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授業科目名 運動生理学演習
時間割番号 EEP222
担当教員名 関口 浩文
開講学期・曜日・時限 後期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
研究における倫理的・手法的注意事項を理解し,神経生理を含む運動生理学の実験や研究が実施できるようになることを目的とする。その中で,自ら目的を設定し,実験計画を立て,実験を実施後,解析し,分かり易い図表(結果)としてまとめ,先行研究を引用して考察し,論文要旨形式のレポート作成を目指す。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門授業力・実践的技能教材研究や教材開発を進んで行うことができる。
B教科書にある題材や単元等に応じた教材・資料を開発・作成することができる。
C教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する学習指導要領の活用の仕方を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1研究テーマ,手法に関する発案ができることA
2研究手法に関連した機器の設置や工夫ができることB
3研究テーマがどの単元に関連するかを説明できることC
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
160%授業時に実施する研究テーマ,手法の理解度および自ら研究テーマ,手法を発案できたかを評価する
230%目的を理解し,実験機器の設置等ができたかを評価する
310%どのような観点で当該研究テーマが重要か,その理解度を評価する
合計100% 
<授業の方法>
科学論文の構造等を概説した後,いくつかの実験手法を紹介し,自分たちで目的設定して,実験計画を立てる。役割分担をして,実験を実施し,データ解析後,図表を作成すると言った一連の流れを経験する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 「何であの人は初めての運動でもすぐできちゃうの?」と,これまでに考えたことのある人もいることでしょう。ヒトの運動は神経系が制御しています。これを運動制御と呼び,より高いパフォーマンスを実現するためには,全身持久力(心肺機能系)や筋力,筋持久力と言ったいわゆる体力的要素のうち,対象となる運動に合った体力的要素が高く,自分の身体にとって合理的な動きを実現する運動制御を遂行できるヒト程,パフォーマンスは高くなります。
 生徒の運動を指導する上で,その子のどのような部分を伸ばすと,全体的にパフォーマンスが高まるかと言った視点を持つことは,効率的・合理的な指導につながります。そのような視点を持つきっかけに本授業がなればと思います。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. ロジャー・M. エノーカ著, ニューロメカニクス : 身体運動の科学的基盤, 西村書店, ISBN:9784890134700,
    (2017年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション
事前学習
事後学習
研究とはどういうものか自分なりに考えててくる
自分の考えていた研究と実際の研究とはどう違っていたか整理する
授業内容研究倫理,科学研究に関して概説し,論文構造を説明する
2タイトル握力グレーディングの主観と客観
事前学習
事後学習
握力の正しい測定法に関して調べてくる
主観と客観のずれを知ったことで,運動実践にどう活かすかを考える
授業内容運動の実施において,いかに主観と客観が異なるのかを実際に測定して明らかにする
3タイトル走速度と心拍数の関係からフルマラソンの記録を推定1
事前学習
事後学習
心拍数の測定法を調べてくる
心拍数の記録をエクセルに整理しておく
授業内容安静時および4段階の速度による歩行・ランニング直後の心拍数を記録する
4タイトル走速度と心拍数の関係からフルマラソンの記録を推定2
事前学習
事後学習
心拍数と運動強度の関係を復習しておく
どのような運動が自分に必要か考える
授業内容心拍数からフルマラソンを走ったときの記録を推定する
5タイトル筋電図測定の原理と実践
事前学習
事後学習
上肢(上腕,前腕,手)に関して,どんな筋があるか確認をしておく
筋電図の原理を復習しておく
授業内容筋電図の原理に関して概説し,筋電図記録のデモを行う
6タイトル筋電図データの取得
事前学習
事後学習
筋電図データの取得法を復習しておく
筋電図データの取得法に関して実際に行った後,気を付ける点などをまとめておく
授業内容最大随意筋収縮(MVC)時の筋電図測定と最大下の一定重量を保持しているときの筋電図を記録する
7タイトル筋電図測定の基本的解析
事前学習
事後学習
筋電図の記録法を復習しておく
どのようなことに利用できるか考える
授業内容前回取得した筋電図のデータを解析し,相対値化して比較する
8タイトル脊髄反射測定の原理,実践
事前学習
事後学習
反射にはどのようなものがあるか調べておく
どのようなことに利用できるか考える
授業内容末梢神経を経皮的に電気刺激し,H-M動員曲線の記録でもを行う
9タイトル脊髄反射測定と解析
事前学習
事後学習
H-M動員曲線の原理を調べておく
どのようなことに利用できるか考える
授業内容ペアになって,H-M動員曲線の記録を行い,解析する。
10タイトル皮質脊髄路興奮性の原理,実践
事前学習
事後学習
皮質脊髄路に関して調べておく
どのようなことに利用できるか考える
授業内容皮質脊髄路に関して概説した後,経皮的に大脳皮質を刺激して,筋から応答を記録し,振幅値を算出する
11タイトル経頭蓋磁気刺激を使って,半球間抑制を記録する
事前学習
事後学習
半球間抑制に関して調べておく
どのようなことに利用できるか考える
授業内容MVC発揮時に同側サイレントピリオド(iSP)を測定し,解析する。
12タイトル種々の運動課題,認知課題を体験
事前学習
事後学習
実験室で行われる運動課題,認知課題に関して検索しておく
色々な運動課題,認知課題とその目的を整理しておく
授業内容数種類の運動課題(力場学習課題,鏡映描画,左右反転メガネ等),認知課題(認知的葛藤課題,後出し負けじゃんけん等)を体験してみて,次週以降の研究テーマを考える
13タイトル研究の目的,方法の設定
事前学習
事後学習
これまで経験してきた実験内容や自分で調べた研究を参考にどのようなことが知りたいか考えておく
話し合った内容を整理しておく
授業内容研究の目的と方法を話し合って,決定する
14タイトル実験実施
事前学習
事後学習
目的と方法を復習しておく
実験後,改善すべき点などを考えておく
授業内容実験を実施する
15タイトル解析
事前学習
事後学習
結果からどのようなことが言えるか考え,抄録を作成する
発表方法の改善点を考えt魏に活かす
授業内容解析を実施する
<備考>
(未登録)