山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 国際貿易実務
時間割番号 CPYK24
担当教員名 中矢 一虎/今井 久/手塚 伸
開講学期・曜日・時限 後期・月・VI 単位数 1
<対象学生>
全学部生
<授業の目的>
この科目は「連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)」です。
授業の実施日については、大学ホームページ(https://www.yamanashi.ac.jp/campuslife/332)に掲載「教養教育連携開設科目履修ガイド」の令和5年度連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)一覧(PENTAS YAMANASHI)を確認してください。

貿易実務の基本体系知識について、演習を通して、海外営業の基本を習得する。まず授業の第1回は対面方式で、講師自身の貿易経験や貿易アドバイザーとしての相談から実際の貿易業務の現場を知ることから始める。次に第2回から第4回までは、オンラインのオンデマンド方式で輸出と輸入の重要なルールや貿易関係情報の読み方、さらにコストの計算まで、貿易取引に必須の知識を網羅する。そして後半の第5回から第7回までも同じくオンラインのオンデマンド方式にて、海外営業の具体的取り組みとして、海外取引先に対する対応や輸出代金回収リスク・外国為替相場変動リスクの回避方法を学ぶ。そして、輸出用サンプル出荷から正式受注までの実務についても事例を通して習得する。授業の最終回となる第8回は、対面方式で継続的・安定的な海外拡販の方策や三国間貿易を学ぶとともに、今後の貿易実務や将来に向けた海外取引について質疑応答する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B異文化理解と外国語リテラシー自文化と異文化に対する知識と理解を基に、自己や社会のあり方について相対的視点から意見を述べることができる。
「英語」で自らの専攻分野の内容を理解し、その内容について簡単に表現することができる。
「ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語」で基礎的な内容について読み書き、口頭でのやりとり・意思疎通ができる。
C汎用能力5・問題解決力実行力計画に従って解決に取り組むことができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1貿易業務の基本体系を理解できる。A
2海外営業の基本を理解できる。A
3海外取引先に対する対応や、それに伴うリスクを理解し、実践することができる。C
4輸出用サンプル出荷から正式受注までの実務を理解し、実践することができる。C
5価値観の多様性を理解し、受容する態度を身につける。B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%課題レポートで基本体系が理解できたか評価する(前半課題15%、後半課題15%)
230%課題レポートで海外営業の基本が理解できたか評価する(前半課題15%、後半課題15%)
310%課題レポートで海外取引の実践力が身についたか評価する(前半課題5%、後半課題5%)
410%課題レポートで輸入の実践力が身についたか評価する(前半課題5%、後半課題5%)
520%授業への参加態度で多様性の理解、受容する態度が身についたか評価する
合計100% 
<授業の方法>
第1回と第8回については対面方式、その他の回についてはGoogle Classroomを用いた非同時双方向型の遠隔授業として実施する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
海外取引を行うためには、そのルールである貿易実務の知識が必須です。講師から実際に経験した体験談も交えて分かりやすく貿易実務を解説します。
自分自身のキャリア・アップのためにも、貿易実務をぜひ学んでみて下さい。
<テキスト>
  1. 中矢一虎著, 貿易実務の基本と三国間貿易完全解説 第2版, 中央経済社,中央経済グループパブリッシング (発売), ISBN:9784502341915
<参考書>
  1. 中矢一虎著, はじめての貿易取引も安心輸出入実務完全バイブル : 「小さな会社」でもすぐ役立つ, すばる舎リンケージ,すばる舎 (発売), ISBN:9784799106471,
    (会社経営NEO新マニュアル)

  2. 中矢一虎著, 最新 貿易実務入門と英文契約書の読み方, 創元社
<授業計画の概要>
1タイトル貿易実務業務の現場を知る
事前学習
事後学習
・講義でわからなかったことについて復習しわかるようにしておく。
授業内容講師自身の貿易経験や貿易アドバイザーとしての相談から実際の貿易業務の現場について講義を行う。
2タイトルEPA(経済連携協定)等と初めての海外販売戦略/貿易条件とインコタームズ/基本的な輸出業務の流れ
事前学習
事後学習
・海外販売戦略やインコタームズ、契約交渉の条件などの基礎的な考え方について調べておく。
・講義でわからなかったことについて復習しわかるようにしておく。
授業内容EPA等と初めての海外販売戦略(EPAの現状、新しい貿易(貿易情報の電子化)①貿易手続きのデジタル化、②電子原産地証明情報、③船荷証券の電子化)や貿易条件とインコタームズ、基本的な輸出業務の流れについて学ぶ。
3タイトル契約交渉の基本五条件/輸出コスト計算/船積書類と輸出申告書
事前学習
事後学習
・講義でわからなかったことについて復習しわかるようにしておく。
授業内容契約交渉の基本五条件、輸出におけるコスト計算、船積書類や輸出申告書に関して説明を行う。
4タイトル輸出実践/輸入実践
事前学習
事後学習
・貿易の輸出入の実務について簡単に調べておく。
・講義でわからなかったことについて復習しわかるようにしておく。
授業内容実務経験に基づいた輸出や輸入について講義を行う。
5タイトル海外営業部による海外取引先に対する対応/輸出代金回収リスク回避方法
事前学習
事後学習
・講義でわからなかったことについて復習しわかるようにしておく。
授業内容海外営業部による海外取引先に対する対応や輸出代金の回収リスクを回避する方法について講義を行う。
6タイトル外国為替相場変動のリスク回避方法/海外営業商談の準備と開始/輸出見積りからサンプル出荷
事前学習
事後学習
・外国為替相場について簡単に調べておく。
・講義でわからなかったことについて復習しわかるようにしておく。
授業内容外国為替相場が変動する金融市場において起こりうるリスクを回避する方法、海外営業商談を行うに際してどのように準備をし、商談を開始するべきかについて講義を行う。また、輸出見積りからサンプル出荷に関する説明を行う。
7タイトル正式発注に向けた海外営業交渉/海外営業拡販に向けた交渉と実践
事前学習
事後学習
・講義でわからなかったことについて復習しわかるようにしておく。
授業内容正式発注に向けた海外での営業交渉、海外営業の拡販に向けた交渉と実践に関する説明を行う。
8タイトル継続的・安定的な海外拡販のための取引先与信チェック/三国間貿易/貿易実務に関する質疑応答
事前学習
事後学習
・講義でわからなかったことについて復習しわかるようにしておく。
授業内容海外拡販を継続的かつ安定的に行うための取引先の与信チェックのあり方、三国間貿易についての説明を行う。また、講義全体を通じての質疑応答を行う。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
中矢一虎講師が、企業において長年貿易実務に携わってきた経験と、日本貿易振興機構等において実施してきた研修のノウハウを活かし、実践的な教育を行う。
<備考>
授業は、講師著作の書籍「貿易実務の基本と三国間貿易完全解説 第2版」および講師作成のオリジナル・レジュメ(紙媒体)を使用するので、受講の際には必ず準備することが必要である。
なお、このオリジナル・レジュメは授業前に大学側から各受講者に対して手渡し又は郵送等で引渡しされる。
他大学や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。