原理 [1], 音楽之友社, ISBN:4276102332,
    (1998年出版)
<参考書>
  1. 芥川也寸志著, 音楽の基礎, 岩波書店, ISBN:9784004140573,
    (2015年出版 岩波新書, 青版795, E57)
<授業計画の概要>
1タイトル四声体和声の概説
事前学習
事後学習
作曲基礎演習 I の復習をしておく。
合唱曲の楽譜を見ておく。
授業内容四声体の歴史的視点から現在における重要性を概観し、ソプラノ、アルト、テノール、バスの合唱形態の書式を学習する意図を考える。
2タイトル基本位置におけるバス課題実習
事前学習
事後学習
再度作曲基礎演習 I の復習をしておく。
宿題となったバス課題を実施する。
授業内容根音のみのバスによる課題を実習する。特に共通音の保続、共通音のない和声の連結、II→V、V→VIの連結を中心に学習する。
3タイトル第1転回位置におけるバス課題実習
事前学習
事後学習
前回の宿題となった課題を仕上げておく。
宿題となったバス課題を実施する。
授業内容第3音を含むバス課題を実習する。I、IV、Vにおける第3音重複不可など、基本事項をマスターする。
4タイトル第2転回位置におけるバス課題実習
事前学習
事後学習
前回の宿題となった課題を仕上げておく。
宿題となったバス課題を実施する。
授業内容第5音を含むバス課題を実習する。全終止における I の第2転→V7進行をマスターする。
5タイトルソプラノ課題実習/基礎
事前学習
事後学習
前回の宿題となった課題を仕上げておく。
宿題となったバス課題を実施する。
授業内容ソプラノ課題の実施方法を学び、実習を行う。
6タイトルソプラノ課題実習/応用
事前学習
事後学習
前回の宿題となった課題を仕上げておく。
宿題となったソプラノ課題を実施する。
授業内容第5回に引き続き、ソプラノ課題の実習を行う。
7タイトル各種D和音、S和音の総括
事前学習
事後学習
前回の宿題となった課題を仕上げておく。
宿題となった和声課題を実施する。
授業内容フリギア終止、偽終止、ドッペルドミナント、IIの7 などの変化和音を使えるように学習する。
8タイトル四声体和声初級総合実習
事前学習
事後学習
前回の宿題となった課題を仕上げておく。
本時の学習内容を復習しておく。
授業内容これまで学習した内容を包含した和声課題を実習する。
9タイトル楽曲分析の基礎研究
事前学習
事後学習
指定されたブルグミューラの作品を弾いてくる。
学習した基礎構造を、他の楽曲においても確認する。
授業内容ブルグミューラの小品などを使い、楽曲の基礎構造を学ぶ。
10タイトル編曲の重要技法である変奏実習と非和声音のまとめ
事前学習
事後学習
指定された変奏曲作品を弾いてくる。
他の楽曲においても非和声音の使い方を確認しておく。
授業内容非和声音の種類と用法を実際の楽曲を通して確認し、旋律の変奏方法を知る。
11タイトル様々な分野における編曲の分析/基礎
事前学習
事後学習
指定されたコンコーネの楽曲を弾いてくる。
他の楽曲においてもピアノ伴奏の編曲の実態を確認しておく。
授業内容編曲の実際を種類別に分けて概観し、コンコーネ等の分析を通してピアノ伴奏における編曲の仕方を知る。
12タイトル様々な分野における編曲の分析/応用
事前学習
事後学習
指定された旋律のピアノ伴奏を書いてくる。
教育現場におけるピアノ伴奏を想定した振り返り学習をしておく。
授業内容第11回での内容を応用して、「歌とピアノ」Duetでの編曲実習を行う。
13タイトル変奏曲作曲実習/基礎
事前学習
事後学習
変奏曲のアイデアをもとに、履修者それぞれの変奏プランを決定する。
授業内容変奏曲テーマをもとに、変奏のアイデアを10パターンほど考えてくる。
決定した3つの変奏プランに基づいて、実際に変奏を書き進める。
14タイトル変奏曲作曲実習/応用
事前学習
事後学習
3つの変奏プランに基づいて、変奏をできる限り書き進めておく。
翻字のアドバイスを参考に変奏曲を仕上げておく。
授業内容変奏曲の作曲状況のチェックとアドヴァイスを行う。
15タイトル変奏曲作品試演とまとめ
事前学習
事後学習
発表に向けて自作の変奏曲の演奏練習をしておく。
他者の変奏曲を鑑賞し、本授業全体の振り返りを行う。
授業内容自作の変奏曲を発表(試演)し、他者の作品にも接することで、変奏の多様なあり方を共有する。
<備考>
(未登録)