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授業科目名 社会科内容論
時間割番号 EEC161
担当教員名 相澤 康隆/大隅 清陽/皆川 卓/宇多 賢治郎/菅沼 博子
開講学期・曜日・時限 前期・月・V 単位数 2
<対象学生>
小学校教員免許の取得を目指す学生一般。
<授業の目的>
社会科の教育内容を構成する各分野の教員5名がオムニバス形式で講義を行い、社会科の教材研究、教育のあり方などについての諸問題を考察する。各分野の概要は次の通りである。
(経済学)経済構造の概要を示した上で、それを小、中学生を対象とする授業でどのような説明が必要かを示す。
(歴史学)義務教育で歴史を学ぶことの意味について考え、また、歴史を学ぶ意味を考えるための授業づくりについて、具体的な教材内容を例にとって考える。
(法学)社会のルールである法の基本的な考え方を理解することを目的とする。
(哲学・倫理学)社会科に関連のある具体的な問題の考察を通じて、哲学・倫理学の基本的な考え方を理解する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門人や社会への関心日本や世界、自然に関する広い教養を身につけている。
B教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1社会科の各分野の基礎となる専門について、知識職一般が有する一通りの教養を身につけること。A
2社会科の各分野の概要を理解し、小学校教員において必要な基礎的な知識を習得し、教材研究や授業づくりに活かすことができること。B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%小学校社会科の各分野のもととなる専門についてどれだけ教養を身につけているか。
250%小学校社会科の各分野における教科内容をどれだけ理解しているか。
合計100% 
<授業の方法>
4分野5名の教員による輪講形式。
※新型コロナウイルス感染防止対策(マスク着用、座席指定、換気、消毒等)を実施したうえでの「面接授業」、「ライブ型」または「オンデマンド型」の「オンライン授業」のいずれの形態で行うかは、5名の担当教員がそれぞれCNS等で指示するので、それに従うこと。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
内容が多岐にわたり、また評価は5名の教員による小テストまたはレポートの積み重ねなので、受講に際しては、毎回の積極的な受講態度、主体的な取り組みが要求される。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトル経済学1(宇多)
事前学習
事後学習
事前学習:小学校社会科と生活科の「経済」に関する部分を把握しておくと、講義が理解しやすくなると思います
事後学習:配布したプリントの、第1回の授業で扱った部分を見直し、読みこみが十分であったか確認し、内容を復習しておいてください
授業内容社会の意味、経済の語源に組み込まれている「家」の意味、また人(公民)が学ぶ理由、経済を理解する必要性を、公民教育の立場から説明します。
2タイトル経済学2(宇多)
事前学習
事後学習
事前学習:事前に配布したプリントの、1回目の授業で扱っていない残りの部分を、読解問題を解くレベルまで読みこんでおいて下さい
事後学習:配布したプリントの、第2回までの授業で扱った部分を見直し、その差を読解によって事前に捉えることができていたかを、見直してください
授業内容経済の意味が、見方や立場によって変わることを示し、次に社会科の公民教育としては、全体を見渡す俯瞰(マクロな視点)が必要であることを、経済に関係する先人の言葉を引用しながら示します。
3タイトル経済学3(宇多)
事前学習
事後学習
事前学習:これまでの授業で説明した語句の意味を確認し、授業内容を復習しておいてください
事後学習:3回の授業を通じて説明した「物事を観る」方法を、今後役立てられるよう、復習してください
授業内容前2回の内容を振り返り、授業で示した「二つの見方」に基づいて、社会科公民教育を行う立場から、経済の意味を確認します。
4タイトル歴史学(大隅)
事前学習
事後学習
事前学習:小中高でのこれまでの歴史学習を振り返り、「歴史を学ぶ意味」は何かについて考えてみてください。
事後学習:講義を受けて、「歴史を学ぶ意味」について、自らの考えがどのように変化したかを振り返ってください。
授業内容歴史を学ぶ意味について。歴史認識が社会認識の不可欠の構成要素であることを踏まえ、歴史認識の多様性や、学校教育における歴史認識の問題点、小学校の教壇に立つうえでの留意点などについて講義します。
5タイトル歴史学(大隅)
事前学習
事後学習
事前学習:前時の内容を踏まえ、小学校で縄文や弥生などの先史時代を学ぶことの意味について考えてみてください。
事後学習:講義の内容を踏まえ、先史時代を学ぶことの意味を自分なりにまとめてみましょう。
授業内容縄文時代と弥生時代について。NHK制作の動画を視聴した後、それぞれの時代が始まった要因や特色に加え、その現代との関わりについて講義します。
6タイトル歴史学(大隅)
事前学習
事後学習
事前学習:前時の内容を踏まえ、飛鳥文化と国風文化を学ぶことの意味について考えてみてください。
事後学習:3回にわたる講義の内容を踏まえ、改めて「歴史を学ぶ意味」について考え、レポートにまとめてください。
授業内容「日本」の成り立ちや「日本」文化とな何かについて。「日本」というまとまりがいつ成立したのかを踏まえ、飛鳥文化と国風文化を題材に、「日本史」を学習することのもつ様々な問題について講義します。
7タイトル歴史学(皆川)
事前学習
事後学習
事前学習:小学生の国際知識とはどこから得られ、どういうものかを、小学校の時を振り返ってメモして下さい。
事後学習:授業で紹介した国際関係に関する小学生の捉え方をもとに、「世界の中の日本」の単元を読み返して下さい。
授業内容小学校社会科教科書単元の「世界の中の日本」の教科内容と、一般社会が国際知識を得る様々なルートを紹介したのち、小学生がどのような条件にアクセスし、どのように想像・理解しうるかを検討します。
8タイトル歴史学(皆川)
事前学習
事後学習
事前学習:国連に関する小学教教材を配布しますので、それを読んでおいて下さい。
事後学習:授業で示した国連の目的を指導要領の求めにどう接合するか、自分なりに考えておいてください。
授業内容国際社会の目的とそれへの活動を知るための一例として、「世界の中の日本」の国連について取り上げ、その複雑な体系と多様な活動を、小学生に理解できるようにするにはどのような点に注意すべきかを説明します。
9タイトル歴史学(皆川)
事前学習
事後学習
事前学習:小学校6年生の教科書の国連関係に関する様々な情報から何を授業に盛り込むか考えてください。
事後学習:配布プリントをもとに、当該単元に関する指導上の方針もしくは指導案をレポートとして作成して下さい。
授業内容前2回の内容を振り返り、「世界の中の日本」の国連を教材とすることで、小学校社会科の目的の何が達成されるか、また授業を通して小学生が世界をどう自分事として捉えうるかを検討します。
10タイトル法学(菅沼)
事前学習
事後学習
着任前のため、開講後に指示する。
授業内容同上
11タイトル法学(菅沼)
事前学習
事後学習
着任前のため、開講後に指示する。
授業内容同上
12タイトル法学(菅沼)
事前学習
事後学習
着任前のため、開講後に指示する。
授業内容同上
13タイトル哲学・倫理学1(相澤)
事前学習
事後学習
事後学習として、紹介した文献を一つ読んでください。
授業内容「先進国に住む豊かな人々には、世界中の極度の貧困に苦しむ人々を援助する倫理的義務がある」という考えについて説明します。
14タイトル哲学・倫理学2(相澤)
事前学習
事後学習
事後学習として、紹介した文献を一つ読んでください。
授業内容前回の授業で学んだことの要点とそれに関する自分の意見を小レポートにまとめてもらいます。
15タイトル哲学・倫理学3(相澤)
事前学習
事後学習
事後学習として、紹介した文献を一つ読んでください。
授業内容「先進国に住む豊かな人々には、世界中の極度の貧困に苦しむ人々を援助する倫理的義務がある」という考えに対する反論を紹介します。
<備考>
他分野の集中講義や実習等でやむを得ず欠席する学生は必ず事前に届け出を出して下さい。実習や病欠と偽って欠席を重ねる例がありますので、教員が日程や詳細を確認します。その他の事由については全て欠席扱いになります。なお欠席によって生じる課題未提出は考慮されません。