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授業科目名 日本語表現の現在
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 CAC010
担当教員名 長谷川 千秋
開講学期・曜日・時限 後期・火・V 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
日本語を当たり前のように使っているあなたは、日本語について何を知っていますか? 日本語について語ることができますか? ことばは、単なるコミュニケーションの道具ではありません。ことばは、そのことばを話す人の属する文化・社会と密接に結びついた、アイデンティティそのものです。本授業では、日本語の歴史を振り返りながら、現代の日本語表現について知ることを目的としています。特に、日本語の表現が多様であることの意味を、文化・社会と言語の関わりという観点から考えていきます。多様性のルーツをさぐるため、日本語の歴史(古語)を扱うことがあります。また、地域毎のことばの多様性という観点から、山梨の方言を扱うことがあります。
当該講義は、COC地域志向型共通教育科目及びCOC+地域教養科目の対象科目に指定されています。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
B汎用能力1・コミュニケーションスキル文章表現力適切な手順を踏んで学術的な文章を書くことができる。
C傾聴力相手の意見を丁寧に聴き、その意味・意図を自分自身で表現できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1当該科目の学問分野(日本語学、社会言語学)の考え方を説明できる。A
2学んだ内容や意見を自らの言葉で的確に論評・伝達できる。B
3多様な意見を聴き、自分自身でその意味を考え、表現することができる。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%レポートの論理性・的確性
240%レポートの論理性・的確性
320%グループワークにおける傾聴力
合計100% 
<授業の方法>
講義を中心としますが、与えられた課題についてレポートを書き、グループで発表する時間があります。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
日本語学に関する専門的な内容を、初めて受講する人にもわかりやすく解説していきます。自分自身のことばを振り返り、当たり前のようにして使っていることばのあり方、使い方に疑いをもち、答えを探求するという意識をもって受講してください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション、R4国語に関する世論調査に基づくアンケート
事前学習
事後学習
インターネットで国語に関する世論調査について調べる
インターネットでR4国語に関する世論調査に基づくアンケート結果を調べる
授業内容オリエンテーション
国語に関する世論調査について概説し、実際にアンケートに回答してもらいクラスの世論調査を作成します
2タイトルことばに対する意識について:R4国語に関する世論調査結果を用いて
事前学習
事後学習
インターネットでことばに対する意識について調べる
授業内容クラスの世論調査と実際の世論調査を比較しながら、ことばに対する意識の項目について考察をします
3タイトルことばは社会の影響を受けるもの:R4国語に関する世論調査結果を用いて
事前学習
事後学習
インターネットで「肌色が色鉛筆から消えた理由」について調べる
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容クラスの世論調査と実際の世論調査を比較しながら、ことばが社会の影響を受けるケースについて考察をします
4タイトルことばの変化(その1):R4国語に関する世論調査結果を用いて
事前学習
事後学習
インターネットで「ら抜き言葉」について調べる
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容クラスの世論調査と実際の世論調査を比較しながら、具体例によりことばの変化について考察をします
5タイトルことばの変化(その2):R4国語に関する世論調査結果を用いて
事前学習
事後学習
「ら抜き言葉」の存在意義について考察する
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容クラスの世論調査と実際の世論調査を比較しながら、具体例によりことばの変化について考察をします
6タイトルグローバル社会における日本語(その1):社会と言語の相関性
事前学習
事後学習
インターネットで「外来語」について調べる
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容幕末から明治時代にかけて日本語がどのように変遷したのかを考察します
7タイトルグローバル社会における日本語(その2):日本語の未来は
事前学習
事後学習
インターネットで「学術用語」について調べる
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容明治時代を例にあげ日本において学術用語は何語であるのがよいかを考察をします
8タイトル外国語としての日本語:外国人住民実態調査から
事前学習
事後学習
インターネットで「言語権」について調べる
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容日本語を母語としない人が日本社会で生活することについて、ことばの面から考察します
9タイトル日本語の多様性(その1):標準語の歴史
事前学習
事後学習
インターネットで「標準語」について調べる
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容日本語において標準語がどのように成立したのか、なぜ必要なのかを考察します
10タイトル日本語の多様性(その2):標準語と地域方言
事前学習
事後学習
インターネットで「アイヌ語」について調べる
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容「アイヌ語」や「琉球語」と日本語との関係を考察します
11タイトル絶滅する言語
事前学習
事後学習
インターネットで「絶滅する言語」について調べる
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容なぜ言語が絶滅するのか、失われた言語の価値をどう捉えるかについて考察します
12タイトル日本語表現の多様性(その1):定型表現から
事前学習
事後学習
インターネットで「定型表現」について調べる
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容定型表現と言語文化の関係性を考察します
13タイトル日本語表現の多様性(その2):近代小説を用いて
事前学習
事後学習
「坊っちゃん」の第一章を読んでおく
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容人称と人物呼称等について考察します
14タイトル日本語表現の多様性(その3):近代小説を用いて
事前学習
事後学習
「掌の小説」の「骨拾い」を読んでおく
扱ったトピックスについてインターネットでさらに調べる
授業内容選択されたことばと表現効果について考察します
15タイトルレポート発表
事前学習
事後学習
レポート発表の準備を行う
発表を聞いて面白かったトピックスについてさらに調べる
授業内容これまで授業の中で新たに得られた気づきについて、レポートを予め用意してもらい、それをもとに発表を行います。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。
<備考>
(未登録)