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授業科目名 小説における〈他者〉の問題
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 CAC007
担当教員名 齋藤 知也
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
近代小説とは何かを考えていく。その際、〈他者〉をキーワードとする。〈他者〉を、〈わたしのなかの他者〉(自己化された他者)と了解不能な《他者》に峻別することによって、「自己」=「私」を問うていくことができる。具体的な近代小説をとりあげ、それぞれの作品において〈他者〉の問題がどのようにあらわれているかについて読み解くことによって、私たちの日々の暮らしにとって言語表現がどれだけ重みをもったものであるかについて考察し、理解を深める。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
B批評力学んだ内容を自らの言葉で的確に論評・伝達できる。
C汎用能力1・コミュニケーションスキル読解力情報の正確さや分析の妥当性などについて吟味しながら学術的な文献を読むことができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1近代小説が、「世界・他者・自己とは何か」という問題とどのように関わっているかということについて、個々の作品に即して説明することができる。A
2近代小説が提起していることをが、現代社会におけるさまざまな問題にどのように生きるかについて、自らの言葉で的確にまとめることができる。B
3分析の妥当性などについて吟味しながら学術的な先行研究文献にあたり、近代小説の読み方に生かすことができる。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%「授業内容を理解し、自分の言葉で説明できるか」(授業内に課す提出物・発言 40%) 近代小説が、「世界・他者・自己とは何か」という問題とどのように関わっているかということについて、個々の作品に即して説明することができるか」( 学期末レポート 60%) 
230%「授業内容を理解し、自分の言葉で説明できるか」 (授業内に課す提出物・発言 40%) 「近代小説が提起していることをが、現代社会におけるさまざまな問題にどのように生きるかについて、自らの言葉で的確にまとめることができるか」(学期末レポート(60%)) 
320%「授業内容を理解し、自分の言葉で説明できるか」(授業内に課す提出物・発言 40%)  「分析の妥当性などについて吟味しながら、学術的な先行研究文献にあたり、近代小説の読み方について新たな認識を獲得することができているか」(学期末レポート 60%)
合計100% 
<授業の方法>
基本的には講義であるが、問答・発表・討論も行う。ときに課題を課し、最終レポートの提出を求める。
なお、授業形態は新型コロナ感染症の状況などにより変動するが、TeammもしくはZOOM等のテレビ会議システムを利用した同時双方向リアルタイムのライブ型授業か面接授業のどちらかとする予定である。また適宜、CNSやMoodleも使用する。第1回目の授業形態及びテレビ会議システムを用いた場合の入室情報は、事前にCNSで掲示を行うので、必ず事前に確認すること。また諸連絡も基本的にはCNSを通じて行うので確認すること。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
近代小説を深く読むことは、あらゆる専攻領域の課題につながる可能性をもつと考えています。扱う作品は事前に配布あるいは予告しますので、よく読み、問いをもって参加するようにして下さい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 齋藤知也, 教室でひらかれる〈語り〉―文学教育の根拠を求めて, 教育出版, ISBN:978-4316802350
<授業計画の概要>
1タイトル「問題提起1 小説における〈他者〉の問題」というタイトルの意味することについて
事前学習
事後学習
【事前】「「小説における〈他者〉の問題」というタイトルについて解説した講義資料に事前に目を通し、授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
【事後】 「「小説における〈他者〉の問題」という講義タイトルが何を意味するのかについて、授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、「小説における〈他者〉の問題」という講義タイトルが何を意味するのかについて考察する。
2タイトル「問題提起2 広義の言語論的転回」について
事前学習
事後学習
【事前】「「広義の言語論的転回」について解説した講義資料に事前に目を通し、授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
【事後】 「広義の言語論的転回」について、授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
 
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、「広義の言語論的転回」について考察する。
3タイトル「問題提起3 〈語り〉を読むとはどういうことか」について
事前学習
事後学習
【事前】「「〈語り〉を読むとはどういうことか」について解説した講義資料に事前に目を通し、授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
【事後】 「「〈語り〉を読むとはどういうことか」について、授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
 
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、「〈語り〉を読むとはどういうことか」について考察する。
4タイトル「問題提起4 近代の物語と近代小説」
事前学習
事後学習
【事前】「「近代の物語と近代小説」について解説した講義資料に事前に目を通し、授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
【事後】 「近代の物語と近代小説」について、授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
 
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、「近代の物語と近代小説」について考察する。
5タイトル「作品を読む(1) 宮澤賢治の作品を読み、自分の考えをもつ。」
事前学習
事後学習
【事前】 「作品を読む(1) 宮澤賢治の作品を読み、自分の考えをもつ。」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品についての疑問や感想をもつ。
【事後】「作品を読む(1) 宮澤賢治の作品を読み、自分の考えをもつ」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、宮澤賢治の作品について考察する。
6タイトル作品を読む(2)宮澤賢治の作品の〈語り〉に着目する
事前学習
事後学習
【事前】 「作品を読む(2) 宮澤賢治の作品の〈語り〉に着目する」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品の〈語り〉についての疑問や感想をもつ。
【事後】「作品を読む(2) 宮澤賢治の作品の〈語り〉に着目する」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、宮澤賢治の作品の〈語り〉について考察する。
7タイトル作品を読む(3) 宮澤賢治の作品における〈他者〉の問題
事前学習
事後学習
【事前】 「作品を読む(3) 宮澤賢治の作品における〈他者〉の問題」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品における〈他者〉の問題についての疑問や感想をもつ。
【事後】「作品を読む(3) 宮澤賢治の作品における〈他者〉の問題」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、宮澤賢治の作品における〈他者〉の問題について考察する。
8タイトル作品を読む(4) 宮澤賢治の作品が提起していることを自らの問題として考察する
事前学習
事後学習
【事前】 「作品を読む(4) 宮澤賢治の作品が提起していることを自らの問題として考察する」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品が提起していることと自らの問題との関係についての疑問や感想をもつ。
【事後】「作品を読む(4) 宮澤賢治の作品が提起していることを自らの問題として考察する」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、宮澤賢治の作品が提起していることを自らの問題として考察する。
9タイトル「作品を読む(1) 村上春樹の作品を読み、自分の考えをもつ。
事前学習
事後学習
【事前】「「作品を読む(1) 村上春樹の作品を読み、自分の考えをもつ。」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品についての疑問や感想をもつ。       
【事後】「作品を読む(1) 宮澤賢治の作品を読み、自分の考えをもつ」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、宮澤賢治の作品について考察する。
10タイトル作品を読む(2)村上春樹の作品の〈語り〉に着目する
事前学習
事後学習
【事前】 「作品を読む(2) 村上春樹の作品の〈語り〉に着目する」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品の〈語り〉についての疑問や感想をもつ。
【事後】「作品を読む(21) 村上春樹の作品の〈語り〉に着目する」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、村上春樹の作品の〈語り〉について考察する。
11タイトル作品を読む(3) 村上春樹の作品における〈他者〉の問題
事前学習
事後学習
事前】 「作品を読む(3) 村上春樹の作品における〈他者〉の問題」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品における〈他者〉の問題についての疑問や感想をもつ。
【事後】「作品を読む(3) 村上春樹の作品における〈他者〉の問題」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、村上春樹の作品における〈他者〉の問題について考察する。
12タイトル作品を読む(4) 村上春樹の作品が提起していることを自らの問題として考察する
事前学習
事後学習
【事前】 「作品を読む(4) 村上春樹の作品が提起していることを自らの問題として考察する」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品が提起していることと自らの問題との関係についての疑問や感想をもつ。
【事後】「作品を読む(4) 村上春樹の作品が提起していることを自らの問題として考察する」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、村上春樹の作品が提起していることを自らの問題として考察する。
13タイトル問題提起5 近代小説の〈語り〉を読むことで見えてくることを再考する
事前学習
事後学習
【事前】「「〈語り〉を読むことで見えてくること」について、宮澤賢治と村上春樹の作品で考察したことを基に再考し、授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
【事後】 「「〈語り〉を読むことで見えてくること」について授業を通して再考したことを、自分の言葉でまとめる。
 
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、「〈語り〉を読むことで見えてくること」を再考察する。
14タイトル問題提起6 〈語り〉と〈他者〉の問題の相関について考える
事前学習
事後学習
事前】「〈語り〉と〈他者〉の問題の相関」について、宮澤賢治と村上春樹の作品で考察したことを基に再考し、授業で質問や意見表明ができるようにしておく
【事後】 「「〈語り〉と〈他者〉の問題を読むことで見えてくること」について授業を通して再考したことを、自分の言葉でまとめる。
 
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、「〈語り〉と〈他者〉の問題の相関」について考察する。
15タイトル講義を通して考察したことや発見したことを振り返る
事前学習
事後学習
【事前】「「講義を通して考察したことや発見したことを振り返る」の授業で質問や意見表明ができるよう、考えておく。
【事後】「講義を通して考察したことや発見したことを振り返る」の授業を受け、講義全体を振り返り、学期末レポートを提出する。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、講義を通して考察したことや発見したことを振り返る。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
中学校と高等学校で国語科の授業を担当した実務経験がある。中等教育では、多様な学習者全てに、文学の〈価値〉や〈意味〉を獲得してもらうことが求められるが、大学の共通教育として「近代小説とは何か」を追究していくときにも、更に高い次元において、同様のことが言えると考える。実務経験を生かし、さまざまな専攻領域の学生の問題意識と響き合う授業を行う。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。
<備考>
(未登録)