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授業科目名 職業指導第一
時間割番号 TPT010 B
担当教員名 手塚 幸樹
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
教員免許状関係科目
<授業の目的>
 工学部の学生は,工業の関係科目と,職業指導第一及び職業指導第二を修得することで,高等学校教諭一種免許状(工業)の所要資格を得ることができる。この授業では,後期中等教育における工業教育の歴史・教育法・課題等その一般的包括的内容を扱う。さらに,学校と職業世界との関係性を明らかにし,学校教育に「職業指導」が導入され,導入後様々な問題を抱えながら今日まで「学校から職業への移行」という課題に対して,学校教育が向き合ってきた歴史を振り返り,現在「キャリア教育」として扱われている内容とその現状・課題・限界・展望等について考察する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>機械工学科向け
工学部>電気電子工学科向け
工学部>メカトロニクス工学科向け
工学部>土木環境工学科向け
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシー未選択
1 学生は,教育職員に必要とされる「専門性」について理解を深める。国際的に認識されている教職の専門性について考察し,説明できるようにする。
2 学生は,学校教育における「職業指導」の歴史を学び,その意義・役割・課題等について理解を深める。今日,学校教育において「キャリア教育」として扱われている内容やその現状・課題・展望に関して考察し,各自の「キャリア教育」観を構築できるようにする。学校教育の労働市場への関わりについて,各自の見解を説明できるようにする。
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%中間試験および期末試験で評価する
250%キャリア教育観の構築度合や講義の受講態度などで評価する
合計100% 
<授業の方法>
対面講義を基本とする。状況によってはオンライン講義を検討する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業開始時配布のレジュメを必ず常時携行し専用の筆記ノートにメモを取ること。
巷に溢れる教育問題や,就職関連の記事,労働問題・雇用問題の記事などに関心を寄せる。日本・世界の経済情勢,政治情勢に関心を持つ。
<テキスト>
  1. 特になし。必要に応じてプリント等の配布。
<参考書>
  1. 石岡学著, 「教育」としての職業指導の成立 : 戦前日本の学校と移行問題, 勁草書房, ISBN:9784326250684,
    (2011年出版)

  2. 斉藤武雄 [ほか] 編著, ノンキャリア教育としての職業指導, 学文社, ISBN:9784762019241,
    (2009年出版)

  3. 本田由紀著, 教育の職業的意義 : 若者、学校、社会をつなぐ, 筑摩書房, ISBN:9784480065230,
    (2009年出版 ちくま新書, 817)

  4. 寺田盛紀著, 日本の職業教育 : 比較と移行の視点に基づく職業教育学 初版第2刷, 晃洋書房, ISBN:9784771020795,
    (2011年出版)

  5. 伊藤一雄著, 職業と人間形成の社会学 : 職業教育と進路指導, 法律文化社, ISBN:4589020742,
    (1998年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル第1回:講義内容についてのガイダンス。教職について(専門性)。アンケート
事前学習
事後学習
・職業における感じ方をまとめておく
授業内容講義内容のガイダンスと専門性についての説明を行う。アンケートを実施する。
2タイトル第2回:職業について(概念・機能・歴史・分類)。働くことの意識調査。
事前学習
事後学習
・働くことについての自分の意識について考える
・職業の歴史について復習する
授業内容職業について、その概念や機能、歴史および分類について講義し、働くことの意識調査について説明する。
3タイトル第3回:学校教育と工業教育の歴史1。
事前学習
事後学習
・学校教育と工業教育と違いについて考える
・講義内容について復習する
授業内容学校教育と工業教育の歴史について講義する。
4タイトル第4回:学校教育と工業教育の歴史2。
事前学習
事後学習
・学校教育と工業教育と違いについて考える
・講義内容について復習する
授業内容学校教育と工業教育の歴史について講義する。
5タイトル第5回:学習指導要領の変遷と教育評価。
事前学習
事後学習
・昔の学習指導要領がどのようであったのかを考える
・将来的な指導要領のあるべき姿を考える
授業内容学習指導要綱が変遷していった歴史について学習する。
6タイトル第6回:教育関連法令と労働関連法令。
事前学習
事後学習
・かつての教育と労働がどのようであったのかを調査する
・現在の法令について復習する。
授業内容教育関連法令と労働関連法令について、その関係性についても学習する。
7タイトル第7回:講義の中間まとめと中間試験。
事前学習
事後学習
・これまでの講義内容を復習する
・試験内容の復習と確認をする
授業内容これまでの内容を総括し、中間評価を実施する。
8タイトル第8回:学校教育への職業指導の導入について。導入の論理と経緯。
事前学習
事後学習
・学校教育への職業指導導入経緯の復習をする
授業内容学校教育への職業指導を導入する論理とその経緯について学習する。
9タイトル第9回:導入後の展開1。学校現場での問題と、「理論」と「実際」のジレンマ。
事前学習
事後学習
・職業指導の論理について考える
・理論と実際のジレンマについて深く考える
授業内容職業指導を導入後の学校現場での問題と「理論」と「実際」とのジレンマについて説明する。
10タイトル第10回:導入後の展開2。職業指導における職業精神。
事前学習
事後学習
第10回:導入後の展開2。職業指導における職業精神。
授業内容職業指導を導入後の職業指導におけるあるべき職業精神について講義する。
11タイトル第11回:導入後の展開3。選職、就職先決定プロセス。
事前学習
事後学習
・選職プロセスについて考える
・職業指導の導入について復習する
授業内容職業指導を導入後の職業の選び方やそのプロセスについて学習する。
12タイトル第12回:職業指導に於ける輔導と教育愛。
事前学習
事後学習
・職業指導の精神について改めて考える
・職業指導における教育愛について再考する
授業内容職業指導のおける輔導における教育愛について学習する。
13タイトル第13回:戦時期における職業指導の変容と連続性1。
事前学習
事後学習
・戦時期における職業指導について復習する
授業内容戦時期における職業指導について現在と比較したときの変容と連続性について講義する。
14タイトル第14回:戦時期における職業指導の変容と連続性2。
事前学習
事後学習
・戦時期の職業について考える
・変容と連続性の意味について考える
授業内容戦時期における職業指導について現在と比較したときの変容と連続性について講義する。
15タイトル第15回:講義のまとめ。試験。
事前学習
事後学習
・これまでの講義の復習をする
・最終試験の復習をする
授業内容これまでの講義内容を総括し、最終評価を行う。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
工業系高等学校校長や教育委員会幹部、工業系高等学校学科主任等の経験による授業
<備考>
(未登録)