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授業科目名 多文化対応人材育成演習(保健・医療・福祉)
時間割番号 CPYK38
担当教員名 沢田 貴志
開講学期・曜日・時限 前期・(未登録)・(未登録) 単位数 1
<対象学生>
全学部2年生以上対象
<授業の目的>
この科目は「連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)」です。
授業の実施日については、大学ホームページ(https://www.yamanashi.ac.jp/campuslife/332)に掲載「教養教育連携開設科目履修ガイド」の令和5年度連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)一覧(PENTAS YAMANASHI)を確認してください。

国境を越えた人の移動が活発化するグローバリゼーションの進行の中、保健・医療・福祉の各分野においても外国人住民の、人として、また生活者としての権利の保障がますます重要となっている。日本での現状と課題を理解し、課題解決にむけた具体的な対応・取組みを考え、専門職としての実践ができるようになる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養異文化理解と外国語リテラシー自文化と異文化に対する知識と理解を基に、自己や社会のあり方について相対的視点から意見を述べることができる。
「英語」で自らの専攻分野の内容を理解し、その内容について簡単に表現することができる。
「ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語」で基礎的な内容について読み書き、口頭でのやりとり・意思疎通ができる。
B汎用能力2・情報リテラシー情報収集力図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を入手できる。
C5・問題解決力構想力多様な解決方法を案出・検討し、適切な方法を選択できる。
D実行力計画に従って解決に取り組むことができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1保健・医療・福祉の分野で外国人の支援を行う上で必要となる社会資源とそのアプローチの方法について理解し、説明することができる。B
2上記の社会資源へアプローチすることができる。D
3外国人の特性を理解し日本生まれ住民と同等に専門技術の提供ができる。D
4医療・保健・福祉分野の多職種連携で取り組むことができる。C
5多様な外国生まれ住民の社会的文化的背景を尊重して支援に関われるようになる。A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%毎回の振り返り(20%)と課題レポート(20%)により、外国人支援に必要な社会資源とアプローチ方法について理解して説明することができたか評価する
220%毎回の振り返り(10%)と課題レポート(10%)により、外国人支援に必要な社会資源にアプローチすることができたか評価する
320%毎回の振り返り(10%)と課題レポート(10%)により、外国人に専門技術の提供ができるようになったか評価する
410%振返り、課題レポート、グループでの課題解決への参加状況から、多職種連携で取り組むことができるか評価する
510%振返り、課題レポート、グループでの課題解決への参加状況から、社会的文化的背景を尊重して支援に関われるか評価する
合計100% 
<授業の方法>
・各回は、講義とディスカッションまたは質疑で構成される。8回のうち、2回は演習で、与えられた課題についてグループで話し合い、発表する(アクティブラーニング)。
・毎回、振返りを書くことで、授業内容の定着をはかる。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
知らないことは恥ずかしいことではありません。グループワークでは積極的な発言を期待しています。
<テキスト>
  1. 特になし
<参考書>
  1. 沢田 貴志, 在留外国人の医療を取り巻く課題と今後の展望,
    (公衆衛生.83:96-101;2019)

  2. 週刊医学界新聞2019年3月18日号「在留外国人を地域で診る」,
    (http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03314_02)

  3. 東洋経済オンライン「外国人労働者の医療問題を未然に防ぐ方法」,
    (https://toyokeizai.net/articles/-/254695)

  4. 沢田貴志, 在住外国人医療福祉の課題と展望,
    (社会福祉研究135.2019)

  5. 沢田貴志, 在留外国人の健康支援がなぜ重要か?職場や地域で外国人を取り残さない社会を,
    (保健師ジャーナル75:2019)

  6. 移住者と連帯する全国ネットワーク編, 外国人の医療・福祉・社会保障相談ハンドブック, 明石書店, ISBN:9784750348490,
    (2019年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーションと授業へのイントロダクション
事前学習
事後学習
授業の振返りの提出
授業内容講義に関するオリエンテーションを実施し、その後、途上国スラムの例をもとに医療や福祉にアクセスできない場合の困難を例示、考察する。
2タイトル外国人医療の課題と必要な資源
事前学習
事後学習
前の授業時に提示された資料の学修
授業の振返りの提出
授業内容日本での外国人医療の課題を過去の経緯を踏まえて示し必要な資源について概観する。
3タイトル社会資源を知る(1)
事前学習
事後学習
前の授業時に提示された資料の学修
授業の振返りの提出
授業内容ゲストスピーカーの講義をとおして、医療通訳の特徴、医療通訳の現状と課題について、またその必要性について理解する。
4タイトル社会資源を知る(2)
事前学習
事後学習
前の授業時に提示された資料の学修
授業の振返りの提出
授業内容NPOの外国人相談窓口の担当者のゲストスピーカーによる講義をとおし、社会資源を活用した外国籍住民の支援について理解する。
5タイトル社会資源を知る(3)
事前学習
事後学習
前の授業時に提示された資料の学修
授業の振返りの提出
授業内容ゲストスピーカーの講義をとおして、外国人住民に関わるソーシャルワークについて理解する。
6タイトル社会資源を知る(4)
事前学習
事後学習
前の授業時に提示された資料の学修
授業の振返りの提出
授業内容ゲストスピーカーの講義をとおし、保健医療と外国人相談窓口の連携と意義について理解する。
7タイトル外国籍住民の医療福祉の実践(1)
事前学習
事後学習
前の授業時に提示された資料の学修
授業内容日本で暮らす外国生まれ住民が病気などによって医療や福祉の支援が必要になった具体例を提示して解決までのプロセスを話し合う(1)
8タイトル外国籍住民の医療福祉の実践(2)
事前学習
事後学習
振返りの提出/課題レポート
授業内容日本で暮らす外国生まれ住民が病気などによって医療や福祉の支援が必要になった具体例を提示して解決までのプロセスを話し合い発表する(2)
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
多数の外国人の診療に携わった経験をもとに以下の講義を担当している・東京大学大学院非常勤講師 国際地域保健学の講義の一環で外国人医療について90分の参加型講義を担当。
・東京慈恵会医科大学大学院看護学専攻博士前期課程医療者教育論で外国人の保健医療についての講義を担当
・群馬大学医学部の医療倫理学の講義の中で在日外国人の医療アクセスについてのワークショップを担当
・日本社会事業大学社会福祉学部のゼミにて在日外国人の医療における社会制度活用の講義を1コマ担当
・港町診療所や外国人コミュニティでの出張健康相談会での外国人診療で医学生・看護学生に実習の機会を提供
<備考>
・授業外の学修については、期間中に授業に関係するWeb上の情報やオンラインセミナーを紹介するので、その中から選択して学習し、それに関してレポートを提出する。
・他大学の学生や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。