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授業科目名 学校図書館メディアの構成
時間割番号 EEC352
担当教員名 三井 一希
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
3~4年生
<授業の目的>
学校図書館が学習情報センターとして機能するために必要なメディアの配置やネットワーク環境の整備、メディアの分類方法などの実際について理解する。コンピュータやネットワークを活用した教育実践の支援、児童生徒の情報活用能力の育成といった場面を想定した演習を通じて、これらの活動が可能となる学校図書館の構成の実際について考察できるようにする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A専門教職への熱意教育に関する情熱と使命感・倫理観をもっている。
B共通汎用能力2・情報リテラシー情報収集力図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を入手できる。
C情報選択力収集した文献や資料から、適切な情報を選択し、活用できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1学校図書館におけるメディアの種類、配置方法について説明できることA
2学校図書館におけるメディアの分類方法について説明できることB
3情報活用能力を育むために司書教諭が果たす役割について説明できることA
4指定されたクラウド上のツールを用いて情報発信ができることC
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%レポートで自らの言葉で具体的に説明できたか否かを評価する
230%レポートで自らの言葉で具体的に説明できたか否かを評価する
320%レポートで自らの言葉で具体的に説明できたか否かを評価する
420%授業中の演習の様子、学修成果物から評価する
合計100% 
<授業の方法>
面接授業を原則とするが、新型コロナウイルスの影響によりライブ型やオンデマンド型に切り替えたり、それらを併用したりする可能性がある。
(面接授業を実施する場合は、マスクの着用、学生間の距離の確保、換気や手指消毒の徹底等の感染防止策をとる)
4~5人程度のグループをつくり、適宜グループ演習を取り入れる。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
公共図書館や学校図書館を訪れる機会をつくり、図書館における情報メディアの活用・情報発信の実態を確かめるようにしてください。
<テキスト>
  1. 特に指定しない
<参考書>
  1. 「探究学校図書館学」編集委員会編著, 学校図書館メディアの構成, 全国学校図書館協議会, ISBN:9784793322754,
    (2020年出版 探究学校図書館学, 第2巻)
<授業計画の概要>
1タイトル高度情報社会における学校教育と学校図書館メディア
事前学習
事後学習
・授業前に、学校図書館に関する自身の経験を整理しておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・授業全体の到達目標、授業の進め方、課題提出の方法、成績評価の仕方等に関するガイダンスを行います
・情報とメディアの教育的意義と役割についての理解を深めます
・学校図書館での経験を互いに共有しながら、学校図書館や司書教諭が果たす役割について考察します
2タイトル学校図書館における印刷媒体としてのメディア
事前学習
事後学習
・授業前に、学校図書館法や学校図書館ガイドラインについて調べておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・学校図書館における印刷メディアの種類と特性についての理解を深めます
・学校図書館法や学校図書館ガイドラインに触れながら、図書館が有する資料の種類を探っていきます
・特別な教育的ニーズに応える学校図書館メディアについての調査活動を行います
3タイトル学校図書館における電子媒体としてのメディア
事前学習
事後学習
・授業前に、デジタルブックにはどのようなものがあるかを調べておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・学校図書館における電子メディアの種類と特性についての理解を深めます
・学校図書館法や学校図書館ガイドラインに触れながら、図書館が有する資料の種類を探っていきます
・デジタルブックを活用した演習を行い、その可能性と効果を検討します
4タイトルメディアの選択と蔵書構築
事前学習
事後学習
・授業前に、出版情報が得られるツールについて調べておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・学校図書館に必要な資料の把握、資料の評価について理解します
・「価値論」と「要求論」に触れながら収集方針の具体を検討します
・学校図書館におけるメディアの選定に役立つ各種ツールや情報源を使った演習を行います
5タイトルメディアの組織化(1)日本十進分類法
事前学習
事後学習
・授業前に、日本十進分類法(NDC)について調べておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・日本十進分類法(NDC)についての理解を深めます
・日本十進分類法(NDC)を用いた演習を行います
6タイトルメディアの組織化(2)日本目録規則
事前学習
事後学習
・授業前に、日本目録規則(NCR)について調べておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・日本目録規則(NCR)についての理解を深めます
・日本目録規則(NCR)に則った目録演習を行います
7タイトルメディアの組織化(3)コンピュータ規則
事前学習
事後学習
・授業前に、OPACやCiNiiについて調べておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・コンピュータ目録としてのOPACやCiNiiについての理解を深めます
・OPACを使った演習を行います
・CiNiiを使った演習を行います
8タイトルメディアの組織化(4)デジタルアーカイブ
事前学習
事後学習
・授業前に、デジタルアーカイブ情報を閲覧できるWebサイトを調べておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・デジタルアーカイブについての理解を深めます
・「ジャパンサーチ」を使った演習を行います
9タイトル学校図書館のコレクション構築
事前学習
事後学習
・授業前に、学校図書館におけるコレクション構築の具体を調べておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・学校図書館機能を発揮するためのコレクション構築やそのプロセスについての理解を深めます
・コレクションの維持管理、評価についての理解を深めます
10タイトル情報センターとしての学校図書館の可能性
事前学習
事後学習
・授業前に、情報センターとして学校図書館ができることを整理しておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・情報センターとして学校図書館ができることについて議論します
・情報を整理するためのアプリケーションを制作する演習を行います
11タイトル情報活用能力の育成につながる授業デザイン
事前学習
事後学習
・授業前に、情報活用能力とはどのような能力かを整理しておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・情報活用能力を育むための学校図書館を活用した授業デザインについて検討します
・第10回で制作したアプリケーションの発表と相互コメントを踏まえた改善を行います
12タイトル情報発信基地としての学校図書館
事前学習
事後学習
・授業前に、学校図書館が情報を発信する意義について自分の考えを整理しておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・学校図書館が情報を発信していくことの意義について理解を深めます
・学校図書館が情報を発信している優良事例を調査し、考察する活動を行います
・クラウド上のサービスを活用してWebサイトを構築する演習を行います
13タイトル学校図書館メディア組織化の展開
事前学習
事後学習
・授業前に、学校図書館の配架の具体を調べておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・学校図書館の配架の意義とそのプロセスについての理解を深めます
・配架の原則を修得した上で、図書館の配架の実際を見学します
14タイトル情報活用能力の育成を支援する方略の検討
事前学習
事後学習
・授業前に、プログラミング的思考とはどのようなものかを調べておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・情報活用能力の一つとしてのプログラミング的思考についての理解を深めます
・プログラミング的思考を育む活動の演習を行います
15タイトルメディアの多様化と学校図書館
事前学習
事後学習
・授業前に、今後学校図書館が果たすべき役割について自分なりの考えを準備しておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる。最終課題レポートに取り組み提出をする
授業内容・プログラミングツールを用いた問題解決活動に取り組む演習を行います
・メディアの多様化と学校図書館が果たすべき役割について議論します
・最終課題レポートの内容とその作成方法について説明します
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
授業担当者は小中学校での教職経験を有する。
学校現場の現代的な課題を踏まえて授業を実施するとともに、授業中に適宜学校現場の様子を話題にする。
<備考>
・受講生の要望や状況によって、授業内容の一部を変更する場合がある。
・デジタルアーカイブやデジタル目録、情報活用能力の育成につながる授業事例を体験的に学ぶ。そこで、以下の準備をしておくこと。
1 タブレット端末やノートパソコンを持参し、インターネットに接続できる状態にして受講すること。
2 Googleアカウントを取得しておくこと。授業用に取得しても既に持っているアカウントを使用しても構わない。