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授業科目名 工業科教育法II
時間割番号 TPT206
担当教員名 沓間 正
開講学期・曜日・時限 後期・月・III 単位数 2
<対象学生>
教員免許状関係科目
<授業の目的>
工業教育の現状と諸問題、教員の職務について議論する。また、実験・実習における安全教育を解説する。そして「工業技術基礎」、「課題研究」の指導案と授業計画の策定における観点について述べた後、模擬授業で実践的な能力を養う。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>機械工学科向け
工学部>電気電子工学科向け
工学部>メカトロニクス工学科向け
工学部>土木環境工学科向け
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシー未選択
11効果的な学習指導案を策定し、授業を円滑に進めることができること。
22 適正な評価を実施することができること。
33.現代の工業科教育の諸問題を抽出し、教員の職務を把握しながら、指導案・授業計画に効果的に反映させることができること。
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%適切な授業計画案の策定と実際の授業の進め方について模擬授業等で評価する。
230%授業評価法についての学習態度や実際の模擬授業での評価法における適切性を評価する。
340%工業教育の背景・状況および自己の職務への理解度と授業指導案への反映の方法などについて評価する。
合計100% 
<授業の方法>
対面講義を基本とするが、状況によってはオンライン講義に変更する場合がある。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
双方向を心掛け工業高校現場の様子を交えながら授業を行うので、受講生には積極的な態度で臨んでください。
<テキスト>
  1. 中村豊久 [ほか] 共著, 工業科教育法の研究 : 新しい観点と実践に基づく 改訂版, 実教出版, ISBN:9784407347715,
    (2019年出版)

  2. 高等学校学習指導要領解説 工業編(最新版)
  3. 授業中に適宜資料を配付する。
<参考書>
  1. ICTを活用する授業等に関連する資料
<授業計画の概要>
1タイトル第1回:工業教育とは
事前学習
事後学習
・工業人材を育成するための教育について考える。
・講義内容で重要だと思われたことをノートに整理する。
授業内容・ガイダンス
・工業教育について、その歴史や経緯などを学習する。
・高等学校学習指導要領における工業教育の目的等を学習する。
2タイトル第2回:工業科教員の役割
事前学習
事後学習
・工業科教員としての資質・能力について考える。
・自分の特性と工業科教員の役割について考える。
授業内容工業教育の必要性を踏まえ、工業科教員の役割をについて学習する。
・産業界が求める人材の観点より、工業科教員としての工業高校生への指導のあり方を学習する。
・工業高校生が履修する教育課程について学習する。
3タイトル第3回:評価方法
事前学習
事後学習
・工業科の評価方法について調査する。
・講義内容で重要だと思われたことをノートに整理する。
授業内容・工業科における評価方法について検討すべきことなどを学習する。
・高等学校学習指導要領で示されている観点別評価について学習する。
4タイトル第4回:実験・実習の指導方法と情報機器の活用について
事前学習
事後学習
・情報機器の活用方法を考える。
・実験実習の指導方法を思い返し復習する。
授業内容・実験や実習の指導方法について学び、情報機器の活用方法について学習する。
・工業高校で実施されている実験・実習について理解し、より深い学びを促すための情報機器の活用・指導方法を学習する。
5タイトル第5回:安全教育
事前学習
事後学習
・工業科における安全教育の必要性を考える。
・安全教育の重要性を認識する。
授業内容・工業科において必須である安全教育についての講義を行う。
・実験・実習など特に危険をともなう教科についてその対策を考える。
6タイトル第6回:「工業技術基礎」の指導案と授業計画
事前学習
事後学習
・工業技術基礎についての指導案および年度授業計画を作成する方法を学習する。
・模擬授業に向けた指導案・授業計画を検討する。
授業内容・「工業技術基礎」について、年間授業計画の立て方や単元別の指導案の作成方法を学習する。
・各自の模擬授業に備えた準備活動を行う。
7タイトル第7回:授業評価方法
事前学習
事後学習
・授業の評価方法について自分の考えをまとめる。
・講義内容で重要だと思われたことをノートに整理するとともに、模擬授業の形態も検討する。
授業内容・授業評価の目的や効果的な方法について学習するとともに、学修者の主体的な学びを呼び起こす授業の方法も含めて学習する。
8タイトル第8回:「課題研究」の指導案
事前学習
事後学習
・課題研究の意義を調べる。
・講義内容で重要だと思われたことをノートに整理する。
授業内容・「課題研究」の目的や工業教育としての位置付について講義を行う。
・「課題研究」の授業計画や指導案及び指導の手順等について学ぶ。
9タイトル第9回:個性を活かす人材養成のための授業計画
事前学習
事後学習
・個性を活かす人材養成について考える。
・本講義の要点を再度検討する。
授業内容・高等学校学習指導要領で扱われている「個性を生かす人材育成」について講義を行う。
・個性を活かすことができる人材育成をするために必要な授業計画の立て方や授業形態について学習する。
10タイトル第10回:教材開発
事前学習
事後学習
・開発したい教材について検討する。
・実際に模擬授業で使用することを想定する。
授業内容・主に模擬授業で使用する教材開発について、その意義や効果なども含めて学習する。
11タイトル第11回:模擬授業(その1)実験、実習
事前学習
事後学習
・実験実習の準備をする。
・模擬授業に関する考察をまとめる。
授業内容・実験・実習に関する模擬授業を行い、全員で授業の検討を行う。
12タイトル第12回:模擬授業(その2)工業技術基礎
事前学習
事後学習
・模擬授業の準備をする。
・模擬授業に関する考察をまとめる。
授業内容工業技術基礎に関する模擬授業を行い、全員で授業の検討を行う。
13タイトル第13回:模擬授業(その3)工業科目(座学)
事前学習
事後学習
・模擬授業の準備をする。
・模擬授業に関する考察をまとめる。
授業内容工業科目(座学)に関する模擬授業を行い、全員で授業の検討を行う。
14タイトル第14回:工業教育の課題と将来
事前学習
事後学習
・産業を支える工業教育の課題を考える。
・重要だと思われたことをノートに整理する。
授業内容・自己の模擬授業の考察も踏まえながら、工業教育の課題と将来について考える。
・産業を支える人材の育成について考える。
15タイトル第15回:評価(総括とまとめ)
事前学習
事後学習
・これまでの復習をする。
・総括評価を見直す。
授業内容本講義の総括評価を行う。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
工業高校教員経験者による授業
<備考>
工業科教育法Ⅰの履修後に履修することを勧めます。