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授業科目名 日本史特殊講義
時間割番号 EES203
担当教員名 大隅 清陽
開講学期・曜日・時限 後期・金・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
目的 1)教育免許(中学社会・高校地歴)のため、日本史学の専門知識を修得する。 2)大学での日本史学の学習・研究(他の専門講義の履修や卒業論文など)のための専門知識を修得する。
概要 律令時代を中心とする日本古代史に関する、最新の研究成果と課題について講義する。大学での日本史研究の方法を理解し、修得することを目指す。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門人や社会への関心日本や世界、自然に関する広い教養を身につけている。
B教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
C持続的変態力教師として学び続ける意志と課題探求力を身につけている。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
11)日本史の研究において、どのようなことが問題とされ、何がどこまで明らかにされているかを学ぶことによって、学問としての日本史学の特色について知る。A
22)自らの知識や認識を学問的な形で問い直すことによって、歴史の学び方・考え方について、自分なりに考察してゆくための視点を得る。B
33)講義内容に対応したミニットペーパーやレポートの作成を通じて、講義で修得した歴史の学び方・考え方を実践する。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
145%3回のレポート・90点満点(問題発見能力/問題解決能力/自発的学習能力)
245%3回のレポート・90点満点(問題発見能力/問題解決能力/自発的学習能力)
310%各回のミニットペーパー・10点満点(講義理解力/問題発見能力)
合計100% 
<授業の方法>
1)新型コロナウイルス感染防止対策を実施したうえでの面接授業を予定しているが、感染状況によってはライブ型のオンライン授業に変更する場合がある。
2)配布した資料は講義中に参照するので、ファイリングの方法等を各自で工夫すること。
3)毎回の講義の終了後にミニットペーパーに質問を記入してもらい、理解度の把握と次回の復習に活用する。また、その内容により受講態度を評価する。
4)定期試験等は行わず、小レポート(複数回)および受講態度の評点の総合により評価する。受講生の主体的学習を重視する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 日本の歴史の特質について、古代史の最新の研究成果をもとに考えます。古代は、現代からは最も遠い、歴史の始まりの時代ですが、その考察は、近代社会を相対化し批判的にみる視点とともに、日本の社会と文化の特質を通時的に理解する手掛かりも与えてくれます。知識の暗記ではなく、歴史学の方法を通して、学問的に考えることの大切さをつかんでもらえればと思います。
 なお、日本史演習I・IIとあわせて履修すると、学習効果が一層高まるでしょう。
<テキスト>
  1. 教科書は使用しない。
<参考書>
  1. 寺崎保広, 『若い人に語る奈良時代の歴史』, 吉川弘文館, ISBN:9784642080965
  2. 渡辺晃宏, 『平城京と木簡の世紀 日本の歴史04』(講談社学術文庫), 講談社, ISBN:9784062919043,
    (その他、必要に応じて講義中に紹介する。)
<授業計画の概要>
1タイトル題目)日本古代史研究入門-律令時代編-(ガイダンス)
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(1)講義の趣旨と位置付け (2)日本史の時代区分 (3)講義の構成と進め方
2タイトルI-1律令
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(1)律令とは何か? (2)中国における律令法の発達 (3)日本における律令編纂の歴史 (4)養老律令とその注釈書
3タイトルI-2格式
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(1)律令時代の単行法とその施行 (2)格式の編纂 (3)三代の格と『類聚三代格』 (4)三代の式と『延喜式』
4タイトルI-3六国史(日本書紀)
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(1)中国の歴史書編纂 (2)『日本書紀』
5タイトルI-3六国史(続日本紀ほか五国史)
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(3)『続日本紀』 (4)『日本後紀』の欠失と『類聚国史』『日本紀略』
6タイトルI-4正倉院文書と出土文字資料
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(1)正倉院文書の来歴 (2)正倉院文書の内容 (3)木簡 (4)漆紙文書 (5)墨書土器・刻書土器
7タイトルII-1中央官制と官人制(中央官制)
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(1)中央官制 (2)官司の内部構成
8タイトルII-1中央官制と官人制(官人制)
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(3)官人制 (4)官人への給与 (5)官人となるメリット
9タイトルII-2都城(平城京の概要)
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(1)平城京建設の背景 (2)条坊制と羅城 (3)中国の都城との比較
10タイトルII-2都城(都の暮らし)
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(4)国家による宅地の班給 (5)「京戸」の構造 (6)民間技術者と流通業者・商人 (7)役民の上京と社会問題
11タイトルII-3地方官制と国・郡・里制
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(1)国と畿内七道 (2)国司と郡司 (3)郡(評)の成立過程 (4)令制国の成立過程 (5)五十戸制と里・郷
12タイトルII-4国府と郡家(国府)
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(1)国府の成立と立地 (2)国府の構造 (3)周辺の関連施設と地名
13タイトルII-4国府と郡家(郡家)
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(4)郡家の成立と立地 (5)郡家の構造と機能 (6)郡家の所在地を推定する手掛かり (7)国府・郡家の変質と終焉
14タイトルII-5家族と戸籍
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を整理しておく。
事後学習:講義の内容を整理し、ミニットペーパーに質問を記入して提出する。
授業内容(1)双系的な社会の家族と婚姻 (2)奈良時代戸籍に見える「戸」の性格 (3)孔王部小山の戸の実態
15タイトルまとめと質疑応答
事前学習
事後学習
事前学習:講義全体の内容を振り返り、修得したことや今後の課題などを整理しておく。
事後学習:講義で学んだことを踏まえ、最終回のレポートの作成に取り組む。
授業内容(1)講義全体を通じての質疑応答 (2)最終回レポートの構想と作成着手
<備考>
(未登録)